ケンタウロスの村 言うこと聞かんクソガキども☆★☆★



前回、いよいよ妖魔界に入った一行。
第二部の開始です。

今回から、セイラは使い魔を召喚し連れ歩く事になりました。
小さな黒い子猫。
名前はアプロだそうです。


GM : さて、始めるね。
いよいよ妖魔界へと入ってきた君たち。
出て来た所は草原でした。
わりと草の丈が高い感じの草原で……。
ロック : セラなら埋まる?
GM : 理まるかもしれないね。
セイラ : かわいそうに。
ゴットン : 草で切る。虫がつく。
エドガー : ゴットンが背負ってやれよ。
セイラ : 肩車したら?
ロック : いいね〜。なんかほのぼのしてて。
GM : 空は青紫色で、太陽はいくつもあって……。
ロック : あのね、FF6の崩壊後みたいな感じ。
GM : うん、そうだね。あんな感じ。
海はさび色なのかもしれないね。
そして、草原の向こうの方に、町らしきものが見えている。
ロック : レッツゴー!
セラ : ゴーゴー!
GM : じゃあ、町の方に向かって歩いているわけよね?がさがさと。
ロック : 誰が行くって言った?
GM : お前。
ロック : あ。ありがと。そういう突っ込み欲しかった。
GM : 何?正反対の方向にでも行ってみる?そのままのたれ死にだよ?
ロック : (笑)で?
ゴットン : 頑張ってこいよ。ロック。
ロック : ……は?何を頑張ればいいのかな?
ゴットン : いってらっしゃい。
ロック : みんなで行こうよぉ。妖魔界でしょ?妖魔界でしょ?妖魔なのよ。怖いよ。
ゴットン : 大丈夫。俺が認めてやる。
ロック : お前はたてがみの部族か〜〜。
セラ : アモンに行ってこさせれば?
GM : でも、結構遠いよ?
ロック : だから、みんなでてくてく行こうよ。
ゴットン : じゃあ、てくてくと。
セラ : ……エドちゃんが何にもいわな〜い。
エドガー : え?いや、みんな早く進まないかな〜と。
ロック : エドガーはね、遅れた事をかなりね、気にしてるんだよ。罪悪感感じてるんだよね。
(エドガーの プレイヤーは、この日遅刻したのであった)
エドガー : 進めてあげようかな〜と思って。
いや、私が入ったら、また長くなるかなと……ほら、また長くなっているじゃないか!
一同 : (笑)
GM : ま、てくてくと歩いてるわけだね。
そうしてる所に……特に隊列とか考えてないよね。
じゃあ、全員知覚判定してみて。
エドガー : ……全員ゴットンの後ろを歩こうか?
GM : ブルドーザーゴットン?
エドガー : さぁ、行け〜〜!ゴットン!
GM : まぁ、何はともあれ判定は?セイラだけ失敗?
前方の方から、がさがさと小動物のようなものが走って来て、セイラに突っ込んでくる。
よけてみて?運動|技能でいいや。
セイラ : 運動……(コロコロ)失敗です。
GM : じゃあ、何かがドンっとぶつかって来た。
(コロコロ)ダメージは鎧で止まりそうだな。2ダメージ。
セイラ : あ、止まった。
GM : じゃ、ダメージはなし。
ぶつかって来たのはね、見た目はうさぎによく似ている。
ただし、額の所に角が一本はえてる。
ゴットン : 一角うさぎ〜。
セイラ : あ、かわいい。
セラ : 何?タタタタッと走って来て、ドンって?よく角が刺さらなかったねぇ。
GM : そいつは、ぶつかった勢いですっころんでる。
エドガー : その一角うさぎをつかんで……。
『今夜の晩飯?いやぁ、久しぶりの肉だ、肉。』
ロック : あ、でも、エドガーが料理するより、ゴットンが料理した方がまだおいしいかもしれない。
GM : そうしてると、どこからか矢が飛んで来て、そのうさぎにシュタッと突き立つ。
ゴットン : む?狩りをしていたのか?おみごと!
エドガー : あ〜た〜り〜〜!どこから飛んで来たのか見る。
GM : 矢が飛んで来た方から、がさがさと草をかき分けて歩み寄ってくるものがいます。
見てすぐわかるだろうな。
上半身は25、6歳の若い男の人。で、下半身が……馬。
一同 : (爆笑)
セラ : いやぁ〜〜!
ロック : これじゃないかぁ〜〜。これ〜。(マスタースクリーンを指してる)肌色なの?
セラ : 下半身はだか?
GM : ちが〜〜〜〜う!

