セリアの最期 開かれた未知への扉☆★☆★



GM : 第一部最終回を始めます。
前回、セリア将軍を惜しくも取り逃がしたということで……。
ロック : GMが逃がしたくて逃がしたくてしょうがないようだったから協力してあげたんだよ。
GM : はいはい。どうもありがと。
今は、ベルディアの都、ドートンにいます。
セリア将軍の軍は完全に敗北。
ドートンは二人の将軍ヘンリーとエリアス、そして、獣の牙の一部が制圧している状態です。
セイラ : 星織?は?
ロック : まだ(星織姫かどうかは)わかってないんだよ。気絶したままじゃないの?
GM : うん、まだ気がついてません。
ゴットン : ……キスしたら起きないかな。
一同 : (爆笑)
エドガー : 私もそれ言おうかと思った。
ゴットン : やってみようか。抵抗する?
GM : (眠り姫ってか?)気を失ってるのにどうやって抵抗しろと?
エドガー : やってみようか?いい?
ロック : 俺に聞くなよ。
エドガー : (コロコロ)あ、10だ。それはそれはうまいようだ。
GM : とてもうまいキスだったようだが、あいにくなんにも反応はありません。
エドガー : ああ〜、がくがくぅ〜。
ロック : ば〜か。(←とっても冷たい声)
でも、誰か側にいた方がいいよね。
エドガー : 医者を呼んで来て、どんなか聞いてみたら?お医者さん、いる?
GM : うん。
エドガー : 目が覚めないんですけど。
GM : お医者様はしばらく診察して、『精神的な疲労がひどいようですな。
しばらく安静に寝かせておけば、やがて目を覚ますでしょう。』
エドガー : 勝手に目覚めるって。
ゴットン : もう一回やってみろよ。
エドガー : え?……だ〜か〜ら〜、うまかったけど だめだったんだって。(げしっ←ロックの攻撃)いてっ。
ゴットン : もう一回。
エドガー : だからっ!疲労だって言ってるの!
ゴットン : 今度はちゃんと口の中いれるんだよ。
ロック : …………………今は昼です。
エドガー : ゴットン?!今のは……今のは放送カットね。
ロック : やっぱり、ピー音をいれるんだよ。
エドガー : なぁ。なぁ、GM。今の、放送カットカットっていうの、ちゃんとリプレイにいれておいてね。
GM : (笑)(わはは、ちゃんといれたぞ。)
エドガー : じゃあ、起きるまで、うちらはのんびり遊びほうけていようか。
GM : ……なんてのんきな……。
エドガー : じゃあ、剣でも鍛えてようか?
ゴットン : 起きるまで、ベットを揺らしてようか。
エドガー : あんたね!
ゴットン : いや起きるかもしれないと……。
エドガー : お前ね……、レディにむかって何をするのだ。
GM : そうこうしてるところに、上機嫌のヘンリー将軍がやって来ます。
ロック : あぁ〜、上機嫌だって。
エドガー : ……気分が悪くなった。席をはずさせてもらう。じゃっ。
ロック : エドガー、エドガー。
エドガー : 何!
ロック : 確か、お前あげる約束を……。
エドガー : うわあ〜〜!!知らんっ!俺は知らんっ!!
ロック : でも……
エドガー : 知らんっ!俺は闘いてない!
ロック : なぁ、ヘンリーさん。エドガー、いる?
GM : 『欲しい。』
エドガー : いらん、いらん!!俺はいらん!
ロック : あげる〜〜〜(笑)
エドガー : すまんが、急用ができたのでな。失礼する。
ゴットン : 急用か?
エドガー : うるさい!そもそも、お前が切り出したんだぞ!!
ゴットン : 同じ世界の人間じゃないか。
エドガー : やかましい!!俺はノーマルだ!
一同 : ええ〜〜〜〜。
ロック : ごめ〜ん、笑っちゃたよ。
GM : 話進めるよ?まぁ、戦いには完全勝利したわけで、将軍はかなり上機嫌です。
セラ : え、エドさんが手に入るから?
一同 : (笑)
エドガー : そうだったらねぇ、私、とっくの昔に逃げてるよ!
ロック : いや、きっとそうだよ。良かったね〜、エドガー。気にいられて。
ほら、この間うちわではたはたしていた美少年とも友達になれるよ、きっと。
エドガー : もういや〜〜。私、抜けさせてもらいます〜。
ロック : それで?何のようですか?ヘンリーさん。
GM : 『まあ、用というわけでもないのだがな。戦勝の宴でもしようと思うので、誘いに来たのだ。』
ゴットン : ははぁ、さては、また俺たちに芸をしろと。
エドガー : そういう意味じゃないって。みんな楽しんでおいで。いってらっしゃい。
ロック : 俺はいいから行っておいでよ。星織姫を一人残してさらわれたら大変なことになるから。
エドガー : だから、俺が見てるから、みんなで行ってこいって。
ロック : お前を女のそばにおいて置いていったらだめだよ。お前は、男のそばにいろよ。
エドガー : 待て!それはどういう意味だ!
ロック : そうしたら、おとなしくしてるでしょ?
エドガー : いや……絶対何にもしないから。誓うから、ね。みんなでいってらっしゃい。
ロック : しらな〜〜い。

