山賊退治 何故捕まる?!☆★☆★



※※今回のセッションはセラのPLがお休み※※

GM : さて、出発した商隊は、10日目の夕方に次の町へ到着しました。
ライカンスロープたちの町よりももう少し大きい町で、やっぱり城壁に囲まれています。
ロック : 壁沿いに歩く。
エドガー : ぶつかった。
GM : 一周した。
入口で商隊のリーダーのおじさんが君たちに言います。
『自分たちはここで一週間ほど商売をして、またもとの町に戻る。
ここから先は、また別の商隊にでも頼んでくれ。』
エドガー : ふ〜ん。この町はどういうふうな町なんだ?
GM : 主な住人は、悪魔族と半獣人。
ライカンスロープとは違って、普段から獣と人間の混ざった姿をしている。
耳があったり、しっぽがあったりね。
この町から先は、悪魔族が主に住んでるらしい。
ロック : 自治的にあんまり良くないところがあるとか?
GM : そうだね。
悪魔族はエリート意識の強い民族らしくて、ライカンスロープなんかはばかにされてる。
ロック : 入ってみよう。町に。

見物がてら町をぶらつく一行。
出店をいろいろとひやかしてまわって、お買い物をする。
いろんなものが並んでいる中から、お嬢様は魔法のかかった赤いローブを買って、防御力強化。


GM : 次に君たちが通りかかったのは、宿屋だね。
看板に、蝙蝠の羽と角のある人間のシルエットが書いてある。
ロック : 覗いてみる。
GM : 中は、いわゆる悪魔族ばっかり。
ロック : カウンターのおじさんに聞いてみる。
ひょっとして、ここは悪魔族しか泊めないとかいうお店ですか?
GM : 『そうだよ。入ってくるな。』
ロック : もう入っちゃった。
GM : 『出て行け!』
ロック : ねえ、なんでそんなポリシーがある訳?なんで、そうこだわるの?
GM : 『我らはエリートだ。他の低級妖魔たちとは一緒におれん。』
ロック : ふ〜ん、井の中のかわず、大海を知らず。って奴だな。
ゴットン : アモ〜ン。
ロック : あ、そうか。アモン、かも〜ん。
セイラ : ペット。
ロック : 違うだろ!(笑)
GM : 『む、悪魔族だな?一人なら泊まって行ってもいいぞ。他の奴はさっさと出て行け。』
ロック : お供なの。それでもダメ?
GM : 『ダメだ。』
ロック : くそ〜。なんで悪魔族はエリートなの?何が出来るからエリートなんだ?
GM : 『我々は生まれつきエリートなのだ。おまえらなどとは口もききたくないわ。』と、黙り込む。
エドガー : 黙るの?くすぐってみようか。
GM : 用心棒呼ぶぞ。
ゴットン : 勝負するか?それに勝てば、俺たちの方がエリートということになるな。
腕相撲とか、どうだ。指相撲でもいいぞ。そのまま、相撲とか。
GM : (散々侮辱してるな。怒るかな……(コロコロ)あ、自制した。)『警備団を呼べ。』
ロック : 弱いから、どんどん上を呼んでるな。
ゴットン : 自信がないんだろう?
エドガー : や〜い、や〜い。弱虫、弱虫。
ロック : ……って言いながら、出て行く。(笑)
エドガー : みんな〜。これ、言いふらそうぜ〜。
ゴットン : 悪魔族のくせに弱虫だぞ〜。
GM : ……おまえら、悪魔族を敵に回したな。
ゴットン : 表の扉に『弱虫悪魔族の店』って書いておこう。
エドガー : うわ〜、せこ〜い。陰気臭い〜。
ロック : 性格悪い〜。ゴットンってそんなにガキっぽかったのか?
エドガー : こいつは元から陰気くさいよ。
GM : (おまえら……言いがかりつける不良たちか……?)

更に町をぶらつく一行は、つけ耳、つけしっぽといったものを売ってる店を発見。
表通りでファッションとして並んでる偽物のつけ耳なんかを覗き。
その後、裏通りにひっそりとある怪しげな店の前を通り掛かる。


GM : おじさんが一人で店番をしつつ、酒を飲んでるよ。
ロック : おじさん、ここ、なんの店?
GM : 『ここか?ここは医者だよ。』
ゴットン : 医者か?じゃあ、合成してくれ。(笑)
GM : 『おお、何をつける?腕か?目か?手か?』
ゴットン : 俺とこいつ(←エドガー)を二身合体してくれ。
エドガー : いやだ〜!!それだけはいやだ〜〜〜。
GM : (女神転生かい)『何?そんな珍しい手術をやらせてくれるのか?』
エドガー : いやだ〜!!!