実はこのセッションは、クリスタニアマスタースクリーン初使用の回でした。
スクリーンに描いてあるイラストに、パーシャルビーストしてるアロートがいるのですが。
その下半身、馬の部分が肌色で塗ってあるというのが、ひとしきり話題になった後でした。
そのため、ケンタウロス君の登場に驚くより先にうけてしまった一行であったのでした。


エドガー : じゃあ、その人見て。
『これ、俺の獲物。俺が先に取った。』
GM : 『お?おお!先に取られてしまったか!』
エドガー : 俺が取った後にお前が射ったから、これは俺のものだ。
GM : 『追っかけていたんだがなぁ。』
エドガー : まぁ、いい。じゃあ、やろう。
GM : 『あぁ、いや、他にも獲物はいるから別にかまわんが。
ところで、お前たち何者だ?馬じゃないな?下半身が。』
ロック : 狼で〜〜す!
エドガー : は?
ロック : いや、何者だっていうから……。
GM : 『しかし、どこから見ても狼じゃないようだが?』
エドガー : いや、変身するんだ。
GM : 『おお!ワーウルフか!』
エドガー : いや、そうじゃなくて。そういう“人”なの。
ロック : 狼で〜す。
GM : 『狼……なのか?みんな狼なのか?』
ロック : (指さして)こいつ、猫〜。
エドガー : いや、猫になれるの。
セラ : ところで、なんで幼児化してるの、ロック?
ロック : へへ。(次々に指さしながら)狼で〜す。猫!蛇!鷲!……
エドガー : まぁ、細かい事はともかくとして!
GM : 『何だかよくわからんが……ライカンスロープなのか?』
エドガー : まぁ、とにかく、そういうものになれる人達なんだよ。
ロック : …………人間です。
GM : 『??狼だっていわなかったか?』
(そんな説明だと相手は混乱するばっかりだぞ)
ロック : だから!狼なんだけど……!
GM : (こだわってると収集つかんな……切り上げよ)
『で、こんな所で、何をしてるんだ?』
ロック : いや……、あそこに見える町を目指してるんだ。
GM : 『おお、あそこは俺たちの町だぞ。』
ロック : おお!!お前のか!!じゃあ、道案内よろしく!町の案内もよろしく〜。
GM : 『まぁ、町というほど大きくもないがな。』
ロック : でも、宿屋とか提供してくれると嬉しいんだけどな〜。
GM : 『あぁ、その位なら別にかまわないが。
しかし、この辺りに他の人が来るのは珍しい事だな。』
ロック : そうそうそう。珍獣です。
ゴットン : 珍獣はお前一人だ。
ロック : ええ〜〜〜。まぁ、でも俺、珍獣ロックよ?
GM : 『じゃあ、俺の村に来るか?
俺の名前はラウルという。よろしくな。』
ゴットン : あぁ、行こう。旨い料理が食べたいな。馬刺しとか。
GM : 『馬刺しはない!!』

