新顔ハムちゃん!


薄汚れハムちゃん
ある雨の日。
帰り道にある線路ぎわにある駐車場の横を通りかかった時、ひたすらに鳴きつづける子猫の声が響いていました。
覗き込んでみると、車の下に小さな子猫の姿。目が合うと、おぼつかない足どりで、よたよたとわずかに近づいて来て、声が枯れるのでは・・と心配になるくらいに声を張り上げて鳴きまくるんです。
けれど、近づくと脅えて逃げてしまい、その時は、後ろ髪を引かれる想いでその場を後にしました。

翌日の朝早く、同じ場所を通った時には、すでにその子の姿も鳴声もありませんでした。

誰か、いい人に拾われたんだといいんだけれど・・・
線路ぎわでもあるし、車の通行も激しい場所でもあるから、事故にあってないといいのだけれど・・・
心配しながらも、その子猫の姿を見ることはそれからしばらくありませんでした。

そして、数週間たったある日。
同じく、帰り道のことでした。
またもや、あの子の声を張り上げた鳴声が聞こえてきたのです。
よほど、お腹が空いている様子で、目が合うと、一直線に駆け寄ってきます。少し離れたところで立ち止まるのだけれど、なんども脅えながらも、少しずつ確実に近づいてきました。
その毛並みはすっかり汚れています。どう見ても、誰かに飼われている様子ではありません。
・・・・迷いました。とてもとても迷いました。
連れて帰りたい・・・ここに置き去りにしたら・・・空腹につられてその駐車場から外に出たら、そこは電車が走る線路か、大きなトラックも通る道路か。どちらに出ても子猫にとっては危険だらけです。
捕まらなければ、仕方ないとそのまま帰るしかないのですけれど、迷っているうちに、子猫は足元まで近づいてくるではないですか(汗)
そっと抱き上げる・・・・

うぅ・・・・小さいよぉ・・・軽いよぉ・・・・そんな目で私を見ないでぇぇぇぇっ(号泣)

・・・・・とうとう、負けて連れ帰りました(T_T)

餌を与え、体を洗ってやり、そうして、彼(雄でした)は、「はむ」ちゃんとして、うちの家族に加わりました。
リオン「・・・僕は雄なんだけど・・(汗)いくら吸っても、お乳なんで出ないぞ?」
名前の由来は、その毛色がハムスターに似てるから。命名者は同居人。拾って帰った時には、「なんで拾ってくるかなぁ(苦笑)」と呆れられましたけどね、同居人には(苦笑)

ところで、先住猫達の反応ですが・・・
リンちゃんは、リオンが来た時と同じような反応(苦笑)とりあえず、威嚇・・あんまり気に入らなかったようですね。リオンの時には、数日で慣れたから、今のところ様子見といったところでしょうか。

リオンは、まぁ、別に気にしないといった雰囲気。けれど、どうもハムちゃんの方が・・・リオンをどうも母親と誤認してるような感があるんですよね。
ひたすらについて歩き、頭を摺り寄せ、お腹の下に潜り込み、はてにはお乳を探すようにお腹に鼻先を突っ込んで、前足でもみもみ・・・(汗)
あんまりにも付きまとわれて、リオンの方も多少うんざりした様子(笑)
時折、「しつこいっ!(怒)」とばかりに振り払われるのだけれど、ハムは懲りた様子もなく、ただひたすら懐いてつきまとうんです。
リオンが迷惑そうだから・・・と思って、リオンを部屋から出すと、それはそれでやっぱり気になるらしく、自分からハムちゃんの側に戻ってくるリオン(笑)
どうやら、リオンとハムちゃんは上手くやっていけそうで、安堵です(^^)
しかし・・・雌であるリンちゃんよりも、雄のリオンを母親扱い・・・どうしてだろうねぇ(苦笑)

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