裏通りの闇医者で、おもしろがってゴットンは背中に蝙蝠の羽をつける。なんと空も飛べる優れもの。
エドガーは、ロックの目が治せないかと聞いてみる。
しかし、銀色の目の在庫がなく違う色になってしまうと聞き、ロックが却下。
セイラは角をつけ、キーアはとがった尻尾をつける。

その後、武器屋を覗くが特に気にいるものがなく、もう一軒の宿屋にやってきた。


GM : 看板に虎のシルエットが書いてある宿屋です。
ロック : ちわ〜。ここは、もしかして、獣人しか泊めないという店?
GM : 『いらっしゃい。いえ、いえ。そういうことはないですよ?
もう一軒の宿屋があれでしょう?
うちには、いろいろな種族のみなさんを受け入れておりますよ?』
エドガー : 儲かるねぇ。
ゴットン : 俺、さっきの宿屋に行ってこようかな……。
エドガー : 行ってこい、行ってこい。
ゴットン : ……行ってきま〜す。
エドガー : おまえ……セイラさんを守る使命は?
ゴットン : 悪魔の方が楽しそうじゃ。
セイラ : 私は大丈夫よ?
GM : ここに泊まる人は基本的に二人部屋。
食事の質によって、松竹梅とあります。
上の松が50ギル。下の梅が30ギル。中間の竹は40ギルね。
ロック : 50にする〜。エドガー、50な。
エドガー : あら?なんか、一緒に50にさせられてしまった。
セイラ : 私たちは、じゃあ40の部屋にします。

獣人の宿の方に泊まった皆が、おいしい食事を食べている頃。
悪魔族の宿屋に行ったゴットンは……。


GM : さっき騒ぎを起こしたからなぁ。覚えられてるかどうか……(コロコロ)あ、覚えてない。
ゴットン : 君も忘れんぼう。僕も忘れんぼう。
GM : 入ってきた君の姿を見て、奥から悪魔族の夫婦がもみ手しながら出てくるよ。
『お客様、いらっしゃいませ。お泊まりですか?』
ゴットン : あぁ。ここは弱虫悪魔の店だろう?
GM : 『は?……どこかで聞いたようなことをおっしゃいますな。』
ロック : (乱入)と、扉に書いてあった。
GM : 『お泊まりでしたら、一泊100ギルでございます。』
セイラ : (乱入)高い……。
ゴットン : おい、腕相撲しよう。
GM : 『はい?……いえいえ、私はしがない宿屋のマスターございます。そんな力比べなど……』
ロック : (乱入)なんか態度が違うなぁ。
ゴットン : さっき人間に変装して来たら、追い返されたんだけど。すごく横柄な態度されたんだぞ。
GM : 『それは……申し訳ありませんでした。』
ゴットン : それでも来てやったんだから、100はないだろう?
GM : 『それでは、80ということでは?』
ゴットン : このナイフで勝負するか?
エドガー : (乱入)先に値段言うんだって。『50だ。』とか。
ゴットン : ……5ギル。
一同 : (笑)
ロック : それは余りにも……(笑)
GM : (ほとんどやくざだな。)『お客様……それはちょっと……』
ゴットン : よし、10ギル払おう。俺は、このとおり、貧乏人だからな。
エドガー : (乱入)貧乏人には用はないとかいわれるぞ。
ゴットン : 30ギルまでは出そう。
GM : 『食事なしなら……』
ゴットン : いらんいらん。酒だけ出してくれれば。
GM : なら、使われてなさそうな、ほこりっぽい部屋に通される。
ゴットン : おい、汚いぞ、おやじ。
GM : 『おや、申し訳ありませんね。』と、はたきでぱたぱたと。
ゴットン : ここ、おまえが寝ろ。ぼんっ。
GM : むちゃしてるなぁ。(苦笑)しかたない。それなりにまともな部屋を用意しましょう。
ゴットン : よし。

ほとんどはた迷惑なやくざ状態なゴットン。
いや、今思えば、なんでまともに相手してるんだろうGM(苦笑)

さて、獣人の宿に泊まった一行の方は……


GM : 食事の後で、ちびちびと酒なり、ジュースなり飲んでるところです。
隣のテーブルで話してる声が聞こえてきました。
『北の砦の山賊たちがまた商隊を襲ったらしいぞ。俺たちもそろそろ出発したいが難しいな。』
エドガー : どこに行くのか聞いてみよう。おじさ〜ん。おじさんの商隊はどこに行くんですか?
GM : 『俺たちは北に向かうつもりだよ?
だが、北の砦に山賊が住み着いてるらしくてなぁ。出発出来ないんだよ。
無理して出発した奴等もいるんだが、昨日もまた山賊に取っ捕まったらしい。』
ロック : 取っ捕まった?
エドガー : よし。なぁ、自分らがその山賊を倒しに行ったら、一緒に連れていってくれる?
GM : 『ん?どこに向かうつもりなんだ?』
エドガー : えっと……北。
セイラ : アズヤルクナ。
エドガー : そうそう。アズヤルクナの方に行く?
GM : 『方向は同じだな。』
エドガー : じゃあ、山賊を倒しに行ってくるから、乗せてね。馬車か何かだろ?