結局、ロックとエドガーが残って、残りが宴に繰り出すことになりました。
飲めや歌えの大騒ぎ。
翌朝になって、ようやく眠り姫(笑)が目を覚ましました。


ロック : やっほ〜。(目の前で手を振るしぐさ)
エドガー : こら!いきなりそんなことをしたら驚くではないか!しかも、目が片目の奴が。
GM : ちょっと怖いかもね。全然知らない人だし。おびえるぞ。
ロック : あなたのお名前は?
エドガー : そういう時は自分から名乗るものだぞ!
ロック : 俺は、ロック。
エドガー : 私はエドガー。
ロック : ちなみに銀狼の民です。
エドガー : 悟りで〜す。
ロック : あなたの名前は?
GM : 『私は……サラと申します。』
星織姫ってのは、役職名だからね。
『ここは?』
ロック : ここは〜宿屋。えっとね、ドートンです。
エドガー : 大丈夫?
GM : ちょっと、何が起こったんだろうっていう感じですね。
エドガー : 率直に言おう。セリア将軍って知ってる?何を言われた?
ロック : お前な。目を覚まして急にそんなこと聞くか?普通。
あのね、つかまってね、多分、妙な魔法をかけられてたんだろうと思うんだけどね。
で、まぁ、通りかかった私たちがね……
GM : 通りかかったの?
ロック : うん。(笑)でね、セリア将軍と戦っている時に、君を助けたんだ。
エドガー : とりあえずは、もう大丈夫だよ。といっておこう。
GM : 『助けて頂き、本当にありがとうございました。
記憶が多少あいまいなのですけれど、だいたいのことは覚えています。』
ロック : だいたいのことと言うと?
GM : 『セリア将軍は、しばしば私をつれて、山に行っていました。』
ロック : 山?
GM : 『はい。西部の方の山岳地帯の方だったと思うのですが。』
ロック : で?何をしたの?何か、儀式とか?
GM : 『そのあたりは、あまりよく覚えてないのですけれど。
どうやら、将軍は異世界への扉を開こうとしていたようです。
“星”はすべて集まってはいなかったようですが、それでも。
大掛かりな儀式と力さえ与えれば、私なしであっても扉を開くことは可能なのです。』
ロック : じゃあ、どうして君をさらったの?
GM : 『可能はありますが、やはり私が行った方が成功率は高いのです。
山の中にしつらえた儀式の場に、集まっている“星”を安置済です。
すでにいつでも発動させることは可能になっています。』
エドガー : ちょっと、馬鹿なことを聞いていい?その扉が開いたら、やっぱりすごいことが起こるのか?
GM : 『どこの世界につながるかにもよります。
私が扉を開けばつなぐ世界を選ぶことができるのですが……。
私がいない状態では、コントロールできず、どことつながるかわかりません。
それでは、かなり危険であることは確かです。』

