GM : さて、それでは……。2、3日したら、ロックも起き上がれるようになっています。
セイラ : 出歩けるようになったの?
GM : うん、でも激しい運動をしたら、ちょっと貧血かもしれない。
ロック : (動きが止まる)
GM : ?……なに想像しました?あなた。
ロック : (せき込む)
セイラ : あは。やぁ〜〜だ!
GM : あの、何を想像したんですか、ロックさん?
セラ : 「激しい」の意味合いが違うんじゃないですか?
GM : 一応、戦闘とかの意味合いで言ったんですけど?私。
セラ : ロック、ロ〜〜ック。
ロック : げほげほ……あぁ?
セラ : ちゃんと起きなきゃ、お嬢が喜んでるよ?
セイラ : ええっ、喜んでないっ!
ロック : えへへ……(ぱたっ)
GM : あ、また寝込んだようである。
GM : さて、起きられるようになったころ。
君たちがいるのとは別の砦の方から呼び出しがかかります。
そこの砦は、セラのおじさんだとか、大蛇の民の戦士たち本体とかの主力部隊が集ってるところです。
セラ : おじさんなの?
エドガー : おじさんですか?
ゴットン : おじいさんは?
GM : おじいさんは村に残ってます。
エドガー : あ、びっくりした。おじいさんは山へ芝刈りに、かと思った。
GM : みなさん、呼び出しに応じて砦に行く、でよろしいですか?
エドガー : はい。てくてくてくてく。
GM : さて、道中は、いろいろと襲われたりもしましたが、省きます。
そういうこともありましたが撃退したということにしておきましょう。
ゴットン : 何者だ?
ロック : さぁ。
ゴットン : だれが襲われたんだ?
GM : 特に誰ということもなく、皆が。
そんなこんなで、砦に着きました。セラのおじさんが迎えてくれる。
しかし、むさい男連中の中に、こんな小さい子がうろうろしてると変だろうなぁ。
セラ : ぱたぱたぱたぱた〜〜。
ゴットン : むっさ〜〜。
エドガー : 君だよ、君。
ロック : 2メートルのむさい男が。
セラ : で?どういう調子だったの?
GM : 『一応、戦況は五分五分。
今は膠着状態に陥ってる状態なんだ。ただ、小競り合いを繰り返してるだけになっている。
何とか、早めにけりをつけたいのだが……。』
ロック : つければ?
GM : だからね、今、膠着状態になってるんだってば。
ロック : だから、つければ?
セラ : つかないから、膠着状態って言うんだって。
ロック : 早めにつけたいんなら、つければ。
エドガー : こりゃ!
GM : 『セラ……彼、何かあったのかね?』
エドガー : こりゃ、いじめるでない!
セラ : いや、彼はもともとこうです。
ゴットン : 均衡状態で動かんのだな。
力が均衡していて、一角を崩すことには両方ともなっていないと、そういうわけだな。
GM : 『あぁ、そうだな。』
セラ : で?おじさま。
GM : 『最初は、ベルディアの内部も内戦状態だったから、すぐに決着もつくだろうと思っていた。
だが、セリア将軍の陣営と敵対していたふたつの勢力が、今は日和見状態の態度をとっているんだ。
だから、よけいに膠着状態に陥っていてな。
せめて、どちらかでも動いてくれれば、すぐにでも決着はつくだろうと思うのだがな。
かといって、表立って交渉するわけにもいかないのでなぁ。
それでだ。こっそり潜り込んで、どちらかの勢力を動かしてはもらえないだろうか。』
ゴットン : どっちか?
GM : うん、将軍がね、ベルディア帝国にはあと2人いるの。
ゴットン : ふむ……。
GM : まぁ、それか、もしくは、じきじきにセリア将軍のところに潜り込むか。
まぁ、そっちは、ものすごく危険だけれどもね。
セラ : 内部から崩してくるか、応援をたのむかっていうこと?
GM : うん、そういうことだね。
『どうにか戦況を動かしてほしいんだ。』
セラ : にっこり笑ってさ、その将軍のところに行って、 盗みか何かはたらいてさ。
わざとつかまって、セリアの手の者ですって言って逃げるの。
ゴットン : 俺も昔はベルディアの将軍。それがしにお任せあれ。
エドガー : ばいば〜い。
ゴットン : 花と散ってきましょう。
セラ : 頑張ってね、パパ。
エドガー : ♪ど〜んとなったは〜な〜び〜だ〜♪
ロック・エドガー :き〜れいだ〜な〜♪
GM : 散ったらいけないでしょ。
セラ : で、どうするの?
ゴットン : 私が行こう。
エドガー : はぁ……いってらっしゃい。
セラ : どっちに行くの?
ゴットン : 2人の将軍にまず会うんだ。それから、推測して、うまくいけば三つ巴の争いに。
いざとなれば 一人で行く。
セラ : 一人で行くの?誰か一緒について行く?
セイラ : あ、じゃあ……
セラ : お嬢、行く?
セイラ : あ、でも、二人で行ったら、死にそう。
ゴットン : 死にませんよ。
セラ : セイラが死ぬ時には、あっち(ゴットン)が先に死んでるから安心して?
エドガー : うん、確かに。
セイラ : じゃあ、私、ついて行く。
ゴットン : いざとなったら飛んで逃げなさい。俺はワープして逃げるから。機動性なら2人の方がいいでしょう?
エドガー : いってらっしゃい。
セイラ : え?本当に二人で行くの?
ゴットン : まぁ、あいつは見ての通りふぬけだし。
ロック : は?なに?
ゴットン : 役に立たない盗賊なんて何の役に立つんだ。
GM : 何か反論は?
ロック : (沈黙)
エドガー : とりあえず踊ることは出来ます。ああっ、よしよしよしよし。
ロック : おまえらなんか、嫌いだっ!もう。
……じゃあ一人でペルディアに乗り込む。ものかっさらうだけかっさらってくるもん。
セラ : つかまってもいいの?
エドガー : え、今、どこなの?
GM : 前線に近い砦。
ゴットン : 隠密部隊だから、陽動部隊が必要だな。
エドガー : で?どうすんのよ?
GM : ちなみに、首都のドートンにセリア将軍がいます。
首都から北に1日くらい行ったあたりに一人の将軍がいまして。
で、逆に南に1日くらい行ったあたりにもう一人の将軍がいます。
エドガー : ってことは、一番近いのは?
GM : 今いる砦から言うと、どこもだいたい同じ位です。だいたい一日半くらい。
ゴットン : 一番いいのは、やはり三つ巴の戦いをさせることだな。
して、北の奴の名はなんという?
GM : 北の奴はヘンリーといいます。
ロック : 南は?
GM : 南は、エリアス。
エドガー : エリアス……女?
GM : ううん。残念ですが、男です。
エドガー : ちぃっ。じゃあ、 私、セリア将軍のところに行く。
セラ : 性格は?血気盛んとか知略に長けてるとか。
GM : ヘンリーの方は年がいったおじさんです。エリアスの方はまだ若い。
エドガー : やっぱり、セリア将軍のところが一番強いのかな?
GM : うん、まぁ、首都をおさえてるからねぇ。
一行は、いろいろと作戦会議を行います。
ヘンリーとエリアスを仲たがいさせるとか、セリア将軍が襲ってくると告げるとか。
エドガー : あ、もしかして、面が割れてるかな、この人。(と、ゴットンを指す)
GM : うーん、そうだね。ヘンリーの方は覚えてるかもしれない。
ゴットン : (覚えられてるなら)昔のよしみで教えてやるんだと。
GM : ちなみに、ヘンリーの方は猛虎の部族と双面の民のハーフです。
ゴットン : ……うそつき?!双面の民はうそつきなんで!
ロック : え、うそつきなの?
ゴットン : 人をだますのが得意なんだ、あいつら。
GM : 商人と詐欺師の才能を生まれつき持っている民です。
ゴットン : ダークマーチャント。
ロック : じゃあ、もう一人の方は?
GM : エリアスの方は、純枠に猛虎の民です。
エドガー : うーん、味方になるかなぁ。
GM : それでね、今戦ってるのは、獣の牙&大蛇の民の軍VSセリア将軍のところ。
2人の将軍は傍観している状態です。
ゴットン : 2人がなぜ動かないかというと……セリア将軍の失脚を狙っているのかもしれないな。
ロック : うん、それは考えられるな。
セイラ : すばらしい作戦ですね。
ゴットン : いえ、作戦じゃないんです。
一同 : (笑)
ロック : うん、作戦じゃないんだけど。
ゴットン : 状況をよんでいるんですけど。作戦としては、とりあえずヘンリーに会ってみて。
彼が動くかどうかで……
ロック : じゃあ、みんなで行けば?