商人のおじさんと取り引きして、山賊を倒してきたら、連れていってもらう約束を取りつける。
更に、山賊退治の報酬も欲しいと、次の朝、領主さんのところに話を聞きに行くことにする。


ロック : セイラ〜。ちょっと、あっちの宿屋に行って、ゴットン引っ張り出してきて。
セイラ : 呼びに行きます。
GM : ですって。ゴットン、起きてる?
ゴットン : 起きてるよ。腕相撲大会10人抜きとかしてたりして。
GM : 『おお、これは強い。』とか野次馬たかってるかも。
ゴットン : おお、これはお嬢様。なんでこんなところにきたんです?
セイラ : え、呼びに来たの。
ゴットン : 何を?
セイラ : え……?ゴットンを呼びに来たの。
ゴットン : あ、呼び捨てね。はい、行きましょう?
一同 : (笑)
セイラ : (言い直す)おじさんを呼びに来ました。
一同 : (更に爆笑)
エドガー : それも失礼だな。
ゴットン : はい、行きましょう?
セイラ : はい、呼んで来た。

さて、一同は領主の館にやってくる。
門番さんに用件を聞かれて……


ロック : 北のね、砦のね、山賊のね、噂をね、聞いてね……
GM : 『(イラッ)……さっさと喋らんかいっ!!』
ゴットン : それがまぁ、北の砦の山賊どもをたおさにゃいけんことになってですなぁ……
ロック : まだなってないって!
でね、山賊の噂を聞いたので、領主さんに話を聞こうと思ってきたんだけど。
領主さんいる?
GM : 『いらっしゃることはいらっしゃるが……』
うさんくさそうに見てる。
ロック : 本当だってば!俺たちも、北に行かなくちゃいけないの。
GM : 『では……そちらの悪魔族の方だけ。』

羽、角、尻尾をつけたゴットン、セイラ、キーアが悪魔族と思われて、中に通してもらえた。

GM : 角と尻尾のあるおじさんが応接室で待つ君たちのところにやってきます。
『お待たせしてすみませんなぁ。それで、山賊を退治してくれると聞きましたが?』
ゴットン : 実はですね、酒場で噂を聞きましてね。
腕に覚えのある我々がやろう、ということになったんです。
GM : 『ふむ。では、あなた方が山賊を退治して下さると。』
ゴットン : まあ、自信はあります。
GM : 『我々としても困っておりますから、それは助かりますなぁ。
兵の数が少なく、余り人数をさけないのですよ。』
ゴットン : で、報酬がいただきたいのですが。
GM : 『ふむ。総勢何人で行かれるおつもりで?』
ゴットン : まぁ……6、7人。
GM : 『なるほど。では、一人当たり1000ギルほどでいかがでしょう?』
ゴットン : よし、それ位で手をうちましょう。
では、前金として私に2000下さい。渡しておきますので。
ロックエドガー :(乱入)あ……なんか……。
GM : 『いいでしょう。あとは、そうですね。
山賊たちの拠点である砦の中で金貨を見つけた場合は、追加報酬としてそのままお持ち下さって結構です。
ただし、商人たちから奪われた商品については、返して頂きたい。』
ゴットン : わかりました。

契約成立。前金をもらったゴットンたちを迎えるロックたち。

ゴットン : おい、商談成立だぞ。
エドガー : で、いくら?
ゴットン : 報酬は砦にある金銀財宝だ。
セイラ : あ……(笑)
エドガー : ほぉ、そうか?で、領主からの報酬は?
ゴットン : だから、領主からの報酬は、今、金がないから、砦の金銀財宝で……
エドガー : 見るからに、この屋敷、金持ちそうなんだが?
ロック : (セイラに)あ、お嬢さん。いくらもらいました?
エドガー : あ、笑ってる〜。
ゴットン : 冗談だよ。一人1000ギルずつあるんだよ。
ロック : ほらな。で、場所は聞いたの?
GM : 場所は……そういえば聞いてないね。
ロック : 聞いとけよ。基本だろう?
ゴットン : 場所……場所がわから〜ん!誰か、案内してくれ!!
ロック : まったく。それ聞いとかなきゃ意味がないだろうが。
エドガー : でも、俺たち、人のこといえない。
そもそも最初にキーア連れていくのに、1万の報酬だけ聞いて飛び出したし。

結局、一同はもう一度領主の館に戻り、門番を一人道案内に引きずってきた。
(本当に文字通り引きずってこられた。)