星織姫から情報を仕入れた一行は、一路、セリア将軍を追って西へ。
…………のハズが、その為の馬をヘンリーに借りに行ったところでまた一騒動。


ロック : 馬貸してね〜。ウォーホースね。
GM : 『あぁ、その位ならかまわんぞ。』
エドガー : よしゃ。売っばらってしまえ!
GM : 『こら!ちゃんと帰せ!』」
エドガー : あぁ〜〜。くそっ。
ロック : エドガー渡せば、馬ぐらい何頭でもくれそうだけどね。
エドガー : 馬より、俺の身が大切だ。
GM : 確かに、いくらでも積んでくれるかもね。
エドガー : やかましいっ!
ロック : 5万くらいで売るか?ヘンリーの所に。
ゴットン : しばって置いて行こうか〜。
エドガー : さぁ、行こう!!ぱっかぱっかぱっか。
西に行こう?早く行こう。とっとと行こう。さっさと行こう。もう行こう。頼むから行こう。
ロック : なんでそんなにいやなの?(笑)
ゴットン : 本気で言ってると思うか?
エドガー : ……仲間売りやがって、ちくしょう。
ゴットン : 仲間を売ると思うか?信用しろ。
ロック : ……売ったよねぇ。
一同 : (笑)
ロック : そういえば売ったよねえ。……ごめん、今思い出したよ。
エドガー : 落ち込み〜〜。エドちゃん落ち込み〜。……早く西に行こう〜〜。
ロック : そういえば、金もらったの?俺売った時。
エドガー : ……ちょっとね。
ロック : どれくらいもらったの?俺もさ、ヘンリーにエドガー売って、さっさと使い果たすから。

とことん、いじめられてるエドガー。かわいそうに。
(じゃれあいですが。でもおもしろがってるGM……極悪。)


GM : では、ドートンから馬に乗って西に数時間。山の中腹に洞窟を発見します
ロック : じゃあ、馬から下りて、入ってみよう。
GM : 中は薄暗いですね。しばらく行くと、右に細い脇道が別れています。
まっすぐは、広い道がまだつながっていますが。
ロック : (コロコロ)まっすぐだ。
GM : さらに進むと、今度は左に分かれ道がある所に出ますね。もちろんまっすぐも続いてます。
ロック : (コロコロ)左。
GM : 左に進むと、岩壁をくりぬいて広くしたっていう感じの所に出ます。どうやら物置っぽい感じです。
麻袋だとか手押し車だとか、ごみだとかが散らかっています。
ロック : 捜す〜。(コロコロ)成功。何かある?
GM : すみのほうにね、折れたスコップだとか、岩の固まりだとかがあるんだけど。
その中に、羊皮紙のようなものがありました。
ロック : じゃあ、それは一応もらっておいて。元の道に戻って更に進もう。

途中で、壁の割れめから沸いて出た巨大蟻と遭遇。
エドガーとゴットンが出て来た蟻を相手している間に、巣穴の中にセイラがファイアボールを打ち込んで、アモンに穴の前に壁を作らせようという作戦をたてた。
けれど、セイラは魔法を失敗するわ、アモンはレベルが足りなくて唱えられないわ。
作戦は良かったんだけれどねえ。
結局、火酒のびんで作った火炎瓶を投げこんで 巣穴の中の巨大蟻を一掃します。


GM : 燃えてる巣穴をあとにしてしばらく進むと、いきどまりに上に続くはしごがかかっています。
エドガー : 気をつけながら上がって行こう。
GM : 上がった所は、円形の広間。
そんなに広くはないけどね。細い道が、5つつながっています。
エドガー : 5つも道があるの?!
GM : うん。えっと、こういうふうになってるの(と、図を描いて説明する。)でね、この道の先が少し明るい。
ゴットン : (GMの描いた図を見て)……五芒星のかたち?
ロック : 明るい方が気になる……。
ゴットン : お前、ちょっと行って調べてこい。
ロック : え〜〜。そういうことはリュンクスにやらせろよ〜。……わかったよ、行くよ。
GM : 運動技能で判定してね。成功した?明るい方の通路の先は、かなり広くなってるようです。
知覚判定をしてみて下さい。成功したね。そこに、人の気配がします。
ロック : もう少し近付いて、のぞいてみる。
GM : ちょっとした湖のようになっているみたい。
中央が島みたいになっていて、そこに門のようなものがある。その門の前に、人影が。
まぁ、わかるね。セリア将軍です。
ロック : 何をしてるかわかるかな?
GM : そうだね、知覚判定してみて。
ロック : (コロコロ)成功。
エドガー : えっとね、門の方にかがみ込んで、何か作業をしているようです。
それと、門の上の方に、例の胡蝶の“星”が置いてありますね。
ロック : ふ〜ん。とりあえず戻ろう。
ゴットン : お帰り。残りの道はどうなっているんだろう。
ロック : それは、俺に行けって言っているのかな? わかったよ。行くよ。
残りの道全部、忍び足で探ってくる。