ゴットン : そうだな……一人で行くとな……
エドガー : ねぇねぇ、ゴットンがすねてもねえ、怖いだけよ。
セラ : その巨体ですねられたら……
セイラ : ……(笑)
ロック : あ、考えたらしい。想像したらしい、お嬢様が。
GM : (ああ〜、さっきから脱線ばっかり。話が進まない〜。
↑実は、省略してあるが話の脱線は半端じゃない。ここまですでに三十分以上が経過している。)
セラ : で、結局、どっちに行くの?
ロック : だから、ヘンリーのところに行くんじゃないの?
ゴットン : まずは見つからないように行かなくちゃな。見つかったら、洒落にならんぞ。
ロック : じゃあ……あ、リラいないよね。リラいないから大丈夫だよ。
GM : (くっそ〜、根にもってるなぁ。)今度失敗した時には、大笑いしてあげるからね。
ロック : なんであなたに笑われなくちゃいけないのかなぁ。マスター君。
エドガー : しかし、ロック君いても大丈夫なのかなぁ。
ロック : どうにかなるんじゃない?何?いたらだめだったら残るよ?
エドガー : いや、そんなことはないけど。
セラ : みんなで行くの?将軍のところにも?
GM : まぁ、将軍の屋敷の周囲には、ちゃんと町がありますから。
エドガー : じゃあ、私らはそこで待機してよう。
ゴットン : よし、なら、ノースドートンからだな。
GM : あら、勝手に町の名前がついてしまった。ま、いいけど。
ロック : だって、北南、 ややこしいじゃない。サウスドートン、ノースドートン。……中間は?
ゴットン : ドートン。
ロック : (笑)ありがと。じゃあ、(将軍の屋敷には)ゴットン一人で行くの?
エドガー : セイラ行かないの?
ゴットン : まぁ、……娘って言うにはちょっとな。
セラ : 娘。
エドガー : 妹って言えば、話はつくだろ?
ゴットン : (妹は)死んだんだ!彼も知ってるはずだ!
エドガー : あ、そうか。
ロック : じゃあ、娘で連れて行けば?
セラ : 旅先で見つけた妹にそっくりの娘って、なんか……ロリコンみたい。
ゴットン : そんな!シスコンだとばれるじゃないか。
ロック : あのな……ちょっとまて(笑)。だったらセラ連れて行けば?
セラ : パパについて行くの?じゃあついて行くね。
ロック : 俺らは宿屋か何かで、町で待機してるということで。
GM : (黙ってたら、何か勝手に進んでる。一体、いつの間に出発してるんだか。)
あの、ところでまだ町にはついてません。勝手に到着しないで下さいませ。
一応 1日半かかりますので、途中で一泊して頂きます。
ということで、ベルディアの密林の中での野宿の晩。
ゴットン : じゃあ、誰が起きてるんだ?
ロック : 俺、寝る。
セラ : お休みなさ〜い。
ゴットン : 俺、興奮して、寝られん。
ロック : 何を興奮して寝られんの?
明日ヘンリーに会える、明日ヘンリーに会えるんだわ、どきどきわくわくらんらんらん?(笑)
ゴットン : いや、いろんなことをな。
セラ : だめよ、変なことを妄想してたら。
ロック : じゃあ、……お嬢さん、一緒に寝よ。
セイラ : えぇ。
ゴットン : (バンバンッ←机をたたく音)駄目だ駄目だ駄目だ!!ゆるさんぞ〜〜。
ロック : だから〜、エドガーと2人でお願いね、見張り。
ゴットン : (セイラに)一緒に寝ちゃ駄目よ。僕の前で寝なさい。
セイラ : え……
ロック : ねぇ、一緒に寝ようねぇ。
ゴットン : あいつはエドガーが守るんだ。俺は……。
エドガー : あ〜〜!もう、どうでもいい!さっさと寝ろ〜。
ロック : セイラ、一緒に寝ような。
エドガー : だ〜、もう、一緒に寝とけ、寝とけ。そばで見てるから。
ということで、ゴットンとエドガーは起きてます。
GM : (だから、どうしてこのパーティは、ただ寝るだけでこんなに大騒ぎになるんだか……)
じゃあ、起きてる2人、知覚技能判定してください。
エドガー : は〜い。(コロコロ)あぁっ!失敗。
ゴットン : (コロコロ)成功。
GM : じゃ、ゴットンは気がつきました。森の中から、黒い影が飛び出してきた。
気がついたゴットンだけイニシアティブを取ってください。
ゴットン : (コロコロ)3。
GM : (コロコロ)う…そっちが先だ。1が出た。とろい。
森から飛び出してきた怪しい影は、ゴットンの攻撃をひらりひらりとかわす。
そして、逆にゴットンにかすり傷を負わせた後、まだ眠りの中にいるロックの方へと駆け寄ります。
GM : そいつは、寝てる人たちの方に走るね。
ゴットン : なにい〜!どれ?誰?
GM : ロックの方。
ゴットン : あ、じゃあいいや。
エドガー : だめぇ〜〜!駄目!かばう!
ロック : ちょっと!!
人影はロックをのぞき込み、その首に牙のネックレスがないことを確認し、荷物の方に標的を変更します。
エドガーは取り押さえようとしますが、ことごとくかわされます。
しかし、全員が目覚めたところで、傷だらけになった彼は、取り押さえられてしまいました。
エドガー : てめえ、何しにきた。
GM : 黙ってます。
エドガー : またまたまたまた〜。黙っちゃって(はぁと)
セラ : 素直にしゃべった方がいいと思うの〜。
ゴットン : ベルディアの者か。
GM : 『そうだ。』
エドガー : お?素直だねぇ。
ゴットン : 何将軍に仕えている?
ロック : このパーティにつかまると、ろくなことないから、素直にしゃべった方がいいよ。
エドガー : 噂は聞いたことあるだろ?言った方が身のためだと思うぞ。
ゴットン : まぁ、まずは、貴様の上司は誰だ。
GM : 『将軍だ。』
ゴットン : 何将軍か聞いてるんだ!貴様!
ロック : ねえねえ、こいつ、金持ってる?捜す〜(コロコロ)03!
GM : おい、それは、大成功というやつかい?
ロック : うん。(嬉しそう。)
ゴットン : 馬鹿野郎!情報を聞く前に、お前な!
GM : う〜ん、でも、あんまり持ってないよ。70Gぐらいかな。
ロック : お嬢様、70Gあげよう。
セイラ : わぁ、ありがとう〜。
エドガー : で?何将軍なのかな?
セラ : その辺に生えてる草で、足の裏くすぐっちゃおうか?
GM : 『う……セリア将軍だ。』
ゴットン : まぁ、あの女の考えそうなことだな。
エドガー : で?何が目的で?
ロック : そりゃあ、“星”しかないでしょう。
ゴットン : お前、死にたくないだろう?
ロック : でも、 将軍のためなら命をも……とか。
GM : 『そんな忠誠は誓ってない!殺さないでくれ!』
ゴットン : 命だけは助けてやろう。
GM : 『本当か?!』
ゴットン : ただし、ひとついうことを聞いてもらおう。
お前、これから、セリアのもとに戻れ。
GM : 『も、戻るのか?怖いじゃないか。一体、何をしろというんだ?』
ゴットン : “星”は奪取できなかったが、我々は撃退したというんだ。
GM : 『つまり、嘘の情報を流せということか?』
ゴットン : そうだ。もし、セリアにちくってみろ。我々が何をするかはわかっているだろう?
ロック : ちくる?
ゴットン : やぁ、楽しみだなぁ。拷問は。
GM : 『だが……将軍は、“星”の位置を探知しているようだが。』
ゴットン : 何?どうやってだ?
GM : 『魔法か何かじゃないのか。ソーサラーがそばに控えていたから。
高レベルのソーサラーは、なんでも殺されたらしいが。』
一同 : (笑)
セラ : あの人ね。なんか、ものすごく恥ずかしい死に方をしたような気がするわ。
GM : 『嘘の情報を流せというなら、やるが。ばれないようにしてもらわないと、俺の命が危ない。』
結局、位置を探知されないよう、シバちゃんに“星”を持たせ、砦まで戻らせることになった。
男には、嘘の情報を流すように命じて、解放することにした。
ゴットン : さて、リーダーさん。どないしますか?
ロック : どないしますかって……。お前がここまで連れてきたんだろうに!
ゴットン : でも、リーダーは君だ。最終判断は君がしなくては。
ロック : しょうがないなぁ。じゃ、まぁ。一応、このままヘンリーのもとに向かおう。
GM : それなら、野営の後、半日くらい歩くと、町に着きますね。
かなり、活気のある、商売が盛んな町っていう感じです。
ゴットン : 酒場にでもいってみるか。
GM : 酒場はすぐに見つかるよ。
ロック : 飲む〜。
エドガー : どんな感じですか?