そんなこんなで、ラウルくんの村にやって来た一行である。

GM : 粗末ながらも、一応城壁のようなものに囲まれた村です。
村の中を歩いてるのは、ラウルくんと同じく下半身馬の方々ばかりです。
セラ : ところでさぁ、キーアちゃんを送って行って何をするのが目的だったっけ?結局。
ロック : ……あんな事やこんな事やそんな事。違うか。
エドガー : え?キーアちゃんを連れて行って、とりあえず帰る方法を捜すんじゃないのか?違う?
GM : まだどこにも行ってないだろうが!!
エドガー : ありゃ?
ロック : お前!妖魔界に入ってすぐ帰る事考えてどうするんだよ!
ゴットン : 連れて行くことが目的だったから、何をするかなんて知らんぞ。
ロック : 俺らは、1万ゴールドに目がくらんで、話も聞かずに飛び出したから……。
セラ : で、どこに連れて行くの?
ロック : 知らな〜い。
GM : (あう〜〜〜〜こいつらって〜〜〜)……キーアちゃんに聞けば?
セラ : キーア〜。どこに連れて行けばいいの?
GM : あのね、妖魔界に「アズヤルクナ」という国があるの。
そこの国の王に、アズルヤックっていうやつがいるの。
そこに行かなくちゃいけないんだそうです。
ロック : ふ〜ん。
セラ : ねぇねぇ、アズヤルクナって知ってる?
GM : キーアは名前しか知らないよ。
セラ : いや、そうじゃなくって、馬のお兄さんに聞いたんだけど。
GM : あぁ、ラウルくんね。
『あ?ずいぶんと遠いとこだな。 』
ロック : そうか〜。俺たち、そこ目指してるらしいんだ。
エドガー : 今知ったんだがな。
GM : (目的地くらい覚えてろよ〜〜)『そ、そうか。大変だな。ここは辺境も辺境だぞ。』
セラ : 手っ取り早く行く方法って何かないかな。
ロック : そうそう。空飛ぶじゅうたんとかさ。
GM : 『さぁなぁ。この辺は辺境すぎて、あんまり交通手段はないからなあ。』
セラ : 素直に歩いて行くしかないのね?
ロック : どの位かかる?
GM : 『俺たち、よそに行った事ないからわからないな。
大きめの街に行ってみないと……』
ロック : あんさん、あんさん!背中に乗せて、走ってもらえませんか!?
エドガー : 言うと思った!
GM : そんなに早くないよ。せいぜい人間×2くらいのスピードだよ?
ゴットン : えでも、馬だろ?馬のビーストマスターは確か……
GM : 馬でもいろいろ種類があるの。ビーストマスターじゃあないし。
ゴットン : ……何や、あんた。
エドガー : まぁ、ともかく、泊めて下さいな。
GM : あぁ、はいはい。とりあえず、宿屋はありますから、案内してくれるよ。
酒場、食堂、兼、宿屋みたいなかんじ。
ロック : みんな、君みたいな格好なわけだよね?
GM : うん。
ロック : 幅とって仕方がないな。
セラ : でもさ、お馬さんだったら……普通のお布団なの?
ロック : いや、きっと馬屋。え、俺らも馬屋?ひょ っとして。
GM : べつに、この世界こういう人ばっかりじゃないようで、普通のベットの部屋もあるよ。
で、おやじさんが声をかけてくる。
『おや、お客さんとは珍しい。』
というところで……ちょっと、知覚判定をしてみて下さい。
一同 : (コロコロ)
GM : ロックが大成功?なら、ロックが気付くな。
ふと見るとね、横でお酒を飲んでたおじさんがお金を払ってるんだけどね……。
どうも通貨が違うらしい。見たことのないお金だ。
ロック : ………………(べしべし←エドガーをたたく音)
エドガー : 何?
ロック : (小声で)金が!!
エドガー : ……持ってねぇよ!
セラ : アモンアモン〜〜! お金持ってない?
GM : 『おいら、捕まってたんやから、持ってるわけないやろ』
エドガー : ラウル、ラウル〜〜!ラウル捜す、ラウル!
GM : ラウルくんは、君たちを宿屋に案内した後、もうお家に帰ったよ。
エドガー : ラウルん家に行く!!
セイラ : ラウルどこ〜?
ロック : え、まさか、もう何か飲んだわけ?
GM : いや、まだだよ。
ロック : まだだよね。
セラ : 入っただけだよね?
『あの、部屋を……』って言いかけたところだったんだよね?
エドガー : じゃあ、ラウルん家に押しかけよう、みんなで。

その後、何とか宿代を稼げないかと、大道芸を再びやってみた一行だが、大して稼げませんでした。
(ゴットンの変身タレント芸で40ギル稼いだ。ただし、宿代は一人50ギルなので全く足りず)
結局、ラウルの家に押しかけたのでした。


ロック : こんこん。
GM : かちゃ。『おや。君たちか。どうしたんだ?』
ロック : (小声で)あのね、実はね、金がないの。
GM : 『何だ、文無しか?』
ロック : 宿泊まれないの。
エドガー : 自分が持ってるゴールドを見せて。『通貨が違うんだ。』
GM : 『確かに見たことない金だな。これは……どこのお金だね?』
エドガー : いや、とある国の、とあるところのお金なんだ。
ゴットン : 『なるほど……通貨も違うほど遠くから来たんだなぁ……』
エドガー : そうなんだ。それでな、ここが違う通貨だっていうんで、困ってるんだ。
泊めてもらえないかなぁ?と思って来たんだが。
ロック : 泊めてくださ〜い。ごめんなさい。すみません。ちょっと所帯でかいですけど。
GM : 『まぁ、1泊くらいなら構わんが。一角うさぎもしとめたことだし。』
ゴットン : 馬もあるし。
GM : 馬はいかんだろ!!共食いになるぞ。
エドガー : ゴットン!!お前な!
ロック : あ、じゃあ、失礼しま〜す。