GM : 無理やり連れてこられた門番の彼の案内で、北の街道にある砦まで向かいます。
道中、彼の説明によると、その砦は20年ほど前にあった戦の時に建てられた砦だそうです。
その後放置されていた所に、1年ほど前に山賊が住み着いたんだそうです。
ロック : その戦っていうのは、何と何の戦?
GM : いや、大したことない小競り合いらしい。
砦が建つ前は、誰かの屋敷が建ってて、その前には、魔術師が塔を建てていたという話も伝わってる。
ロック : じゃあ、それを壊して壊して、今砦が建ってるんだね?
GM : 『そうですね。山賊を追い出したら、あの砦も取り壊すことになると思います。
あの山賊どもは、何度もこの街道を通りかかる商隊を襲っていて。
商品は根こそぎ奪い、反抗した護衛や兵士たちは皆殺しにされます。
そして、更に若い男女も連れ去られているようです。』
ロック : なんで連れて行くんだ?
GM : 『なんでも、捕虜にしたあと、人身売買をしているという噂です。
行方不明になった男を北の都で見たとか……。』
エドガー : 若い「男」っていうのがいやだな。
ロック : 若いって……いくつくらい?
GM : まぁ、働き手になりそうな奴とか、見栄えのいい奴とか。
ロック : ほお?……まぁ、いいや。行こう。

そうこうしていると、やがて向かう先に砦が見えてくる。

ロック : あれがそう?
GM : 『はい。では、私はこれで。』
ロック : おまえも来ない?
GM : 『え?いえいえ!私は、しがない見習兵士ですから。ここでお待ちしています。』
ロック : あなたも自○隊に入りませんかぁ?
あなたも北の砦に入りませんか?シバが逃がさないよう尻尾をくわえてる。
GM : 『ひぃ。離して下さい〜〜』
ゴットン : ぶら下げていくか。

哀れな見習兵士は無理やり連れていかれちゃった。

さて、砦には、正面の扉の前に山賊らしき人影が2人、見張りとして立っていた。
お嬢の不意打ちスリープクラウドで1人が眠りこけるが、同時に起きていた1人が一行を発見する。
しかし、助けを呼ぶ暇もなく、みんなで袋だたきにされて、おしまい。


ゴットン : さて、堂々と入ろうか。
GM : 叫ぶ暇もなかったから、中はまだ気付いてないようです。
とりあえず扉には鍵がかかってます。
ゴットン : けやぶる。(笑)
セイラ : ロック?ロック?
ロック : ……(無言)
ゴットン : あぁ、もういい。けやぶる。
セイラ : え?でも、罠とかあったら……。
エドガー : いや、罠はないだろうけど、警報とかはありそう。
GM : 表門だし、かなり分厚い扉だから、けやぶるのは難しいかな。
ロック : …………。
エドガー : どうも扉は嫌らしい。毎回 扉にやられてるからねぇ。
ロック : ……(無言のままコロコロ)成功。
GM : 開いたよ。入ったところはちょっと狭めの玄関ホール。奥の左右に扉がついてる。
ロック : まず左。
GM : 鍵、罠、共になし。
左の扉の先は廊下が右の方向に伸びてて、少し先でまた右に折れてる。
その曲がり角の左側に扉が見える。
ロック : こっちはとりあえず置いといて、右の扉も開けてみる。
GM : 同じく、今度は左手側に廊下が伸びてて、左に折れてる。
同様に曲がり角の右側に扉。
ロック : 別れてみる?どうせつながってるような気がするんだけど。
GM : ちなみに、今、左のドアの方にいるのは誰?
扉近くにいる人には、そっちの廊下の先からこつこつと足音が聞こえてくるよ。
ゴットン : ハードロックか何かで、足止めしておくか?
セイラ : でも、経験値が……(笑)
GM : 曲がり角のすぐ先まで来てるみたいです。『ん?誰かいるのか?』と声がします。
エドガー : 誰もいないぞ〜。
ロック : 答えたらダメだろ!
エドガー : あ、そっか。(笑)
まぁ、それはともかく、どうする?お好きなように。
セイラ : え?そんな……エドさん。
エドガー : は?(名前)止めないで下さい。(笑)
まぁ戦いたければ戦うし、ハードロックで足止めしてもいいし。
セイラ : じゃあ、ハードロックかけます。
玄関ホール側に戻って、かけるのよね?
じゃ、しばらくして、扉の向こうから『何だ、何だ、なんで開かないんだ〜?!』とか声が聞こえます。