GM : そうだね、お昼過ぎぐらいだから、お昼を食べてる人だとか、昼間っから酒を飲んでる奴だとか。
それなりに客はいるようです。
エドガー : 話してることとか聞こえないかな。
ゴットン : 情勢を聞けばいいんだ。
GM : そうだね……人々は割とのんきにかまえてるようです。
首都の方では戦ってるようだが、こっちは北の方だし、大丈夫だろ。
それよりは商売に精を出しておこうか、って感じ。
ロック : 儲かりまっか〜。
エドガー : ぼちぼちでんな〜。
おごりあって、お昼ご飯を取る一行。
例によって例のごとく、かわいさを武器にカウンターでバーテンさんにジュースをおごってもらうセラちゃん。
GM : 『あんたら、旅の人かい?』
セラ : うん。
ゴットン : まぁ正義の味方とその御一行だ。
GM : 何だか、とってもうさんくさそうに君たちを見ている。
セラ : あのね、大道芸人なの〜。……っていうことにしておこう。
GM : (だ、大道芸人?)『おお、それなら何か出し物をしてくれるかい?』
ゴットン : ほらほら、顔が……虎〜〜!!
一同 : (大爆笑)
エドガー : 怪物くんかい!
GM : うけてるうけてる。やんや、やんや。
セラ : おひねりは飛んでこないの?
GM : そうね、十面ダイスひとつふってみて。
ゴットン : (コロコロ)9。
GM : おお。じゃあ、90Gの収入。
みんな、のりにのって、タレントや魔法を使いまくって芸を始める。
続いては、またもやゴットンが箱の中に入って爆発の中からの生還を、タレントリープを使って成功させる。
さらには、お嬢様が羽をはやして空を飛び、それにつかまってエドガーが上空から飛び降りる。
セラは、シュートアローを使って百メートル先の的に矢を当てちゃう。
一方。
大騒ぎを尻目に、ロックはもくもくと酒を飲んでいた。……酒に弱いくせに。
GM : そうこうしてると、夕方になってきます。酒場のおじさんが皆さんにお礼を言ってきますね。
『おかげで、うちも儲けさせて頂いたよ。 客もたくさんはいったしな。』
ゴットン : これで食っていけるかもしれんな。
GM : 『まぁ、お礼といっては何だが。うちの二階が宿屋なので、報酬代わりに泊まっていってくれ。』
ゴットン : らっき〜。身は芸を助ける。……あ、芸は身を助けるだった。
GM : 身が芸を助けたらいやだ。
ロック・エドガー :いやだ〜〜。いやすぎ。
GM : まぁ、そうして、そろそろ夕御飯という時間。
部屋に酒場のおじさんが訪ねてきます。こんこん、と。
エドガー : 何でございましょう?
GM : 『あのな、なんでも、昼間の評判が、将軍さまのお耳に届いたらしくてな。』
一同 : (爆笑)
セラ : 屋敷でやれって?!
GM : 『ぜひ、見てみたいということなんだが、どうだろう。』
エドガー : 何だか、緊迫感がないなぁ。
ゴットン : まぁ、あいつは昔から俺と同じで道楽好きだったんだ。
GM : あ、ねえねえゴットン、ちょっと知識技能判定してみて。覚えてるかどうか。
ゴットン : (コロコロ)また忘れてた。
GM : じゃあ、忘れてるなぁ。
ゴットン : あ、ちょっと待って。集中判定させて。(コロコロ)あ、やっと思い出した。
GM : えっとね、このヘンリー将軍という人は、昔っから騒ぎ好きで、宴好きで、ついでにもって、ちょっと変わった趣味もあるかなと。
セラ : え?ホ○なの〜?
GM : うん、まわりによく美少年をはべらせていたかなと。
ロック : げほげほ。
エドガー : 駄目〜!!駄目、駄目、駄目。
GM : ついでに……って、まぁ、これはやめとこう。
エドガー : ついでに何?ついでにって?
GM : 彼の好みがね、どっちかっていうとね、……エドちゃんタイプなの。
さっきダイスふってみたらそう出たの。
ゴットン : ということだ。 エドガー。気をつけろ。
エドガー : は?いやだ〜、気持ちわり〜〜。
セラ : じゃ、行こっか?パパ。行こ?
エドガー : 行ってらっしゃい。
ロック : 行こうよ、エドガー。
セラ : みんなで行かなきゃ。
エドガー : え?!なんで?!
ゴットン : 貢ぎものだ、お前は。
エドガー : ちょっと待て!
ロック : お前は知らないんだからさ、ヘンリー将軍の趣味のことは。
ホ○が趣味だってことは知っててもエドガーが好みだってことは知らないんだから来なくちゃ駄目だよ。
エドガー : え?知ってるんじゃないの?
GM : ゴットンは思い出したけどね、教える?
ゴットン : 誰が教えるか。
エドガー : うわ〜〜、何て極悪。
セラ : じゃ、行こ?
ゴットン : おぉ、行くぞ〜、エドガー。金もらえるかもしれないからな。
エドガー : 知らないんなら、それなりに……。さっきあんまり稼げなかったから、わ〜い、と。
そして、ヘンリー将軍の屋敷へやって来ます。
宴の間に通された一行は……。
ゴットン : 『旅芸人ゴットンとその一団』が来ました〜。
一同 : (爆笑)
エドガー : 違う、違う。『旅芸人ゴットンと愉快な仲間たち』だ。
GM : (なんだそれは……)えっと、ヘンリー将軍 の方はゴットンのこと憧えてるかなっと。
(コロコロ)あ、憶えてないようである。
ロック : おまえら二人して何やってるんだ。
ゴットン : 我々猛虎の民は物覚えが悪いんだ。
GM : では、宴の間です。中年のおっさんがおりますね。ヘンリー将軍です。
ゴットン : よう、ヘンリー、久しぶり!
GM : 『うん?なんだ、お前は。』
ゴットン : なんだ、忘れたのか?お前の夜の相手を何度も……してないけど。
一同 : (笑)
GM : え〜とえ〜と、って一生懸命考えてます。
ゴットン : うっそっだよ。
GM : (もう一回判定してみよっかな)(コロコロ)あ、やっぱり憶えてないみたい。
ゴットン : こらこら、家来の、クロードとレオナルド。お前たち憶えてないか?
GM : (誰、それ。まあ、いいや。)(コロコロ)あ、憶えてた。
じゃあ、部下の一人が、『例の将軍ですよ。数年前に行方をくらませた……』って言い出します。
そしたら、ヘンリー将軍も、『おお、そうか、そうか。やっと思い出したぞ。』と。
ゴットン : お前、一緒に戦場に行った奴を忘れるなよ。
GM : 『いや、変わったなぁ。お前。』
ゴットン : お前も変わったじゃないか。
エドガー : ゴットン……お前、雰囲気変わったな。
GM : 『何だ、行方不明になったと思ったら、旅芸人になっていたのか?』
ゴットン : いや、食ってくためにはしょうがない。
セラ : にょろにょろ。
GM : 『噂を聞いて呼んでみたんだが、何だお前だったのか。こんなかわいい嬢ちゃんまでいるんだな。』
ゴットン : あぁ、実は、俺の娘だ。
GM : 『お前、いつの間に娘を?!』
ゴットン : まあ お前と違って俺はまともだから。
ロック : ノーマルだからね〜。
GM : 『悪かったなぁ。』とか笑いながら、隣にいる美少年の肩を抱いていたりする。
セイラ : いや〜〜。
ロック : いやだ〜〜。
エドガー : こ、こいつって……。
セラ : 気分的には、その宴の間ってキンキラキン?
GM : そうだね、たぶん。成金趣味って感じかな。
そして、またまた、どんちゃん騒ぎ。大道芸オンパレード。
ゴットンの顔面虎に早変わり。セラちゃんの庭の池での水上歩行など。
ゴットン : ところで、ヘンリー。こいつのことを憶えているか? (とロックを指す。)
GM : (コロコロ)おお、奇跡的だ。憶えているようです。『おぉ、 あの時の……。』(過去エピソードネタ)
ロック : あの時のあいつでございます。
ゴットン : もう、ちょっと傷物になってしまったがな。顔が。
GM : 『そうだなぁ、ちょっと傷がついたなぁ。もったいない。』
ロック : ええ〜〜?!
エドガー : それに殺気を感じて、エドガーが前に出る!駄目〜〜〜。こいつは、やんね〜〜!
GM : 『じ〜〜〜〜』
エドガー : な、何?!殺気!!