GM : 夕食時。一角うさぎとか、獲物を料理して出してくれるよ。粗末ではあるけどね。
ロック : まわりを見回す〜。(コロコロ)成功〜。
GM : は?……それは、何を目的とした見回すなのかな??
エドガー : お前な!!やめろよ!
ただで泊めてくれたのに、まさか「家捜し」なんてばかなこと、しないだろうねぇ?
GM : 何を捜してるの?
ロック : ん〜〜金目のもの、とか、お金になりそうなもの、とか、お金、とか。
エドガー : ……もう、しらんぞ。そんなことしてたら。
GM : 田舎の民家だからねぇ。それこそ狩りに使ってた弓矢とか置いてあるくらいで。
エドガー : せっかく泊めてくれたのに、家捜しはないだろ〜が!!
ロック : 金は?
GM : お金もあんまりないようだね。ほとんど物々交換で成り立っているような感じらしい。
セイラ : でも宿屋は高いのね。
GM : 利用者が少ないから、逆に高いの。
セラ : いわゆる、田舎のバスが高いのと一緒ね?

そんなこんなで、ラウルの家に一泊させてもらい。翌朝になりました。

GM : 朝食を食べながらラウル君が言いだします。
『アズヤルクナまで行くのなら、道中いろいろと入り用だろう。
村長からの依頼があるのだけれど、一仕事する気はないか?』
セラ : ものによるけれど?それなら、村長さんに会わせて?
GM : じゃあ、彼が案内してくれる。村長は初老のおじいさんです。
ロック : ……女郎?
ゴットン : 初老!!女郎だったらいやだよ!
『君たちが昨日村に来たという旅人たちか。
なんでもお金が必要だと聞いたが、仕事をする気はあるのかね?』
ゴットン : 金くれ〜。同情するなら金をくれ〜。
ロック : いくら?
GM : 『そうだな、一人300ギルほどでどうだね?』
エドガー : どういった仕事で?
GM : え〜、村長さんが言うには。
この村から、30分ほど北に行ったところに洞窟があるんだそうです。
そこはこの村の子供たちの遊び場でもあります。
そこに最近、ジャイアントスパイダーが住み着いた。
子供たちには危険だから近寄るなといっておいたのだけれど。
なにぶん好奇心の強い子供たちでね、ちょこちょこ周辺をうろつき回っているらしい。
ロック : いや〜、冒険者としては、好奇心が旺盛な方が……いやいや、で?
GM : でね、危ないから退治してしまいたい。
けれど、自分たちは狭い洞窟での闘いにはなれていない。
そこで、報酬を出すので、蜘蛛退治を頼みたいということです。
ロック : ふ〜ん、それで、たったの300ギル?
GM : じゃ、追加で村にいる間の宿泊費、食費はただにしよう。
セラ : 交通費……
GM : 村から30分だと言ってるのに、交通費がいるのか?!
エドガー : 子供の行ける距離だぞ?!