ハードロックで左側の扉を閉じて、一行は右の扉から先に進む。
曲がり角にあった扉の前で。


ロック : (コロコロ)罠はないと思った(失敗したらしい)
鍵は〜(コロコロ)成功したよ。
GM : 鍵はかかってないよ。
ロック : 開けた。
GM : 開いた……中に男が4人いて、はたと目が合った。
ゴットン : やぁ。
ロック : ……がちゃっと閉めて……ハードロックかけて〜〜!!
GM : 『何だ!今のは。見たことのない顔だったぞ!!』
ロック : 早く、早く!
セイラ : (コロコロ)あ、かかった。
GM : 『おい、あかねぇぞ!!』がちゃがちゃ。ドンドンドン。
ロック : ふぅ。……こわ〜〜。ぱっと見た感じ何の部屋だろう、ここ。
GM : 男達が寝泊まりしてる部屋ってかんじだね。
あ、セイラ、ハードロックかけた分は、ちゃんと精神力減らしておいてね。
セイラ : あぁ、はい。減らしてます。……どんどん減っていく……。
ロック : そんな、最後にぽそっとつけくわえなくても……。

部屋に男たちを閉じ込めたまま、更に廊下を進む一行。
つき当たりにひとつ、右の壁に2つ、扉があるところに出た。
右の壁の2つの扉を試しに開けてみて、先に廊下が続いていることを確認した後、つき当たりの扉に向かうロック。


GM : (さっきから、罠感知と鍵開けしかしてないんだよなぁ……忠告してやるか)
ねぇ、ロック。「聞き耳」って言葉知ってる? (笑)
ロック : ……一応知ってる。昔使ってたような気がする。
GM : 聞き耳しないから、さっきみたいにいきなり目が合うことになるんでしょ?
ロック : ……ひぃ〜ん。聞き耳する〜(コロコロ)成功。
GM : 2人の話し声が聞こえるよ。
エドガー : (タレントで)透視しま〜す。
GM : 中には2人の男がテーブルについてだべってる。山賊風の男。
あと、向かいの壁に3つ小さな扉が見えるね。

いろいろ作戦を相談した結果、出会い頭にスリープクラウドという必殺パターンに落ち着いたのですが……

セイラ : (コロコロ)
一同 : あ〜〜〜〜!(←どうやら、呪文発動に失敗したらしい。)
エドガー : あ、こんにちは。
GM : 『な、何だ!貴様たちは!』
ゴットン : 地獄への使いのものです。死んで頂きましょう。
ロック : 攻撃〜。

ロックの急所攻撃(大成功)や、とても調子の良いエドガーの攻撃、そしてキーアのクロスボウ。
たったの1ターンで山賊2人はおなくなりになりました。


ロック : あ!話聞くから殺しちゃダメ……
GM : クロスボウじゃあ、手加減無理だね。死んじゃったよ。
ロック : あ〜あ。今日は、戦闘が早いなぁ。

部屋の奥の3つの扉の先を透視してみると、小部屋にそれぞれ1人ずつの山賊がいた。
うち2人は騒ぎに起き出して、今にもこちらに出てきそうである。
しかし、1人はいまだに眠りこけているようだ。
戦闘終了後、一行は即座にこのねぼすけ山賊の部屋に乱入して、扉にロックをかける。


GM : 寝てた男は、それで一応目が覚めたけど、寝起きでまだ状況がつかめていないようだ。
ゴットン : はい、おとなしく縛られような。
GM : 『あ?なんだ、なんだ?』と縛られてしまおう。
扉の外では、他の2部屋から出てきたらしい男たちの声がする。
死体を見つけたらしく、騒ぎ出してるね。
君たちがまだ閉じこもったままなら、やがて声が遠ざかっていくね。
エドガー : 出ていったんだろうな。きっと。じゃ、捕まえた男に聞こう。
ロック : ボス、どこ?
俺たちにつかまって素直に答えないと、ろくなことにならないよ?今までの経験からして。
GM : 『くそっ、お前たちは何者なんだ?!』
ロック : 人間で〜す。あっちに悪魔いるけど。
セイラ : (笑)
GM : 『人間だと?そういえば、数カ月前にも……』
ロック : え?何?数力月前に何だって?
GM : 『数カ月前にも人間だと言う奴をみたが……』
ロック : 人間を見た?どこで?
GM : 『ここで。』
ロック : ここでぇ?!どんな奴だ?
GM : 覚えてるかな〜? (コロコロ)
『翼もしっぽもなかったし、獣人ぽくもない。何もついてなかった。捕虜にした中にいたんだが。』
セイラ : 男の人?女の人?
GM : 『あれは、男だろう。』それ以上の特徴は覚えてないみたい。
エドガー : ま、そんなことはどうでもいい。ボスはどこ?ボスに聞いたらわかるだろ。
ロック : 他にいい情報はない?ボスってどんな奴?
GM : 『ボスは、魔法が使えるぞ!』
ゴットン : 見たのか?
GM : 『あぁ、商隊を襲う時には、ボスが魔法を使うんだ。みんなばたばた寝ていたぞ!』
ロック : スリープクラウドを使うらしい。
ゴットン : ボスは一人?どこにいるんだ?
GM : 『あぁ、ボスは一人がお好きだから。いつも北東の地下室にいらっしゃる。』
ゴットン : 案内してもらおうか。我々を捕虜にしたということにして、連れていけ。
我々は特殊な力が使えるんだからな。逃げようとか思うなよ。
GM : 『特殊な力だと?お前たちは何者なんだ?!』
ゴットン : え、正義の味方とそのご一行。
ロック : ……おい、だれが正義の味方なんだ?
ゴットン : まぁ、想像にまかせる。
ロック : ま、いいや。で、そういうことでいいな?
ここに縄もあるから、軽くすぐにほどけるくらいにしばって、連れていってくれるな。
GM : 『わ、わかった。』
ゴットン : よし、これでおまえも我々の仲間だ。おまえの名前は?
GM : (えっと……)『カールだ。』
ロック : じゃあ、カール君、案内してもらおうか。