GM : 『なかなか、美形だな。お前。』
エドガー : うわあぁぁぁぁぁ。し、知らない。
GM : 『どうだ?今夜、つきあわないか?金なら、思う存分にやるぞ。』
エドガー : うっひゃぁぁあ。鳥肌立ってる。
ロック : …………駄目なの、これは。
GM : 『ちっ、すでに先約済か。』
エドガー : なぁ、本題に入ろうぜえ〜。って、ゴットンに耳打ちする。
ゴットン : まぁまぁ、ここはめでたい宴の席。そういうことは明日の朝、あらためて。
……タレントポイントもないしな。
大道芸人なんかやってるからだよ。
まあ、そんなこんなで夜は更けて……。
夜明け近くになって、宴はお開きになりました。
エドガー : 部屋の鍵、がんじがらめに頑丈にしてから寝る。
さて、 翌朝、あらためて、謁見の間にてヘンリー将軍と相対した一行。
ゴットン : というわけで、畏まって言うわけだが。
GM : 『ん?何かね?』とくつろいでるヘンリーの両脇で、美少年が大きなうちわをはたはたと。
エドガー : さぁ、早く交渉しろ。俺は早く帰りたいぞ。
ゴットン : ちらちらと、視線がいってたりして。
ゴットン : 獣の牙と戦っている主力部隊がいるようだが。なぜここは動かないのだ?
GM : 『あれは、奴が勝手に動いているだけだ自分たちは知らぬ。』
ゴットン : ところで、あいつはいつから勢力を伸ばしてきたんだ?
GM : 『そうだな、お前がちょうど姿を消したころからだな。』
ゴットン : なぜ、ダークエルフなどが。お前は、それを黙ってみていたのか!
GM : 『確かに、どうにかしたかったが。』
ゴットン : ヘンリー。実はな。お前は親友だからいうが。俺は、獣の牙の先兵として動いているんだ。
GM : (一体いつから親友になったんだか。まぁ いいけど。)
『そ、そうだったのか?お前は、じゃあ、行方不明になっている間、あちらに行っていたのか?』
ゴットン : 俺は、セリアとかいう奴に、許しても許し切れない罪が2、3あるんだ。
GM : 『何かあったのか?』
ゴットン : 村を滅ぼした罪。剣を盗った罪。
GM : け、剣?あれは、もともと……ま、いいけど。
エドガー : それはお前だろ。
ゴットン : 第3の罪は……仲間を傷つけたこと。
お前に頼みたい。密かにここから兵を動かして、セリアの後ろをついてもらいたい。
GM : 『ふむ、そうだな……』
ゴットン : ところでだ。お前はともかくとして、エリアス将軍だが、彼はどうなんだ?
GM : 『そうだな、奴も、私と同様にダークエルフを嫌っているからな。場合によっては動くだろう。』
ゴットン : そうか。おお、そうだ、お前には真実を話しておかなければな。といって、“星”のことを話そう。
GM : 『何、奴はそんなことを考えていたのか!』
ゴットン : あぁ、奴は、もう、ベルディア帝国などどうでもよいのだ。
GM : 『ふむ、確かに、そのままほっておくわけにはいくまいな。』
ゴットン : 今は、帝国だの獣の牙だの言っている場合ではないのだ。
とにかく、魔界への門を開くのだけは阻止しなくては。
GM : 『よし、動こう!』
ゴットン : では、こちらはお前にまかせたぞ。我々はエリアスの方に動く。
この作戦が成功した暁には……彼をやろう!(と、エドガーを指す)
エドガー : これこらこらこらっ!!待て!!
GM : 『なにっ!くれるのか?!一晩だけでもいいぞ!』
エドガー : いやいやいや。
セラ : 礼ははずむって?
GM : 『おぉ、もちろん。』
セイラ : 嘘も方便で。
エドガー : 嘘も方便?……それでもいやだ。
ゴットン : まぁまぁ、期待して待っていてくれ。
エドガー : うっひゃぁ〜〜。ちょっと待て〜〜。なんで身売りをせなあかんのや、俺が。
ゴットン : まぁまぁ、気にしない、気にしない。行くぞ、行くぞ。
執事さんから、昨夜の大道芸のお礼金2,000Gを受け取った一行は、南へと向かいます。
ゴットン : けちやのぉ。エドガー売ったら、1万くらいは……
エドガー : ちょっと待て〜!
GM : 喜んで出すかもしれないね。
首都ドートンを迂回して、2日かけて南のエリアスのもとに向かいます。
途中、森の中で、巨大かまきりと遭遇しましたが、スリープクラウドで眠らせて、旅を続けます。
GM : じゃあ、2日目の夕方くらいに到着しますね。
こちらは、城砦都市といった雰囲気です。そろそろ日暮れが近いので、門が閉められかけております。
セラ : 待って〜。閉めないで〜。
GM : 『おぉ、ぎりぎりだったな。もう少し到着が遅れていたら、閉め出されるところだったぞ。』
ロック : 入る、入る。
GM : じゃあ、君たちが入った後ろで、ばんっと扉が閉まりました。
ロック : じゃあ、酒場に行こう。
GM : そうだね、時刻的にわいわいとかなりにぎわってるようです。
みんなして、10Gの懐石コース(笑)を注文して食事をとる。
ロックは強い酒を、セラはジュースを注文。
(所持金が半端になるのがいやならしい)
滅多にない高額注文に、上機嫌の酒場のおっさん。
エドガー : 派手なことするパーティーだなぁ。
GM : 隠密行動じゃなかったんだろうか?
ロック : そんなの、さっきの大道芸人で忘れてる。
食事をしながら情報集めをする一行。
エリアス将軍についての情報を集めます。
それによって、かなり歳の若い将軍であること。美形であること。変な趣味は持っていないこと(笑)。
レディファーストの精神のお方であること。常識人であること。
暗黒の民を非常に嫌っているが、口実がないので手が出せないとぼやいていたということ。
などといった情報を引き出します。
一行は、とりあえず宿を取り、翌朝一番にエリアス将軍のもとを訪ねることにしました。
ヘンリー将軍の使者と名乗って、エリアス将軍にお目通りを願い出た一行。
GM : 通された部屋で、若造が座ってます。 『将軍の使いだということだが?』
ロック : そうです。
ゴットン : 交渉して?(と、女性陣に)女ったらしだから、こいつ。
セイラ : 女ったらし?
セラ : だって〜。
GM : 『おやおや、これはかわいいお嬢さんが3人も。』
セイラ : (ゴットンからアドバイスをうけながら) 今、世界が危機に陥れられているのです。
GM : なんか、耳打ちしてる〜。
セラ : そういうんじゃ駄目だよ。
将軍さまっ!今、世界が危機に陥ろうとしているのですっ!!
って言わなきゃ駄目なのよ。
セイラ : ……です。
一同 : (笑)
GM : (セイラ〜〜(笑))『一体、何事か?』
ゴットン : 要約しようか?
GM : 『してくれ。訳が分からない。』
ゴットン : 中央にセリア将軍がいるだろう?
GM : 『そうだな。』
ゴットン : 実は、この世界のどこかに、魔界への門が存在して、どうたらこうたらと説明して。
そこでだ。ヘンリー将軍と話したところ、協力してくれるということになったんだ。
世界が平和にならないと、いい女はくどけないぞ。
GM : 『そうだな、いい女が苦しむのは、私も心苦しいものがある。』
エドガー : 同感だ。それには。
GM : 『おお、やはり、そう思うか。』
ゴットン : こいつはヘンリーの同類なんだ。こいつは、もう、ヘンリーに売るんだ。
GM : 『何?ヘンリーに?……かわいそうに。』
ロック : なぁなぁ、ヘンリーに売るんだって〜。
エドガー : おいおい。
ロック : いや?
ゴットン : 俺は実はヘンリーの旧友でな。かつて、将軍職についていたこともある。
GM : 『そういえば、小さいころに聞いたことがあるような気がする。』
ゴットン : せっかく平和になった世界を、あのエルフの女がかき乱していったんだ。
ヘンリーは協力してくれると言った。お前も、一肌脱いでくれないか。
GM : 『奴がそのようなことを企んでいるというのならば、ほっておくわけにもいかぬ。
ヘンリーも動くのだな?』
ゴットン : あぁ、ヘンリーはセリアの後ろをつく。
GM : 『ならば、私は側面をつこう。正面は獣の牙があたっているからな。』
ゴットン : 3方向から攻めれば、セリアは必ず脱出してくるだろう。そこを我々が待ちぶせする。
GM : 『よし、わかった。』
無事に2人の将軍を動かすことに成功した一行。
作戦決行のX-DAYは、2日後の正午ということに決定した。
GM : 『しかし、これで、神王さまが帰ってきて下さればな。』
ゴットン : 神王さまは一体どこへ行かれたのであろう。王を捜して10年間。手がかりは全くない。
GM : 『本当にどこに行かれたのやら。』
(※このセッション当時、神王さまの行方は不明でした。今にしてみれば、とってもまぬけ)
ゴットン : もう疲れたよ。目的をもう忘れかけていた。
ロック : いい迷惑だけどね。神王さまがいてもね。俺としては。
ゴットン : ぜひとも王を説得して、クリスタニアの神々と協力して……
ロック : そう!それは願いたいんだよ、俺だって。
ゴットン : このクリスタニアを守って行かねばならないんだ!