この仕事を受けた一行。
詳しいことは子供たちに聞けということで、子供たちのところへ向かいます。


GM : 小さい子供たちが4人ほど遊んでるよ。
ロック : おい、ガキ!……ガキ嫌〜〜〜嫌い〜〜(泣)
セラ : 少年たち少年たち〜。
GM : 『なぁに?おねぇちゃん?』
セラ : ……いくつぐらいの子供?
GM : 10才くらいに見えるね。おねぇちゃんだろ?
セラ : あのね、洞窟に住んでる蜘蛛さんって、どんなの?
GM : 『あのね、あのね! 蜘蛛さんね!おっきいよぉ。』
セラ : おっきいの?
GM : 『うん♪』
エドガー : ……なんか……危機を感じさせないんだけれども……?
あの、遊んでない?君たち。
セラ : 強い?
GM : 『わかんない〜。僕ら逃げた〜。』
エドガー : なんか楽しそうだね、君たち。
ロック : なぁ、ひょっとしてさ、蜘蛛の足とか使って滑り台とかやってない?
GM : 『中には入ってないよぉ。入口までは行ったけど!』
ロック : 中に入った友達とか知らない?
GM : 『誰も入ってないよ?入口まで行ったらね、蜘蛛さんいたの。だからね、僕たち逃げたの〜〜。
でもね、おもしろかったから、よく洞窟覗きに行くの〜〜。
お父さんたちは行っちゃ駄目って言うんだけどね。あ!内緒だよ!』
ロック : ……さ、行こうか。
セラ : 行きましょうか。
GM : 『おねぇちゃんたち、蜘蛛さん、退治しに行くの?』
ロック : さあね。知らない。
GM : 『ねぇ、行くの?行くの?』って、わらわらと後ろからついてくる。
ロック : だぁ〜〜!!ついてくるな!
エドガー : 大人気ないぞ、ロック!
GM : 『行くの?行くの?ねぇねぇ!だったら、ぼくら、案内するよ?』
ロック : いいから!ついてくるな!!ガキは嫌いなんだってば!!
エドガー : まあ、いいじゃないか。
ゴットン : そのかわり、帰ったらお父さんに見物料もらいなさい。
GM : 『え?……お父さんに見物料もらううの?』
ゴットン : 君ら、 金持ってないでしょ?
GM : 『あ!なるほど!ぼくらがお父さんにお金をもらって……(わずかな間)お兄ちゃんたちにあげるってこと?』
一同 : (爆笑)
セラ : 今、一瞬詰まったでしょ!
GM : いや、子供たちなりに「おじちゃん」じゃいけないかな、と。
エドガー : おじちゃんでいいよ、おじちゃんで。
ロック : おじちゃんなんて言った日には、剣でひとさしだよ。
GM : 『お兄ちゃんでしょ?おじちゃんなの?』
ロック : 25才まではお兄ちゃんで、それ以上はおじさんでいいよ。
GM : 『うん!わかった、おじちゃんだね?!』
ロック : (はたと気付いて)で、なんでおまえらがついてくるんだよ!!
GM : 『え〜。ぼくら、案内するの〜! 』
ロック : 駄目!危ないから!!蜘蛛の足とか飛んで来たらどうするの!
GM : 『おもしろいよ!!』(即答)
ロック : (絶句)……知らないからな、守れなくても。
GM : 『大丈夫。ぼくら、外で見てるから!』
ロック : 見なくていい!(怒)
セラ : ああ!もう、連れていこ!めんどくさい。危なくなったら、ちゃんと逃げるね?
GM : 『うん!』

こうして、怖いもの知らずの好奇心の塊の子供たちに案内され、一行は洞窟へと向かいました。
洞窟の入口で「いってらっしゃぁ〜い♪」と元気に手を振る子供たちに見送られて、一行は洞窟の中へ。
床に転がる白い固まりに気を取られていたところを、蜘蛛さんに不意打ちを受けます。
VS2匹のジャイアントスパイダー。
まぁ、あっという間に叩き殺し、腹に子供がいた蜘蛛を火で焼いて始末します。
白い塊の中身が干からびた森の動物たちというのを確認し、きれいに焼きはらって帰ります。


GM : 洞窟を出たら、子供たちが駆け寄って来る。
『すごいや!すごいや!お兄ちゃんたち、すごく強いんだね!!』
ゴットン : へっ、すごいだろ。
GM : 『あのねあのね!ぼくらね、別の遊び場でいいもの見つけたの。
ついでにそれもお兄ちゃんたちにあげる!取ってくるから、村で待ってて!!』
って、あっという間に走っていった。
ゴットン : ……戻ってくるんか?
エドガー : んじゃ、村に帰る。
GM : じゃ、30分ほど歩いて村に帰って来た。
村の入口ではまたラウル君が狩りをしながら待っているよ。
『お?おかえり。首尾よくいったか?』
ゴットン : ちょ、ちょっと待って下さい、奥さん。
GM : は?お、奥さん?
ゴットン : あ、いや、いや。思わず、みのもんた。
エドガー : こいつは、言葉がおかしいんだ。
ゴットン : いや、いや、子供たちが来るまで……。
ロック : ……金は?
GM : 『あぁ、それは、村長のところにいってくれよ。』
ゴットン : あぁ、それは後でいいや。とりあえず、子供らが来るのを待っていよう。
GM : 『あれ、子供たち、どうしたんです?』
ロック : 知らない。
セイラ : 森に行くって。
GM : 『森へ?まったく、元気のいい子供たちだ。本当に。』
ロック : 勝手について来て、勝手に去っていった。
ゴットン : う〜ん。何かトラブルを起こしそうな子供たちだ。
ロック : う〜ん、絶対何かやって来るぞ。子供が帰ってこないとかなぁ。
ゴットン : 何かとんでもないもん持ってくるとか。
セイラ : 何持ってくるんだろ。