はしから調べに歩くロック。1つ目の道の先に扉を見つけ、2つ目の道の先まで調べた所で、戻ってきます。

ロック : なぁ、これってさぁ、検索してもあんまり意味がないと思うよ。
どれか一本道を選んで進んだ方がいいと思うんだけど。

ロックの意見により、道を選んで進み始めた一行。1つ目の扉を前に……

ロック : 鍵明け〜。(コロコロ)
GM : 開きません。
ロック : アンロックよろしく〜〜。
セイラ : あ、はい。(コロコロ)
GM : うん、開きました。
ロック : 罠はあるかなぁ〜。(コロコロ)あ、失敗〜〜。
GM : ないと思った。
ロック : ないと思うよ〜(笑)。戦士さん、開けて〜。
ゴットン : おい、相棒。
エドガー : え?……こういう時の相棒は辞退させて頂きます〜。どうぞ。
…………開けます。しかたないなぁ。責任取れよ。
ロック : いや、俺はないと思ってるから(笑)
エドガー : 責任取れよ、何かあったら。がちゃ。
GM : 開けると、上からなにか液体が降って来た。
エドガー : うわぁ〜!!
GM : えっとねぇ、液体を浴びると、リュンクスに変身してしまいます。
エドガー : え〜〜〜〜〜!!
GM : 鎧、着てるよね。はじけ飛んでちょっと痛いです。装甲値6×3で18のダメージね。
ロック : あ。プレートメイルがなくなった。
エドガー : にゃうにゃうにゃうにゃう!!
ゴットン : あ〜あ、プレートメイルがなくなった。
服もなくって、情けな〜い。(着替え)何か持ってるか?
エドガー : あ、そういえば、もうひとつプレートメイルが!ちくしょう、売ろうと思ったのに〜〜。
ロック : 良かったな。でも 服も破れたんだろう?
エドガー : いいもん。このままの姿でいくもん。
GM : 扉の先は丸い部屋になっていて、祭壇のようなものがある。とりあえず何にも乗ってない。
ゴットン : 何か乗せてみるか?おい、エドガー、乗ってみろ。
エドガー : 乗るのか?別にいいけど。乗った。
GM : (え、よりにもよってここにエドガーが乗る?この祭壇はちょうど「悟り」の祭壇なんだよね。)
じゃあね、 抵抗判定して。
エドガー : (コロコロ)はう!失敗。
GM : 祭壇に力が吸い取られたような気がする。エドガーは精神力が0になって気絶。
で、祭壇自体が何やら光り始める。
ロック : ……むやみやたらにこういうことをしない方がいいんじゃないかと思って来たぞ。
力さえ与えれば扉は開くって言ってたじゃないか。あれじゃないのか?
GM : どうしようか?キーアちゃん、トランスファーメンタルパワーしようか?
エドガー : あんまり、気が付きたくないけどね。
ロック : 祭壇からエドガーを引きずりおろして、っと。キーア、頼む。
GM : じゃあ、かけますね。精神力5回復ね。
ロック : お前の力が祭壇に吸い取られたぞ。
エドガー : ふにゃあ。
ゴットン : 祭壇が光ってるのか?じゃあ、全部の祭壇に力を吸い取らせてみようか。
ロック : お前な!!だから、道が開くって言ってるじゃないか!
ゴットン : それって大変なのか?
ロック : セリアが開いたらいけないだろ?!