エドガー : ……どうでもいいや。
GM : 『神王さまが戻られれば、あのようなダークエルフがのさばることもあるまいに。』
ゴットン : なぜ、神王さまはあのような奴に剣をお与えになったのであろうか。
エドガー : 俺には関係ないや。……俺は知識を求めるのみ。世界がどうだろうが、俺には関係ない。
GM : 『それで、決行の日まで、お前たちはどうするのだ?ここにとどまってもいいのだが……』
ロック : あ、とどまりたい〜。
ゴットン : いや、我々は……
GM : 『ん?なんだ?一体。どうかしたのか?』
ロック : いや、別に何もないけど……、とどまりたいな(はぁと)
ゴットン : また……ロック〜。お前な、ここで一緒に行動するわけじゃあないんだからな。我慢我慢。
ロック : ん〜〜〜。
ゴットン : セリアの城とったら、いくらでも探索させてやるから。
ロック : さっきね、見つけたの、1個(はぁと)……いや、なんでもない。うん。
GM : (なるほど、お得意の家捜しがしたかったわけね。)
でもね〜、ここよりヘンリーの屋敷の方が金目のものは多いよ。
ロック : うん、でもね、ヘンリーのとこはね、危ないから。
一同 : (笑)
ロック : うん、さっきね、見つけたの大きかったから、きっといっぱい……いや、なんでもないの、こっちの話〜。
GM : 『いったいなんの話なんだ?』
ロック : いや、あのね、俺はね、銀狼のね、戦士なの。
GM : 『おお、戦士か?手合わせしてみるか?』
ロック : ……エドガー、パス。
エドガー : 俺は知識を求めるのみ。力は求めん。
ロック : でも。ウォリアーじゃないか!! いや、俺もウォリアーだよ、うん。
話が脱線しまくっているが、作戦決行の日までどうするかと話し合う一行。
ロック : じゃあ、ここにはとどまらないわけね。どこ行くの?
ゴットン : セリアが逃げるところに……。城に乗り込んでもいいし。
なぁ、ロック。……(返事がない)……おい、ロックロック!
ロック : はいっ!
エドガー : (ぼそっ)こんにちは。
一同 : (爆笑)
セラ : それは、ルックルック〜〜。
ゴットン : 我々の役目は隠密だからな。こういう大勢と一緒には……。
ロック : お……隠密?
ゴットン : いや、まだ、セリアには隠密なの!!
エドガー : 隠密……嘘をつけ、嘘を。
ゴットン : だから、とりあえず、獣の牙に手はずを連絡して。リープで行ってこよう。うん、行ってきた。
GM : (何て便利なタレントなんだろう……)
ゴットン : さて、次の作戦だが。城に乗り込むか、奴が逃げるところに待ちぶせするか。
ロック : そうか、逃げるんだったら、星織姫も一緒に連れてくるよな。でも、どこに逃げるかわかる?
ゴットン : いや、前と後ろと横から攻められたら逃げる方向はひとつ。
エドガー : ……斜めに逃げたら?
一同 : (爆笑)
ゴットン : (無視して)待ちぶせはそれでいいんだが。その前にワープ機械を使われたら……。
ロック : あぁ、そうか。あそこの機械ね。じゃあ、あそこに出てくるのが確実じゃない?
ゴットン : いや、あれは、出てくる場所を設定できるらしいから。
ロック : あぁ、そうか。
ゴットン : ばくちで、あそこで待ってるっていうのもいいが……。
ロック : でも、別のところに出られたら、馬鹿だよな。
ゴットン : ロック、お前、潜入する自信あるか?あそこに。様子を探ってくるか?
ロック : まぁ、行こうと思えば、行けるだろ。
GM : 『首都に行くなら、銀狼の部族は変装した方がいいと思うぞ。』
セラ : 今度は、かつらじゃ駄目だと思うよ。
結局、セイラのソーサラー魔法で変身することになりました。
誰に変身するかでまたひともめありましたが、 一介の兵士の方がよかろうということに。
エリアス配下の兵の中から、セイラの好みで(笑)選んできて、変身することになりました。
時間の拡大をして、タイムリミットは5時間。
その間に、ロックは無事に戻ってこれるのでしょうか。
ロックの潜入は、X-DAYの前日の真夜中。
ほかのメンバーは、首都を見下ろす丘の上で待機。(テレポートの機械の出口のひとつ。)
GM : じゃあ、 塀に囲まれた屋敷です。
門のところには、兵士が見張りに立ってます。
ロック : 裏の方に確かあったよなぁ、侵入経路が。そこには人いる?
GM : 今のところ、見当たりませんね。ただ、堀の向こうの庭の方にいるかどうかはわかりません。
ロック : 忍び足で、見えるところまで行く。
GM : 塀だから、見えない。
ロック : あ、塀ね。じゃあ……塀を飛び越える。
GM : 壁のぼり?
ロック : そんなことしなくても、飛び越えられるもん。
GM : あぁ、タレントね。じゃあ、タレントポイント消費しておいてね。そしたら、すたっと。
そういえば、何時頃侵入する?
ロック : そうだなぁ、11時、12時頃じゃない?
GM : それなら、所々明かりがついてるってところだろうね。
ロック : まぁ、目はいいから。入ったら、どんな感じ?
GM : 1階建ての屋敷です。庭には芝生が植えてあって。そんなに広くはないです。
ロック : じゃあ、勝手口から……勝手口っていうとなんだか庶民だなぁ。裏口を開けて……。
GM : 鍵かかってますよ。
ロック : はい、(コロコロ)よし、成功。
GM : ドアを開けると廊下がざぁ〜っと伸びてて、左右にちょっと粗末っぽい扉がひとつずつある。
それから、少し先の方に少し広くなってるところがある。
そこにも扉があって、こちらは少し豪華っぽい。
ロック : 左右の扉、聞き耳……、(コロコロ) 大成功。(コロコロ)成功。
GM : ごそごそと、話し声だとか、寝息だとかが聞こえてきます。両方とも、同じ感じです。
ロック : 寝室と見た。先に進む。
GM : 進むと、少し広くなっていて、左の壁に、かなり豪華な扉がひとつ。
で、右の壁にも、それよりは少し劣るけれど、それなりに豪華な扉がひとつ。
で、更にまっすぐ廊下はつながってて、その先に、さっきの扉とよく似た相末っぽい扉が3つほど。
ロック : じゃあ、まず右の扉を聞き耳。 (コロコロ)成功。
GM : 声は聞こえません。
ロック : じゃあ、左は?(コロコロ) 成功。
GM : 静かです。
ロック : 鍵は?かかってる?
GM : えっと……ノブを握ってみるのかな?
ロック : あ、知覚技能判定で調べるの? (コロコロ)両方成功。
GM : うん、鍵かかってますよ。両方とも。
ロック : 右の方、開ける。(コロコロ)成功。
GM : (あ〜あ、全くもう。)鍵をがちゃがちゃとやってると……
ロック : あれ?(笑)
GM : ガスが吹き出してきます。抵抗して?
ロック : …………ほほぉ〜〜。……やばい。(コロコロ)あっ!失敗した!
GM : 麻痺しました。体、動きません。
ロック : ええ〜〜〜!しまった!!
GM : 馬鹿。全くもう。
エドガー : え?どうしたん?
GM : さて、誰か来るかなぁ。 (コロコロ)
ロック : うそお!!……ごめんなさぁ〜〜い。
セイラ : どうしたの?
ロック : えへへへへ。
セイラ : あ、でも、顔が違うし。
GM : でもね〜、5時間たったら戻るしねぇ。
ロック : 初歩的なミスをしてしまいました。ごめんなさ〜い。
罠調べませんでした。ごめんなさい。麻痺りました。
GM : 奥の扉から、寝ぼけ眼の兵士が出てきて、ばったり見つけてしまったようです。
で、誰かいるぞ〜〜ってさわぎだしました。
捕まってしまったロック。
言い訳しようにも、 麻痺ってるもんだから、何にも言えない。
とりあえず牢屋にぶち込まれてしまいます。
まぁ、化けてるので、地下の特別室までは入れられませんでしたが。
尋問は明日の朝ということで、牢の中に放り込まれます。
麻痺は、1時間ほどで消えましたが……。
ロック : 1時間たった?鍵開けする〜〜。(コロコロ)成功!開けた。
GM : 見張りぐらいはたってるよ?『何をごそごそしているんだ!』って怒られた。
ロック : ぴぃ〜〜〜。
GM : 『何をやっているんだ!』
ロック : あ、いや……、精巧に出来た鍵だなぁと思 って。
GM : 『触れるな。』
ロック : う……もう触れて、実は開けてるけど、何も言わない。
はぁ〜い、触れませ〜ん。おのれ、チャクラム投げたろうか。
GM : 武器はとられてると思うけど?