はは、読まれてるなぁ。
ま、とにかく、一行は村長さんのとこにいって300ギル受け取って、子供たちを待つことにします。


GM : 誰か、知覚技能でふってみて。あ、大成功がいる?
じゃあね、森の方から何かの鳴き声のようなものが聞こえた。
セラ : どっちの鳴き声?しくしくの泣き声?それとも、けたたましい系の鳴き声?
エドガー : しくしくはこここまで届かないだろ。
ロック : 大きな声で、し〜〜〜くしくしくしく。
エドガー : あんた、せみか?!
GM : どっちかっていうと、は虫類系の鳴き声ですね。
エドガー : 一応ラウルに聞いてみる。これは何の鳴き声ですか?
GM : 『何が鳴いているんだろうなぁ。聞き覚えがないな。』
エドガー : 聞き覚えがない?何かありそうだな。
ロック : 鳴き声の方に行ってみる。

鳴き声がしたと思われた方に行ってみた一行。
そこで怪しげな洞窟を発見。
洞窟の入口には、子供たちの物と思われる足跡(小さな馬の足跡)が残されていた。
中に入って、また出ていっているようだ。
更に、それを追うようにして、奇妙な足跡が残されている。
一行は、いやな予感に襲われながら、足跡の追跡を開始した。


GM : 道中、奇妙なものが発見される。
小鳥の形をした……石の固まり。
一同 : おお?!石化光線?!

森の中のちょっとした広場まで足跡を追跡して来た一行。
地面が草に覆われて、そこからの足跡がわからなくなってしまった。
道は広場から3方向に続いている。
話し合った結果、2人ずつ組になって、それぞれ別れて捜索することにした。


ゴットン : ちょうど6人か。戦士と魔法使いで組めば、ちょうどいいな。
ロック : ちょっと待て、俺、戦士じゃないぞ。
エドガー : まぁまぁ、シバもいるじゃないか。シバ付き戦士ということで。
ロック : ……なんかいやだな、その言い方。
セラ : キーアはパパと行った方がいいんじゃない?
ロック : そうだな。キーアに回復してもらえば、 もうパワフルじゃないか。
俺は、戦力になるソーサラーと一緒の方がいい。こっちが攻撃できないと困る。
ゴットン : ……じゃあ、一人で行くわい。
ロック : あんた、何すねてる!?お嬢様と行けなかったら絶対すねるな。
ゴットン : 勝手にしやがれ、ヘイブラザー。(なんだ、それは……)
ロック : お前な、今は戦闘で大変な時だぞ。
パートナーを決めるのにどーのこーの言ってる時じゃないだろうに。
エドガー : そうだぞ。
ロック : 何考えてるんだ、まったく。
エドガー : あ、それ位にしておけ、ロック。こいつすねてる体制に入ったぞ。(笑)

まぁ、組み分けにもめましたが。
ゴットンとキーアが湿地へ入る道。
エドガーとセラが草原を続く道。
ロックとセイラが丘に登る道へと行くことになりました。


セイラ : 丘が一番きれいそうだもんね。
ロック : 眺めがいいからずっといようね。
セイラ : ね。
ロック : そういう問題か!途中で止めろ!
俺が暴走した時には止めろ、お前が。ね、じゃねぇ!
セイラ : (笑)
エドガー : ………ぼけぼけコンビか。
セラ : ねぇ、案外ほんとにお兄さんなんと違う?
ロック : 違うよ。やだよ、俺。