まったくもう。いつものことながら、話を聞いちゃいないんだから……(苦笑)
次にやって来た扉の中の祭壇もからっぽでした。
そこはほっておいて、他へ向かおうとした一行の前に、水の流れが現れて行く手をさえぎりました。


GM : 道を分断するように川が流れています。向こう側に道が続いているのは見えるのですが。
ところでエドちゃん、そろそろ30ターンが過ぎるので、変身が解けるのですが?
エドガー : おおう。……服がない。どうしようか。……あ、防寒具があった。これを着て……暑い〜(泣)
ゴットン : 川か。橋もないんだな。
ロック : セリアがいた所が湖になってたから、そこに流れ込んでるか、流れ出てるかしてるんだろう。
水の精霊は正常?アモン、見て。
GM : そうだね、少しそわそわしているみたい。
ロック : 話できるかな。聞いてみてよ。なんでそわそわしてるのか。
GM : 『何だかよくわからないけれど、不安定な力が満ちつつあるから』だそうです。
ロック : あのさぁ、この川ね、どっちかに行ったら湖につながってると思うんだけど、どっち?
GM : 『あっち』って左の方を指す。
ゴットン : ここ、道が集まっているのに、どうして橋がないのかな?
GM : 『そんなの知らない。』
ロック : 渡れないの?
エドガー : あの、ウォーターウォーキングをかけてくれないでしょうか?
GM : 『どうしてそこまでしてあげなくちゃいけないのよ?』
エドガー : てめえを投げ入れて、固めてから、飛び石にしたっていいんだぞ! (←意味不明)
ロック : あ、あのね、ウンディーネ君を不安定にしてる力のね……
GM : ウンディーネ、怒って水の中に潜っていってしまった。
ゴットン : あ……。もしもし〜〜、もしもし〜〜。
ロック : お前が怒らせた〜〜!
エドガー : やかましい!俺は今、暑いので気が立ってるんだ!!
一同 : (笑)
ゴットン : お前、ウンディーネに沈められるぞ。
GM : こんな所で騒いで……、エドちゃんなんか叫んだしなぁ。
エドガー : だって、ムカついたんだもん。暑いから〜。
ゴットン : あ〜あ。
GM : 左手の方から声がするよ。
『そんな所でぐずくずしてないで、さっさとこっちにおいで。』
ロック : いやな予感がするぜ。
エドガー : セリアさ〜〜ん。……服ちょうだい。
ロック : ねえ、流して。川に。
GM : 『そんなものがあるか!!ばか者。』
エドガー : ど〜でもいいけど、暑いんだ。
ロック : なぁ、お前、(セリア将軍の)女王様ルック、着るの?
エドガー : ああ〜〜〜!家来ぐらいいないのか?
ロック : 一人だって。
エドガー : ちっ。
ロック : なぁ、そんなに来てほしいのなら、そこにどうやったら行けるのか教えてよ。
湖に囲まれてるだろう?どうやったら行けるの?
GM : 『来たら教えてやるよ。』
ロック : だから!どうやって行くの。
GM : 『湖のほとりまで来たら、魔法ぐらいかけてやるよ!』
ロック : だったら、今かけてよ。
GM : 『見えんだろうが!!』
ロック : わかったよ!戻って、行く!

さて、湖を挟んでセリア将軍と対する一行。

GM : 『来るだろうとは思っていたよ。』
ロック : 当たり前だろう?で、何のようだ。
GM : 『私は、部下もすべて失ってしまった。だがこのまま負けるのは私のプライドが許さない。
どうだ、一対一で決着をつけようじゃないか。』
ロック : ゴットン、よろしく。
ゴットン : 罠のような気がするぞ。俺は。
ロック : どうしてそんなに決着がつけたいんだ?
ゴットン : 俺たちが、そんなに優しい奴に思うか?貴様。
ロック : 慈悲をかけるような奴等じゃないよ。俺たちは。
エドガー : それはお前が一番よく知ってるはずじゃないのか?(笑)
ゴットン : 人質取るような奴に、そんなふうに正々堂々と、なんて言われたら、反吐が出るぜ。
どうしてもやりたいというのなら……
ロック : さんべんまわって、ワンと言うか?
それとも、地に頭をこすりつけて、どうぞお願いです、一対一で戦ってくださいって言うか?
エドガー : ……そこまで言ってやらんでも……。それはむごいぞ。
ロック : どうして、こんな事をしようとするんだ?
GM : 『力を得るためだ。さらなる力を。』
ロック : 力って何だよ。何の為に力が欲しいって言うんだ?
GM : 『お前などに言う必要はない。』
ロック : 実はわかってないんじゃないのか!?
エドガー : 力を得て、どうするつもりなんだ?ただカが欲しいだけなのか?
GM : 『クリスタニアに復讐をする為だ。』
ロック : 何の復讐なの!
GM : それ以上は言いません。