ゴットン : お前、また忘れて帰るなよ。
ロック : うん、それは大丈夫。もう忘れない。
GM : よかったね “星”置いてきて。持ってきてたら、もうばればれ。
さて、朝が近付きます。3時……4時……5時……。
セイラ : あ、待って!4時間半過ぎたよ。
GM : うんたったよ〜、帰ってこないよ。
ゴットン : たったな。ロケーションやって。
セイラ : ロケーションします。おかしいわ、って。
GM : 一か所から、全然動いてません。
ゴットン : あいつ……寝てるのか?
一同 : (爆笑)
ロック : 実はもう鍵開けてるのに、兵士がいるから出られないの〜。
セイラ : どこらへんにいるか、わかるよね。
GM : うん、屋敷の中です。正確にどの辺かは近付かないとわからない。
まぁ、大まかに言うと屋敷の南東の地下です。
そんなに地下深いわけでもないけど。
ゴットン : じゃあ、俺……助けに行ってすぐ帰ってくるか……。あいつ、起こして。
ロック : ……起こして?……起きてます〜〜。
ゴットン : リープして行くか。
GM : でも、その辺は行ったことないよ?
ゴットン : 途中なら行ったことあるだろ?
GM : まぁねぇ。でも、誰がいても知らないよ?そろそろ明け方だし、起き出してきてるやつは……。
セイラ : その屋敷までどのくらいかかる?歩いて行くと。
GM : そんなにはかからないよ。30分もかからない。
セイラ : じゃあ、セリア将軍になって行く。
ゴットン : セリア将軍になって行く〜?!やめて!それだけはやめて!
セイラ : え、だって、それなら別にばれないし。
ゴットン : まあ、いい考えかもしれないが。
GM : (しばし、絶句。す、すごい案を出すな。)
しかし、本物と鉢合わせたら怖いだろうなぁ。
セラ : その時はその時で、きっぱり言い切るのよ。私が本物だ!って。
ゴットン : じゃ、俺を捕まえた振りをして行こう。
セイラ : あ、そうしようか。あ、でも、ロック逃げないかな。
ゴットン : いや、俺が目で伝えるから。
結局、セイラがセリア将軍に変身して、ゴットンと共に救出に向かう。
ちょうどその頃、変身の解けたロックを前に、屋敷では騒動がおこっていた。
ゴットン : 門番に何か声をかけてください。
セラ : やっぱり、偉そうに言わなくちゃ。
ゴットン : ねずみを一匹捕まえたから、牢に連れて行くぞ、とか。
セイラ : あ、そう。ねずみを一匹捕まえたから、牢に連れて行くぞ。 (棒読み)
一同 : (笑)
GM : うわ〜。棒読みゼリフ。(笑)
セイラ : あ、偉そうにそう言う。
GM : 『あ、将軍様、いつの間にお出かけになられたんで?』
セイラ : 私がいつでかけようが関係ないでしょう。
一同 : おぉぉ〜〜〜〜!!!
エドガー : やんや、やんや。
GM : (おおう、言うねえ、セイラ。)
『そ、それは申し訳ありませんでしたっ。さしでがましい口をききました。』
ゴットン : お嬢様、いつの間にそのような言葉を覚えたのでしょうか?
セイラ : 何か、不審なことはなかったか?
GM : 『はっ、なにやら侵入者があったようですが。』
ゴットン : それだ。
セイラ : ………わかった。……え、でも、私はどこに行けば?
……あ、ロケーションをたどって行けばいいのか。じゃあ、そこまで……行きます。
GM : 中に入ると、玄関ホールみたいになってて、 正面と左右に扉があります。
で、ロケーションで感じるのは、もう少し先に行ったところに右の方。
セイラ : たどって行きます。
GM : 扉は……音通に開く?
ゴットン : いや、なにかいやな予感がなぁ。
セイラ : いやな予感。
GM : まぁ、鍵もかかってますし。
セイラ : じゃあ、アンロック。……でも、アンロックは罠関係ないよね。
GM : うん、鍵をはずすだけ。罠の解除は、なしです。
ゴットン : 罠があったら、蹴破ればいい。
セイラ : じゃあ、アンロック。
GM : 後ろから門番がけげんそうに、『鍵はどうなさったんですか?将軍様。』って言ってます。
ゴットン : (小声で)私は鍵は持ち歩かない。
セイラ : 私は鍵は持ち歩かない。
ゴットン : (小声で)お前が開けろ。
セイラ : お前が開けろ。
一同 : (爆笑)
GM : なにか……なぁ。さっき、アンロックかけようとしてたような気もするけど。
ちょっと不審そうな顔をしてるよ。
ゴットン : ほらほら、将軍様もこういってるぜ。
GM : まぁ、罠はずして、鍵も開けてくれるけど。
ちょっと不審な行動があったからねぇ。判定してみようか。(コロコロ)あぁ、全然気がついてないらしいな。
ちょっと不審には思ったけど、気付いてはないです。
ゴットン : では、行きましょうか。セリア将軍。
セイラ : (笑)
まぬけな兵士のお陰で扉をクリアし、その先に地下牢への階段を見つけた二人。
かつかつと降りていきます。
GM : そうしたら、牢の前にも兵士たちがいます。
ロック : ぴぃ〜〜〜。(泣)
GM : わいわいと騒いでます。姿が変わったぞ。銀狼だ。銀狼だ。と。
ロック : ひぃ〜〜ん。
セイラ : お待ちなさい。
GM : 『あっ、将軍様!例の銀狼のやつが!ただいま御報告に上がろうと思っていたところです。』
セイラ : そうか。
GM : ロック、気付くかどうか、知覚技能判定して。
ロック : (コロコロ)
GM : 本物だと思いこんでるようですね。
ロック : ひい〜〜〜ん。怖いよお〜〜。
エドガー : ロックがなにかしでかした時の思い出かなにかをしゃべってみるとか。
あ、トレジャーハンターさんと言ってみるとか。
セイラ : あ、あ……、トレジャーハンターロック。
一同 : (笑)
エドガー : な、なんか……かっこわり〜。会話の間に、トレジャーハンターという言葉をいれればいいんだよ。
ゴットン : 早く来い、このホ〇やろう。とか。
セイラ : あぁ、早く来い、このホ〇やろう。
ロック : ホ〇はエドガー!……って、あれ?
GM : じゃあ、もう1回知覚判定してみてもいいよ。
ロック : (コロコロ)あ、今度は気付いたらしい。
セイラ : お前たちはもう下がってよいぞ。この者は私が処分しておく。
ゴットン : おお。
エドガー : おお、 かっこいい!!
GM : 『はい、ではお任せ致します。』ってさがっていきます。
さて、本物の将軍様が起きてるかどうか ……(そうだなぁ、これは単純に運のみかな。)幸運度で能力値判定して。
セイラ : (コロコロ)
GM : あ、まだ寝てるみたいだね。本物は。
さて、再度魔法をかけてもらって、ロックとゴットンはここに残り、更に探索を続けることになりました。
セイラ : また失敗しないでね。
ロック : うん、もう失敗しないよ。(ゴットンに)ついてきてね(はぁと)
ゴットン : 一人で行け。
ロック : あ、もういいよ。一人で行くよ。いいもん、すねたもん。
ゴットン : あぁ、 わかった、わかった。ついていってやるよ。お嬢様は、お先にお戻りください。
セイラ : はい。じゃあ、つかつかと戻ります。
一同 : (笑)
GM : 『お出かけですか?』って門番さんが。
セイラ : うむ、切れないうちに帰るぞ。
ゴットン : 私がどこに行こうと勝手だ、ってまた言う。
GM : 『あ、行ってらっしゃいませ。』
ロック : 帰っていったらしい。変な将軍だなぁ。
さて、ロックとゴットンは、一番豪華だった扉のもとにやってきます。
ロック : 物音はする?
GM : えっと、6時ぐらいだよね。まだ静かです。
ロック : どうする?静かな扉がひとつあるけど?
ゴットン : それはお前の盗賊としての勘でだな。もしかしたら、ここが将軍の部屋かもしれないし。
ロック : とりあえず、罠を調べます (コロコロ)うっ。
GM : ないと思った。
ゴットン : 集中しろ。集中。
ロック : 集中力つかいま〜す。(コロコロ)……やめよう、これ開けるの。
GM : でも、ないと思ってるんだからね。
ロック : 開ける?ないと思うんだけど。
GM : あ、ちょっと待って、ゴットンいるのよね。
ちょっと知識判定してみてくれる?
ゴットン : (コロコロ)わかった。
GM : セラと一緒に将軍に会った部屋があったでしょう?あの部屋です。
ゴットン : おお。ここは寝室ではない。ここはやつが昼間仕事をするところだ。
GM : ちなみに、その奥に続く扉があったような気がする。
ゴットン : やっぱりこの扉を開けなくてはならないというわけだ。
ロック : 開けるの?もし罠があったらどうしよう。
ゴットン : その時はかけ抜ければいい。
ロック : 警戒装置のだったらね。もし、麻痺とかだったら?