さて、まずは、ぼけぼけコンビの丘方面から。

GM : どうやって行く?歩いて?飛んで?
セイラ : 私はまぁ……飛んでおこうかな。
GM : ロックは?よじ登るの?
セイラ : あ、掴んで行こうか?
ロック : 猫づかみされて行きま〜す。
GM : シバは?まぁ、自分で駆け上って行けるか。5ラウンドくらいかかって丘の上の広場までたどり着く。
あちこちに岩が転がっているんだけれど、残念ながら子供たちの姿は見当たりません。
セイラ : あぁ、はずれだったんだね。
ロック : もどろう。
セイラ : そのまま飛んで行こうか?
ロック : じゃあさ、そのまま上空を飛んでさ。
セイラ : あ、うん。飛んで見る。
GM : じゃあ、ほかの人達が移動してるのが見えるかな。
ロック : あ〜、歩いてる、歩いてる。あ、泥に突っ込んでる、へへへ。

次は湿地方面。ゴットンとキーア組です。

GM : 一面、苔に覆われた中に大きな浮き草の葉が並んでいます。
その上を飛びながら移動するんですが………
3回ダイスを振って、自動的失敗が出たら言って下さい。
ゴットン : (コロコロ)あ、2回あった。
GM : じゃあ、変なのを踏みつけてしまった。
正体がわかるかどうか、知識判定で。
ゴットン : 俺、忘れっぽいんだ。(コロコロ)まただ。
GM : キーアちゃんは……(コロコロ)あ、キーアちゃんも知らないや。
何かわからないけど、浮き草の化け物が出ました。
ゴットン : どうも猛虎の民は忘れっぽいらしいな。
なんかよくわからんから、なんじゃら藻とか勝手に名前つけてやろ。
なんじゃら藻カマーン。

というわけで、ロックとセイラが上空から見守る中、戦闘開始。
なんじゃら藻こと、スティールダックウィードです。
とっととかたずけた後たどり着いた広場にも、子供たちの姿は見当たりませんでした。

さてエドガーとセラ組。


GM : てくてく歩いて行くと、また広場に出ます。
ここは地面が露出しているので、調べるまでもなくわかりますが、子供たちの足跡が残っています。
一度ここまで来て、一斉に逃げ出したと言う感じです。
エドガー : はあ〜。こいつら・…親が来るってことわかってないんか。
GM : そして、例の爬虫類のような足跡もずるずると後を追うように残っています。
エドガー : ははははははは。乾いた笑いをする。
セラ : あたりだったのね。
エドガー : しまった……なんでこんなところ選んだんだろう……。
GM : ロックたちも、上空からそれが見えていいよ。
ロック : 下りる。下りよう。
セイラ : 下ります。

さて、ロックの遠吠えで合図を送り、ゴットンたちも呼び寄せます。
とりあえず、全員そろってからと言うことで、多少のタイムラグ覚悟で到着を待ちます。


ゴットン : で、子供の逃げた足跡の方向は一定?
GM : うん。
ロック : 馬鹿だなぁ
ゴットン : こういう時は別々に逃げるのがセオリーなのにな。
ロック : じゃあ、一斉に逃げてる方向に向かってレッツゴー。

足跡を追跡し、岩場にやって来ます。

GM : 山脈に近いところらしくて、辺りには冷たい風が吹いています。
ロック : は虫類でしょ〜、石でしょ〜、子供たちでしょ〜。
で、崖っぷち……ほら、決まったようなもの。
GM : 岩穴が開いていて、そこから風が吹き出して来ています。
知覚技能判定してみて?成功?だったら、その奥から子供たちの悲鳴が聞こえて来る。

床が凍って滑りやすくなってる中を、つるつる滑りながら奥へと急ぎます。
エドガーとセイラがわき道に滑り落ちてしまって、更に多少のタイムロス。
到着した先には、想像通りバシリスクが待ち受けていました。


GM : 洞窟の奥の細い裂けめの方に子供たちがいるようで、そちらから悲鳴だけが聞こえてきます。
バシリスクはそちらに向かってうなっています。
そこが一段低くなっているので、近付くには坂を滑り落ちなければなりません。

VSバシリスクです。
袋だたきに遭って、毒のブレス1回のみの反撃で、むなしくおなくなりになりました。
(クリスタニアのモンスターって、弱過ぎる気がするのは気のせいでしょうか…数出せばいいのかなぁ。)