この後も、一行は、絶対に何か企んでいるに違いないと、セリアのいる島での戦いを避けようとします。
どうしても戦いたいというのなら、外に出て戦おうと言い出した一行。
といっても、セリアの方にもそれに応じる事のできない事情と言うものがある。


GM : 交渉決裂だね。セリアは、『最後に決着をつけておきたかったが……』と言うと。
君たちに背を向けて、門の方に歩み寄っていきます。
ゴットン : お待ちなさいっ!!
GM : は?
ゴットン : はやまっちゃいけないよ。人生長いんだ……エルフだし。
GM : 確かに長いな。
エドガー : 今ならやり直しもきくぞ。
ゴットン : そんなにやりたいというのなら、相手をしてやるから、そっちに渡してくれ。
ロック : え、行くの?何かあっても知らないよ。
ゴットン : しかし、何かしようとしているようだ。
ロック : でも、それを見てこっちから行ったら、もっとひどい事になるかもしれないよ。
何するかもわからないのに。
エドガー : というわけで、ゴットンは押えつけてます。
GM : じゃあ、誰もセリアを止めないね。
セリアは門の前で立ち止まって、持っていた剣を自らの胸に突き刺します。
彼女から噴き出した血が門に触れると同時に、門自体まばゆい光を帯び始めます。
エドガー : アモン!ウォーターウォーキングをかけて! 駆け寄ります!……え!魔法失敗?!
もういいよ!私、ワープしますから。
ゴットン : 何も、自ら命を絶たずとも。
ロック : でも、死んでしまったら、力を得ても意味がないんじゃないのか?
ゴットン : 目的はクリスタニアへの復警らしいからな。
GM : 瀬死の状態のセリアが言います。『あと30分もすれば、この門は開く。私の命を糧にしてな。』
ロック : ……“星”を全部回収して逃げようか。
ゴットン : セリアはどうする?回復させられるか?
GM : 無理でしょう。元々(先日の戦闘で)かなりダメージを受けていたし。
そもそも、本人に助かろうとする気がありませんからね。
ロック : しかたない。 “星”を回収しにまわろう。

タイムリミットは30分。それまでにすべての“星”を回収できるか!
一行は手分けをして捜す事にしたようです。部屋から部屋にひたすら走る。
この洞窟自体が五芒星の形をしているという事にはすでに気がついていたし。
途中の物置でロックが見つけた羊皮紙は、星の安置場所のメモだったのですが。
結局、それぞれ自分の居場所が把握できないキャラクター達。

迷いまくって同じ所を行ったり来たりしてみたり。
扉を見つけたものの開けられなかったり(←二回連続でアンロックに失敗したのはお嬢様)
爆発物の罠をものともせず扉をぶっこわして部屋に入ったはいいけれどからっぽの祭壇だったり。
透視して中に“星”がある事がわかっていながら罠が怖くて扉の前で立ち往生していたり。
まぁ、無駄足も数多くしながらも、人数にまかせてタイムリミットまでに何とか回収を果たした一行であった。