ゴットン : 担いでいってやるよ。
ロック : 担いでいってくれる?0.K.
ゴットン : 警戒装置だったら、リープで逃げるぞ。お前は走って逃げろ。
一同 : (爆笑)
ロック : 俺は走って逃げて、あなたワープ?ほぉ〜。
ゴットン : お前、人の3倍だろ?
ロック : そりゃあ、そうだけど。じゃあ、まず鍵を開ける。 (コロコロ) 開いた。 開ける。
GM : 期待通りです。しゅう〜となにやらガスが吹き出します。抵抗して。
ロック : (コロコロ)あぁ〜〜〜!!(どうやら大失敗らしい)
GM : 熟睡です。
ゴットン : 俺は逃げてたからな。
GM : う〜ん。 ま、いいや。
エドガー : 完壁、ロックを信じてないな。
ゴットン : 剣の柄で殴って起こす。こぶができるくらいに。
GM : ダメージいくよ。
ゴットン : 打撃力いくつでいこうか。D10+3くらいでいいか?(コロコロ)あ、4だ。
ロック : 4なら、カーンだ。(鎧の装甲値で防げるという意味。)
GM : 頭に……鎧あるの?
ロック : あ、頭だから駄目か。そのまま来るのか?いたぁ〜〜い(泣)いたい〜〜。
GM : さて……と、誰か通りかかるかな〜っと。(コロコロ)兵士が1人やってきました。
『なにをやってるんだ?一体。』
ロック : いたい〜〜〜。
ゴットン : ふっ、この馬鹿がちょっとつまづいたんだよ。
ロック : うわ〜〜、頭打った〜〜。
ゴットン : 見張りの役目を忘れて寝ていたものだから、起こしたんだ。
GM : 『何?それはいけないな。』べしっ。
ロック : あ〜〜ん(泣)
GM : 『職務怠慢はいけないぞ!』とか言いながら行ってしまいました。
ロック : ごめんなさ〜い。
ゴットン : いや、弁慶も義経を殴ったというし。すまなかったな。
ロック : ……いいよ。こぶ出来たけど。
ゴットン : 何!義経なんか、血を流したんだぞ!
ロック : いいも〜ん。エドガーに訴えてやる。
ゴットン : 訴えてみろ。なにができる、あの男に。
ロック : まぁ、そうだけど。
そして、その頃……
エドガー : くしゅんっ。
セラ : もう一回。悪口は二回よ。
エドガー : あ、あぁ……くしゅんっ。なにか噂しているようだな。
ゴットン : そして、そこにセリア将軍のままで(セイラが)戻ってくる、と。
エドガー : おぉぅ!……シャキーン。(剣をかまえる擬音らしい)
セイラ : いやぁ。私よぉ〜。
エドガー : あ、ああ、ああ、ああ。
セラ : 怖い〜〜。あの顔で、「私よぉ〜」?
さて、扉を抜け、職務室に入ったロックとゴットンは部屋のすみに、テレポーター装置を見つけます。
ゴットン : とりあえず、こっちの方を故障させておこう。
ロック : いや、待って。どこに出られるのか、場所を調べる。
GM : そうだねぇ、例の丘の上に出るのと、あと2、3個地名が書いてあります。
ゴットン : そうか。覚えたな?ロック。
ロック : うん。
ゴットン : では、壊そう。この辺のねじを1本。
さて、テレポーター装置を故障させた二人は、もうひとつ寝室にあるテレポーターをどうするか、話し合います。
いろいろ考えた結果、さすがにまだ寝室にいるであろうセリア将軍のもとまで行くのは危険過ぎると、あきらめて戻ることになりました。
GM : では、戻ってきましたね。朝の8時くらいですね。
ロック : エドガー〜、頭殴られた〜〜(泣)ほら、ここにたんこぶが。
エドガー : 失敗して、寝たそうだね。麻痺してたらしいね。ふぅ〜〜ん。
ロック : …………きゅぅーん。
ゴットン : さて、これからの行動だが。残念ながらロックの失敗で、ひとつしか壊せなかった。
問題は、後ひとつ残ったテレポーターをどうするかだ。
ロック : うう〜〜。大打撃〜〜。
エドガー : よしよし。
ロック : お前だって馬鹿にしたじゃないか〜。
ゴットン : ひとつ考えたこととしては、戦闘が始まってから、ロックに兵士に変装させて、潜り込ませるんだ。
ただ、これは下手するとセリアと鉢合わせることがあるかもしれない。
セラ : それ位なら、ゴットンがテレポートして行く方が安全だと思うけど。
セイラ : うん、そう思う。
ゴットン : ぶち壊すだけぶち壊して戻ってこられるからな。
切られようが何しようが戻ると。うん、それで行こうか。
と、相談してるメンバーを尻目に、ロックとエドガーは……。
エドガー : すごい、深い眠りについたって?
ロック : なんで知ってるの?
エドガー : 聞いた。
ロック : え……。え〜〜ん。
エドガー : あぁっ、よしよしよし。
ロック : だって〜、気がついたら頭にたんこぶ出来てたんだもん。いたかったの〜〜。ひい〜〜ん。
全くもう、少しは作戦会議に参加しろよ、おまえら。
ゴットン : よし、それで行こう。おい、ロック、もうお前は使わない。
ロック : げ!何で?どういうこと?
ゴットン : 面倒くさいだろ?俺が行って戻ってきた方が早い。
ロック : …………それなら、最初から行けよ。俺たんこぶ作ってまでも行きたくないや。
ゴットン : さて、問題は、いますぐ行くか、戦闘が始まってから行く方がいいかだ。
ロック : 戦闘が始まってから行った方がいい。
ゴットン : よし、そうしよう。
ゴットン : さあ、みんな。ここからが山場だぞ。
何としてもセリアをここから逃がしてはならない。
とにかく、セリアが来たら、何としても突破させるな。
魔法を使うかもしれないから、まず最初にスネアでこけさせるなりなんなりして……。
罠でも作っておくか?落とし穴でも。(ロックに)お前、落とし穴作れるだろう?
ロック : うん、まぁ。
ゴットン : いっぱい作っておけ。
ロック : え?
GM : (いっぱい?)自分で、はまったりして。
ゴットン : 俺たちの行動範囲の外に、だぞ。
エドガー : でも、ゴットンのことだから、忘れてそうだ。
ゴットン : そうだな、 忘れそうだな。自信がないけど。
ロック : わかった。いっぱい作っておく。
ゴットン : セリアが落ちるようにな。3メートルごとくらいにぽんぽんぽんと。
ロック : なら、一生懸命作る。お昼まで、4時間中ずっと作ってる。
GM : じゃあね、操作技能で-20で判定よろしく。
ロック : (コロコロ)やった、成功〜。
ゴットン : できたか?御苦労さん。……ズボッ。わぁ〜〜。
ロック : あぁっ!お前が落ちたら何にもならないじゃないか!
ゴットン : ならわかるように作っておけ〜(笑)
さて、正午までの4時間を、くつろいで過ごす他のメンバーの中。
ロックは一人もくもくと落とし穴を掘り続けるのであった。
そうして、正午。作戦決行の時刻がやってきます。
GM : あちこちで戦闘が始まりました。
かなり不意を討たれた形になっていて、セリアの軍はパニック状態に近いようです。
ゴットン : さて、セリアのすがたは見えるかな?
GM : うん、兵を率いて戦ってます。
ゴットン : よし、じゃあ行ってくるな。しゅんっ、ドコバキドカスカ。……剣ないな。帰る。しゅんっ。
……いや、星の剣があるかなと思ってな。
GM : 三方から攻められたセリア将軍の方は、かなり敗色が濃くなってきました。
ゴットン : ふむ、ヘンリーもエリアスもなかなかやるな。
GM : 町のあちこちで火の手が上がり始めました。
しばらくすると、戦場にセリア将軍の姿が見えなくなりましたね。
ゴットン : そろそろ、いぶり出されてくるぞ。
GM : それでは、皆さん知覚技能判定してください。
成功した人は、首都の方からぱからぱからと馬が走ってくるのに気がつきました。
ゴットン : さて、いらっしゃいましたか?
GM : まだ姿は見えませんが……どうすする?このまま迎え撃つの?それともどこかに隠れてるとか。
ロック : まっすぐ迎え撃ったらかっこいいよな。
セラ : 落とし穴のこっちがわで迎え撃とう。
ゴットン : そうだな。迎え撃とう。
エドガー : かっこいいなぁ。
ゴットン : ようやくねずみがいぶり出されてきたようだな。
GM : (それって、何だか悪役みたい)馬はね、3頭います。
セリア将軍がまず1頭に乗ってます。後ろに2頭従えている。
そのうちの1頭に乗ってる人が、かなり深くフードをかぶってる人をつれて2人乗りしています。
計4人ですね。
ゴットン : 深くフード?新たに人質をとったのか? それとも…。
GM : (まーた忘れてる。)
ゴットン : あ!……星織姫だ。
一同 : あぁ〜〜。
ロック : そうだったねえ!