と、ごちゃごちゃやってる間に、先ほど部屋を出ていった奴等が人を連れて戻って来たらしい気配がする。

ゴットン : おい、おまえ。出ていって取り繕ってこい。
GM : 『あ、はい。……がちゃがちゃ……開きません〜』
ロック : あぁ、アンロックを。
セイラ : いえ、キーワードを唱えれば開きます。
ロック : じゃあ、開けごま。で、縛ってもらったことにして。
……さぁ、カール君、行け。
ゴットン : 行け、カール。……裏切るなよ。
GM : …………
ロック : あ、考えてる。
GM : まぁ、とりあえずは出ていこう。
先ほどの部屋の中には、下っ端風の男が4人と、斧を持ったちょっと強そうな男が1人。計5人がいる。
カール君が出ていくと、『お前は無事だったか。おい、一体、これは何事だ?』と問いかける。
カール君は、ちらちらと後ろを気にしながらしばらく黙ってる。
ゴットン : さぁ、カール。
GM : やがて、じりじりと後ずさって……
ロック : ダメだ、こりゃ。小心者を捕まえたらしいな。
GM : 仲間達の方にかけていってしまった。『助けてくれ〜〜〜〜!』って。
男達は、それに応じて殺気立ち、君たちに向け武器をかまえる。
ゴットン : 仕方ない……(縛ったロープを)引きちぎるか。 (コロコロ)余裕で切れた。
エドガー : (コロコロ)……突き指した。
セイラ : (コロコロ)あ、ちぎれちゃった。
エドガー : あぁ〜〜、今日から、ウォリアー、やめさせてもらいます〜。
GM : ……何やってんの。
ロック : エドちゃんのローブを切る。

ということで、なし崩しに戦闘開始。
セイラのスリープクラウドで一気に優位に立ち、あっという間に勝負を決める。
本当に今日の戦闘は早いなぁ。


GM : カール君は部屋のすみっこでがたがた震えてるよ?
ゴットン : 何とも見上げた忠誠心だな、カールよ。
ロック : 縛り上げた斧君以外は、君だけだよ?残ってるのは。
GM : 『ひぃ〜〜〜』
ロック : なんで裏切る訳?
GM : 『山賊なんかを信用したおまえらが悪いんだ!』
ゴットン : あっそ。ずさっ。
GM : 『ぎゃぁ!』
ゴットン : 殺した。裏切りは許さない。
エドガー : なんか……すごいことになっているよ。まったく、お嬢様の見てる前で。
ロック : (眠ってる)斧君を起こそうか。起きて〜。
GM : きょときょと。『おおぅ、みんな死んでいるだと!!』
ロック : うん。君だけだよ?生きてるの。
GM : 『くそ。お前らなど、ボスがやっつけて下さる!』
ロック : なんか言ってるよ。で、ボスのところまで案内してくれるかな。
GM : 『いやだ。』
ロック : ……さあ、野獣ゴットンよ。
ゴットン : 野獣か?どっちにしろ、お前ら山賊はただじゃあすまないぞ。