GM : さて、エドガーが真っ先に中央の湖に戻ってきました。
門の光は、いくぶん弱まってきており、開きかけていた門が閉じようとしているようです。
その隙間をくぐり抜けるかのようにして、何か霧のようなものがわらわらと出てきています。
エドガー : え……
ロック : エドガー!!お前、(精神力が)1しかないんだから、逃げろ!!
エドガー : ……あたりきしゃりき〜〜!!リレミト!ワープで外まで出る〜!
GM : え、外まで出ちゃうの?まぁ、ほかのメンバーがやって来るまでに、……ひのふの……20ターンはかかるかな。
エドガー : 1人でもつわけないだろ!逃げる!
ロック : あ、キーアがいるよ。
GM : うん、待機してたから、湖はさんで向い側にいるね。
エドガー : あ、じゃあとりあえず、キーアさんの所まで跳ぼう。
回復して下さい。精神力と生命力と。
GM : じゃあ、とりあえず、怪我の方、17回復ね。
ゴットン : じゃあ、頑張れな。
GM : おや?エドガー1人で戦えと言っているようである。
エドガー : うっそ〜〜。
GM : 霧の正体がわかるかどうか、知識技能で判定してみて下さい。
エドガー : (コロコロ)大成功。
GM : ミストが3匹と、ワイトが1匹。
エドガー : うわ〜〜〜〜〜!!!ちょっと待て!勝ち目ないぞ!!
GM : 大成功なので、詳細情報。
ミストの方はモンスターレベル4。通常武器無効、鎧無効ね。
ワイトはモンスターレベル5。2回攻撃でドレイン能力あり。
エドガー : うわ〜〜。とりあえずリュンクスになる。リュンクスになってやるう〜!
タレントポイント、これで終わり。戦ってるから、みんなはやく来て〜。
みんなが来るまで、どのくらいかかる?
GM : そうだね。最大限急いだとして9ターンとしよう。
エドガー : うっひゃぁ〜〜!
ロック : のんびり話しながら行こうかなぁ。うそうそ。急ぐ、急ぐ。

何度かピンチに陥りながらも、リュンクスの読心術による驚異的な回避能力で9ターンを耐え切ったエドガー。
はちぱち。ようやく駆け付けた仲間たちが参戦します。
ロックはシルバーウルフに変身。
ゴットンは、“星” の剣を手に、頭部だけパーシャル。
全員そろえば、たいして怖くはありません。
軽く、敵を撃破。


GM : さて、戦闘が終わったころには、門の光もすっかり消えております。
ロック : 外に出る〜。
GM : じゃあ、つないでおいた馬で都まで戻ってきました。
ロック : じゃあ、“星”と、星織姫をつれて、大蛇の民の所まで戻ろうか。
まぁ、疲れたし、出発は次の日の朝でいいよね。
……あ、そうだ。ヘンリー。今晩、こいつ好きにしていいよ〜 (笑)。
ちょっと怪我して傷物になってるけど、それでもよければね〜。
GM : 『い、いいのか?好きにしても。』
エドガー : ちょっとまてっ!!……リュンクスにな って逃げるぞ、俺は。
ロック : まぁまぁ、いやよいやよも好きのうちっと言うから。
エドガー : やかましいっ!
ロック : エドガーはヘンリーにあずけて……と。
さて、翌朝、出発しようか。大蛇の部族の所に行くぞ〜。
GM : (エドちゃん、とことん不幸だなぁ。しかし何だか、ロックやたらと嬉しそうね……)
うん、大蛇の部族の所まで来ました。
一緒に戦っていた獣の牙の傭兵さんたちもいます。
ロック : よう!カレーパン!バイキン!よくやってくれたな。ありがと。
あ、バイキンさぁ。銀狼の村に帰ってみろよ。カイルが鼻高くして座ってるから。
GM : 『そ、そうなのか?』
ロック : うん、見てきてあげて、あの勇姿を。
GM : 『お前は帰らないのか?』
ロック : え……?俺はね、帰れないの。帰らないんじゃなくて、帰れないの。
あ。村には沈黙の民もいるけど、驚かないでね。
GM : 『い、いったいいつの間にそんな事になったんだ?』
ロック : いや、いろいろあったんだよ。一年間で、いろいろあったんだよ。
GM : 『そうか、大変だったんだなぁ。』
ロック : うん、そうなんだよ。カイルにも迷惑かけたし。まぁ、償っておいてよ。
GM : 『え、なんで俺が償うんだ?!』
ロック : 同族のよしみじゃないか!いいだろ?俺ができないぶんはお前がな、ほら。
それが銀狼の民というものだろう?
GM : (何だ、それは。)『そ、そうなのか?何か違うような気がするが。』
ロック : まぁ、戻ってあげてよ。マリアっていう女の子もいるからさ。
かわいいよ。……悪いことしちゃだめだよ。