GM : 洞窟の奥の方から、子供たちが泣きながら駆け寄ってきます。でも、3人しかいないぞ。
エドガー : あ、もう一人の子供は?
GM : 子供たちは、ビービー泣きながら、『奥でね 奥でね……』って言ってる。
エドガー : な〜んか、嫌な予感。
ロック : 奥でなに!……奥でなに!ちゃんと言いなさい!
GM : 『う……びえ〜〜〜〜ん』
エドガー : お前……もっと優しく……
ロック : やかましいわ!こういう危ないことしよって。なにが優しくだ!奥でなに!
GM : 『奥でね……石になっちゃったの〜〜〜』
ロック : 誰が!
GM : (へ?誰……名前なんて考えてねえよぉ。)
『……太郎ちゃん。』って、誰だ?(笑)
ロック : は?
GM : まぁ、太郎君と言うことで。
ロック : ……奥で石になっちゃったの?
GM : 惜しいねぇ。実は、タイムリミットに1ラウンドオーバーしちゃったんだわ。
エドガー : キーア〜。キーアは治せない?
GM : キーアは……だめだ。石化治療は8レベル魔法だ。足りない。
ロック : しかたない。いったん村に戻ろう。
GM : 無事だった方の子供の一人が、バスケットを抱えてる。中から、キーキー声がしてる。
セラ : なぁに?なぁに?
ゴットン : なんや?バシリスクそのものを見つけたんか?
GM : かごの中には、小さなバシリスクの子供と、卵のかららしきかけらが転がってます。
子供いわく、『卵をね、持ってきたんだけどね、途中で孵っちゃったの。』
エドガー : 君たちは、いけないことをしたということは、わかっているのかな?
GM : 『え〜〜ん』って泣いてる。
セラ : ぱこん。
GM : 『怖かったの??』
セラ : だめでしょ〜。
エドガー : 好奇心旺盛なのはわかるけれども……。
ゴットン : ……1人石になってるの……どうしようか……。
エドガー : 持って帰って村長に言うしかないでしょう。しょうがない。担いで帰ります。

子供たちと石像をともない、村に帰ってきた一行を村長さんが迎えます。

GM : 村長さんが神妙な顔をしています。
『何とかして治してやりたいのじゃが、この村には高レベルの神官様はおらん。
山を越えた向こうにある町まで連れていかねばならんだろう。
このラウルに行ってきてもらおうと思うのじゃが。
できれば行きだけでも護衛を引き受けてはもらえんじゃろうか。』
セラ : 帰りは?
GM : 帰りは、あっちで誰か雇うそうです。
護衛を引き受けてくれるなら、今回のお礼も含めて1人1000ギル出しましょうと言ってる。
ロック : ……実はお前ら裏で金持ってるだろ……。
ゴットン : もっと金出せ。
GM : 『いや、これ以上は……帰りの護衛も雇わねばなりませんし……』
ロック : あ、俺、今狼になってるんだった。
(最後の戦闘で、ビーストチェンジしていた。)シバとたわむれてよ〜っと。
GM : 『それで、引き受けて頂けますでしょうか。』
エドガー : え?あ、もう1000ギルもらっちゃった。
セラ : うん、もう書き込んじゃってるよ。
エドガー : もう、断れない。は!元の世界で持ってた金をもう越えてる〜〜。(泣)
ゴットン : あ。俺もそうだ!
エドガー : 悲し〜〜〜。
ゴットン : こっちで稼いだ金の方が多い……今までの冒険って、何だったんだろう……

ちなみに、その後、子バシリスクの対処を話し合い。
飼いならそうかとの案も出ましたが、さすがに無理だろうと、かわいそうですが処分ということになりました。


GM : さて、今後の目的地なんですが。
ここから近い町は2つあります。
まず、山を越えて森を抜けたところに、ルマニアという町があります。
ここは、ライカンスロープたちの町。獣に変身する人達の町ね。
それから、山のふもとを行って海の方に出ると、海辺にリザードマンたちの町があるらしい。
どっちも比較的大きな町だから神官はいるだろうし、どちらを通ってもアズヤルクナ方面には向かえるらしい。
ロック : ライカンスロープに行こう〜。
セラ : 海、見るのいや?
ゴットン : セラちゃんとしたら、リザードマンにいきたい?
セラ : うん。
GM : まぁ、アズヤルクナに行くのに、陸路を取るか、海路をとるかの選択だね。
ゴットン : じゃあ……別れるか?
GM : 別れてどうする!
ロック : ライカンスロープ、いこぉ。
(背後で、ぼそぼそと何度も繰り返している。)

話し合いの結果、陸路を取ることになり、目的地はルマニアに決定しました。
一晩泊めてもらって、翌朝、出発となりました。


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