脅してすかして案内させようとするが、頑として言うことを聞こうとしない。
セイラの提案で、心を読んでみることにする。


GM : 心を読んでみるんだね?じゃあ、そうだな。
まずは「なんで向こう側の奴等はこっちに来ないんだ!」といら立っているのが読めるかな。
セイラ : なんで向こうの奴等がこないのかって。
ゴットン : あぁ、鍵かけたところだな、多分。鍵かけたから来ないんだよ。
GM : 『鍵だと?……はっ、俺、何か言ったか?!』
ロック : 俺たち、お前の心を読めるんだよ?だから、ボスのところに案内して?
GM : 「ボスのところの扉は隠してあるから……」とか考えてるよ。
ロック : どうやって隠してあるの?
GM : 『なぜそれを知ってるんだ!!』
ロック : だからさ、案内して。
GM : 『いやだ!自分達で捜せ!』
ゴットン : 面倒だな。砦ごとぶっこわすか。そうしたら地下室もなにもないよな。
GM : 『壊すなら壊せばいい。だが、人質がいるぞ!』
ロック : あぁ、そうだ。そういえば、人質の中に俺たちみたいな人間がいるって聞いたんだけど。
どんな奴か知ってる?
GM : 『人質にはあってないから知らん。』
ロック : そっか。で、扉を隠してあるって、何か細工がしてあるんだよな?
GM : 『違う!』とか言いつつ、心では、「その通りだ。」って。
セイラ : あ、そのとおりだって。
ロック : 誰にもわからないような難しい細工なんだろ?
……そしたら、こういう細工なんだよ〜んとか考えるよな?
GM : (……ま、いいか。)「だって、隠し扉は二重になっているんだ。わかるはずがない。」とか考えてる。

更にいろいろ質問を投げかけ、その思考を読んで、隠し扉の位置を探る。
その後、彼を気絶させて、先に進むことにした。
その前に2つの扉のうち、手前の方の部屋を調べ、宝石の入った袋を発見。
そこはどうやら斧君の部屋だったらしい。


セイラ : ロック……何見つけたの?
ロック : (無視して)じゃあ部屋を出る。
セイラ : ひどい。
ゴットン : みんなで分けようぜ。
ロック : ……俺のもの。
ゴットン : おまえ……1000ギルやったじゃないか。ひどい奴だな。みんなで分けようぜ。
ロック : 1000ギルは、あれは領主からのだろ!何考えてるんだ、馬鹿!
ゴットン : それでもやったんだから。
ロック : 報酬分けるのは当たり前だ。俺ついていかなくて良かったの?
一人で来れたのか?ここまで。
ゴットン : じゃあ、おまえは一人で行けるのか、ここから。
ロック : 何言ってんだ。1000ギルはあたり前のことだろ。
GM : ……仲間割れをしてるらしい。宝石1個で。
ロック : じゃあ、俺、ここから出るよ?勝手に行けば?
ゴットン : だいたい、秩序を重んじる部族のものが盗賊なんて……
ロック : やかましいわ。人の出生のことまでかかわるな!おまえに言われたくない!
ゴットン : 俺に言われたくないだろうな。……俺もおまえに言われたくないわ!
エドガー : 仲間割れし始めたぞ〜。
ロック : もともとうまが合わないんだ。おまえの考えとは。
ゴットン : 当たり前だ。俺の神獣とおまえの神獣は全然違うからな。
エドガー : セイラさ〜ん、スリープクラウドで眠らせたら?二人とも。
ロック : フェネスは偉大なんだぞ!
ゴットン : だが、弱いぞ。
ロック : 何が弱いだ!
エドガー : 早く、早く!
セイラ : (コロコロ)
エドガー : はい、二人とも、抵抗して。
ゴットン : (コロコロ)成功した。
ロック : (コロコロ)あ、失敗した(笑)
エドガー : とりあえず、こいつ(ロック)を抱きあげよう。うるさいから、眠らせた。
ゴットン : とりあえず、金をみんなで分けよう。寝ているすきに。
エドガー : いや、それはダメ。
セイラ : かわいそうに。せっかく自分で見つけたのにね。
ゴットン : でも、罪だよな。
エドガー : やかましいわ。おまえ、うるさいよ。静かにしとけ。
ほら、起きろ。ぺちぺちぺち。
ロック : ……眠ってしまったのぉ (泣)
ゴットン : ほら、起きろ!!ゴンッ!
ロック : もう起きてるよ!人の頭に何回こぶ作れば気がすむんだ、おまえは!
ゴットン : まだ2回目だ。
ロック : うるさい!作ってないもん。エドちゃんがかばってくれたもん。
エドガー : かばった。
ゴットン : もともと、俺はお前らとは敵だからな。
ロック : おまえの神獣は第一ろくなことないじゃないか!
エドガー : ……俺ら、おどっとこ。
GM : (口挟む隙がない……)ここに調停者のシルヴァリがいたら大喜びで調停するだろうにね。
エドガー : そうだね。俺は関係ないや。……あ、人はこういう時に怒るのか、メモメモ。(笑)
ロック : 調停者はいないし。喧嘩は続くばっかりだな。
ゴットン : こんなところにアルケナがいたら、更に騒ぎが大きくなるんだな、きっと。
ロック : まぁいい。部屋から出る。