さて、再び、大蛇の民の長老さんと対面した一行。

ロック : “星”と、星織姫、奪還してきたよ〜。だから、鱗ちょうだい。鱗。(大蛇の部族の“星”)
GM : 『お、おぉ、そうだったな。ほら。』
ロック : よっしゃ。やったぁ〜。遠吠えする〜。
GM : あ、そうか。シバちゃんが“星”を持って、砦にいるんだ。
途中で迎えに行ってあげれば良かったのにね。
遠くから走ってこなくちゃいけないじゃない。かわいそうに。
ゴットン : リープで行って、“星”だけ奪って帰ってこようか。
エドガー : お前、そんなかわいそうな……。
ロック : 遠吠えした〜。
GM : 一生懸命走ってくるよ。シバちゃん。
ロック : さて、(“星”が)全部そろったぞ〜。
ゴットン : 何かいい剣くれ〜。
ロック : 何言ってんだよ。お前、強いじゃないか!
ゴットン : いい剣が欲しい〜。(どうやら、“星”の剣に未練があるらしい。)
ロック : さあ、星織姫に言おう。
俺たち、この娘を妖魔界まで連れて行かなくちゃいけないんだ。
そのために“星”を集めていたんだよ。
ゴットン : だから、さっさと妖魔界への道を開きなさい。これは命令です。
GM : (なんか……高飛車だなぁ。)『それは……まぁ、開いてもいいですけれど……』
ゴットン : そういえば、“星”が足りなくても門は開けるんだよね?あんたがいれば。剣、残したらだめ?
GM : 『多少危険度は増しますが、できない事はありません。』
ロック : やめとけって。そのうち、また強い剣見つかるよ。
それで、下手なことして、変な所に跳ばされるような事になったら……。
GM : (まぁ、ほとんど特殊効果を使ってない“星”もあるしなぁ。)
本当に、1つくらいなら残してもいいよ。
ロック : 本当にい〜?(GMがそれを口実にやっかいごとに巻き込むんじゃないかと疑心暗鬼になっているらしい)
エドガー : それならさ、悟りの“星”を残しておいた方がいいんじゃない?
ゴットン : ええ〜〜。
ロック : うん、その方が役に立ちそうだ。お嬢様に“星”の指輪を残そう。どうだ、反抗できるか?

どれを残すかで、しばらく論争。
ゴットンは、どうしても剣に未練があるらしく、結局、ジャンケンで決着をつけることになりました。
結果は……。


ロック : 指輪を残しま〜す。
セイラ : 大丈夫、剣がなくても何とかなりますよ。
ゴットン : じゃあ、ファイアーウェポンけて下さいね。
セイラ : うん。

GM : では、いいですね。星織姫が“星”の門を紡ぎます。
空中に6つの“星”が浮かんで、光り輝くゲートが開きます。
ゴットン : これで、この世界にも、二度と帰ってこれないのか。
GM : 戻って来ないつもりなの?
ゴットン : 戻ってこれるのか?
GM : さあ。
ゴットン : どうやったら戻れるんだ?!教えてくれよ、あんた!
ロック : そうだよ。どうやったら戻れるの?
GM : 『あちらの世界にも、私のような力を持つものがいるはずです。その方を捜して下さい。』
ロック : またかぁ〜〜!!
エドガー : ちくしょぉ〜。まあ、いいか。あちらにもいい女がいるだろ。
ゴットン : 妖魔ばっかりじゃないのか?
エドガー : ええ〜、そうなの?でも、妖魔にも美人はいるよ。きっと。
ロック : ふ〜ん。

ゴットン : よし、それでは行こう。

光の中を抜け。

青白い光をくぐって。

やってきた世界。

-------妖魔界------

彼らが出てきた場所は、一面の草原。

見上げる空は青紫に染まり。

太陽が三つ浮かび。

無数の月がその間を行く。

見た事のない光景が一行を出迎える。

草原の向こうには、村のようなものが見える。

そこに暮らすのはどのようなものたちなのか。



――――彼らの冒険は、まだまだこれからである。





妖魔界強行奇譚クリスタニア第一部 ―――星争奪戦編――― 完


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