GM : 忘れてるでしょ、おまえら。
セラ : うん。すっかり。
GM : かわいそうに。まぁ、あっちも、こちらに気がついて、馬の足を止めます。
セラ : え〜、足とめちゃ駄目よ。こなくっちゃ。
GM : 迎え撃たれたら、止まるわよ。
ゴットン : かつての栄光はどこへやら、だな。セリア。
GM : 『おのれ、おまえらか。これはおまえらの策略か!』
ロック : さぁね。……お前のせいで大蛇の部族は……。
GM : 『まぁ、利用させてもらったよ。ありがとうね。』
ゴットン : いいか、セリア。お前の言葉にもう、またはないぞ。
貴様の人生は、ここでジ・エンドだ。
GM : 『こんなところでおまえらに邪魔をされる訳にはいかない。』
将軍は、別の方向に馬を走らせ始めます。
セラ : 逃げるの?
ゴットン : あ、そこら辺りに穴が……(笑)
GM : でも、まっすぐ突っ込んでくる訳でもないからねえ。(コロコロ×3)大丈夫。誰も落ちなかった。
逃げ出すセリア将軍とその配下に、セイラのスリープクラウドが飛びます。
馬2頭と、2人乗りしていた片方の男が眠ってしまいます。
馬から振り落とされるセリア将軍。
話の都合上、何としてもここでセリア将軍を逃がしたいGMと、恨み重なるセリア将軍を何としてもここで始末したいパーティー一行。
お互いに、ああ言えばこう言う、こう言えばああ言う。
GM : 無事だった部下が、馬を操って駆け戻ってきます。
セリア将軍は当然彼の馬を奪い取ります。
で、同じく馬から振り落とされているフードの人物も連れていこうとしますが……。
ゴットン : 待て!セリア!!
ロック : 追いかける!
GM : とりあえずイニシアティブをとりましょう。
ゴットン : (コロコロ)8。
GM : (8か……結構速いなぁ。)(コロコロ)あ……9!まかせて!
ゴットン : ……悔しい。
イニシアティブ勝負には勝ったものの、このターンにフードの人物を抱えてセリア将軍は馬に乗ったことにしようとしたGMに対し、クレームつけまくるプレイヤー達。
1ターンにそんなに行動するのはずるいとのこと。
お願いだから、ここは逃がしてよぉ(←結局言い負かされたGMであった)
GM : わかったよ。このターンは、セリア将軍は馬に乗ってフードの人物の方に駆け寄ろうとしているところです。
みんなはどうするの?
ゴットン : 星織姫様……らしき人を助けてあげなければ。
おいエドガー。お前、確かエスパー魔美ワープができただろ?
あれで星織姫のところに行ってこい。
ロック : え、エスパ一魔美ワープ?
エドガー : 行って、どうするの?
ゴットン : 助けるんだよ。
エドガー : ん、わかった。助ける。
ゴットン : 俺は……やっぱりリープして……セリアの背中におりようか。
……違うセリアの背中におりちゃいけない!馬の背中だ(笑)。
ロックはとにかくセリアを追いかけ、セイラお嬢は翼を出して上空へ。
エドガーはフードの人物のそばにワープ。
ゴットンはセリアの乗る馬の上空にリープして馬に飛び乗ります。(マイナス20の運動技能判定に成功した)
セラも走って追いかけます。
次のターンは、パーティがイニシアティブを取りました。
ロックは、目標を変更。フードの人物の方に駆け寄ります。
GM : フードの人物は女性。変にぼーっとしています。目の焦点があっていないっていう感じですね。
セラ : やっぱり、そういう場合は、バンバンって頬をたたいて正気に戻さなくちゃ。
ゴットン : 俺は、セリアを後ろから抱き締めて落ちる。攻撃技能でいいのか? (コロコロ)大当たり。大成功。
GM : 大成功?!逃げられないじゃない!落ちたよ。
じゃあ、こっちね。セリア将軍はゴットンを振りほどこうとする。
おたがい攻撃技能で判定ね。(コロコロ)振りほどいたよ。
ゴットン : くそ。せめて、星の剣だけでも。
GM : 剣?あの星の剣は持ってないよ。
ゴットン : なにぃ!!剣をどこへやった!剣はどこだ!剣!剣!お前なんかどうでもいいわ!
一同 : (爆笑)
GM : それから、眠って落馬した部下が、そのショックで目が覚めて行動します。将軍の方に駆け寄ります。
将軍に馬をとられた部下はゴットンにフォースの魔法を放ちます。抵抗力判定して。
ゴットン : (コロコロ)おぉ 、初めて抵抗に成功したぞ!
GM : じゃあ、9の半分で、5ダメージ。
次のターンもパーティが先政。
ロックはフードの女性を抱き上げて後退。
エドガー : え。俺が……
ロック : 俺の方が速いの!
エドガー : 俺の立場は一体……。
ゴットンは……
ゴットン : 剣をどこへやった!セリア!
GM : 『なぜ教えなければならん!』
ゴットン : あれは俺のだ。
GM : 『いつお前のものになった!』
ゴットン : 俺が決めた!
GM : 『決めるな!』
ゴットン : この前決まった。
GM : 『決めるな!あれは私のものだ。』
ゴットン : いつ決まった!
GM : 『……もらったのだ!』
ロック : お〜い。お互いに言えないような質問をせずにさぁ。
そんな、もらっただの、決まってないだの、昨日決まっただのそんなこといいよ!
ど……どうして漫才になるの? あぁ……シリアスなはずの戦闘シーンが……。
ゴットン : よっしゃ、攻撃するぞ。13ダメージ!2回目が……大成功!32ダメージ!!
ロック : こ、怖い……。やっぱり、ゴットンを敵にまわさなくてよかったと、俺はつくづく思う。
ゴットン : よくも、お嬢様にあのような破廉恥な格好をさせたな、貴様。
ロック : お嬢様にあんな破廉恥な格好を……いつさせた???
ゴットン : …………セリアになったじゃないか。
一同 : (爆笑)
セイラ : あれは!私が勝手に……
ゴットン : あれはセリアのせいだ!
GM : 『一体何のことだ!』
ロック : あれは〜、セイラが勝手に……
ゴットン : いやいや、何もかもお前の責任だ。
しばし、戦闘が続きます。
剣と飛び道具、呪文などが飛びかいます。
敵方のソーサラーが、将軍を逃がすためにテレポートの呪文を唱え始めます。
しかし、ゴットンに切り捨てられてしまいました。(あ〜あ。大成功二回連続でだすんだもんなあ。)
その後、ゴットンが大失敗を出してすっころぶ。
これ幸いとセリア将軍は無事な馬を呼び寄せ、再度逃亡を謀ります。
敵プリーストが間に立ちふさがり、将軍を逃がそうとするのですが……。
セラちゃんのかけたスネアが馬にヒット。
セリア将軍はまたもや馬を失います。(内心、焦りまくりのGM。)
そして、やがて、敵プリーストも昇天。
ゴットン : セリアに魔法をぶち込んでやれ〜!!
セラ : どうしようかな〜。何を使おう……
ロック : おい、殺すなよ。殺したらいけないぞ。この女の子の様子も変だし……
GM : あぁ、忘れてた。連れの二人、死んだしね。女の子は気を失ってます。
セラ : よし、ここ、森だよね。バインディング使って(セリア将軍を)縛ってしまおう。
GM : (コロコロ)ごめんね、抵抗。(ダークエルフに魔法をかけようってのは、きついぞ。)
かなり追いつめられたセリア将軍は、ウィンドストー ムをおこしました。
空を飛んでいたセイラとアモンが抵抗に失敗。ふっとびます。
次のターンで、セラはサーペントフォーム。レインボ サーペントの姿に変身します (にょろ〜ん。)
一人残されたセリア将軍に皆の総攻撃。
勝ち目がないと見たセリア将軍は、フォッグを唱えて、周囲に霧をおこします。
視界をさえぎられながらも、逃げるセリア将軍に追いすがる一行。
対して、追撃を受けながらも、必死の逃走を謀る将軍。
のたっと横たわる大蛇セラちゃんの阻止をひらりとかわし。
アモンが立てたウォーターウォールを強行突破して。
ようやく森の中へ逃げ込みました。
GM : セリア将軍は霧に紛れて、森の中に逃げ込んでいきます。
どうやら、森を迷宮化してしまったようですね。
セラ : おばさん逃げたよ〜。うっとうしいよ〜。追いかけていきたいけど……迷いの森かぁ。
GM : 悪いけど、あきらめてね。いいかげん、時間が遅いからね。(←すでに夜の9時半。)
ということで、本日のセッションはここまで。
次回、今度こそ第一部最終回かな。
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