なんか、大喧嘩のすえやっと引き返した一行は、もうひとつの扉の先に向かう。
通路の先に人の気配がする。


GM : あと、セイラ、知覚判定してみて。
成功したなら、このあたりはどこかで見たような景色だ。
セイラ : あ、ああ……あ、あ?(困惑)
ロック : あ?じゃないよ!どうしたの、セイラ。
エドガー : 何あ行だけで会話してるんだ!わからないですよ、私には。
これは悟りにも解読出来ない。孤高の部族の言葉は分からないなぁ。
ゴットン : 沈黙の民に近付いてるんではないかと。
セイラ : 間違えただけよぉ。
エドガー : 孤高の部族は『あ』で会話する。メモメモ。
セイラ : もう!違う!あのね、ここにボスの部屋がある隠し扉があるの。
一同 : あぁ、あぁ、あぁ。
エドガー : もう、みんなでいじめてる。
ロック : じゃあ、狼になる。
ゴットン : なんで?!
エドガー : 銀狼の民は、意味不明のことをすると。メモメモ。
ロック : ちょっと嬉しいんだってば。
でね、おいらとシバで行ってくるから。そこの角に。尻尾振りながらちょこんと。
GM : 『おい、犬が入り込んでるぞ!!』
ロック : うぅ〜〜〜〜〜。ちょっと不満らしい。
GM : 通路の先には扉があって、その前に山賊が2人立ってる。
ロック : 尻尾振る〜。
GM : 『どこから入り込んだんだ、この犬は?』
1人が近付いてくるよ。『しっしっ。出て行け、ほら。』
ロック : うぅ〜〜〜。シバ、GO!(コロコロ)大成功。
GM : (コロコロ)あ、大成功だ。よけた。
ロック : くそもう1回。(コロコロ)また、大成功。
GM : また?(コロコロ)あ、大成功だ。どうしたんだろ、こいつ。
ロック : うう〜〜、犬って言ったから怒ったんだぞって顔をする。
GM : 『危ないなぁ、何だ、こいつ。』剣抜いて、しっしっ。
ロック : 攻撃〜。

他のメンバーも飛び出して、戦闘開始。
近付いて来ていた1人を血祭りにあげた後、アモンのかけたチャームにもう1人がかかっちゃった。
アモンに魅了されるって……なんかいやだなぁ。


ゴットン : (アモン)ボスのところに連れていってくれ。
GM : 『ん、ボスに会うのか?』
ゴットン : (アモン)あぁ、仲間じゃないか。
GM : 『他の奴はしらないが、おまえは仲間だ。』
ゴットン : (アモン)忘れっぽい奴だな。みんなで飲んだ仲じゃないか!
GM : 『え、そうだったっけ?』
ロック : この扉、何?君が守ってたこの扉。
GM : 『ここは、例のドームビートルが住んでるところだろう?』
ロック : え?
GM : 『何だ、お前たち、知らないのか?』
ロック : 何だよ、それ。知らないぞ。
GM : 『仲間ならみんな知ってることだろう?』
ロック : 違うよ、砦の外で飲んだんだよ。で、なんなの、それ。
GM : 『ドームビートルだよ。でかい虫。ボスがこいつを商隊を襲う時に使ってるだろ。』
ロック : へぇ。
ゴットン : 俺たちの言うことも聞くのか?
GM : 『いや、ポスしかこいつを操るこつをつかんでいないんだ。俺も実は怖いんだが。』

チャームされた山賊を言いくるめて、ボスの部屋への隠し扉を開けさせる一行。

GM : 隠し扉を操作しつつ、『そういえば、さっきここから出て行った2人、帰ってこないな。』
ゴットン : あぁ、取り調べ室にいるよ。
GM : 『取り調べ室だと?何かあったのか?』
ゴットン : 侵入者があったらしい。でも、もう捕まったぞ。
GM : 『そうか、それならいいんだがな。』で、続いて2つ目の隠し扉も開けてくれる。
『ボスはこの先にいらっしゃるぞ?』
ゴットン : そうか、お役目ご苦労。この辺で気絶させておこう。ごつん。
GM : 『お?』気絶。
エドガー : だって、チャーム、10ラウンドしかもたないんだもん。

山賊の言っていた虫が気になったものの、正体不明なモノに下手に手を出すのはやめておこうと、放置。
そのまま、ボスのもとに向かう。
隠し扉の先は小さな部屋になっており、地下への階段があった。


GM : 階段を降りて行くと、下の方から『誰だ?』って言う声がする。
ゴットン : 私です。
GM : 『聞き覚えのない声だな。誰だ?』
ロック : カールです。
GM : 『カールだと?』声色を使うの?
ロック : うん。
GM : 『カール?おまえみたいな下っ端が俺に何の用だ?』
ロック : 侵入者を捕まえたんですけど〜。
GM : 『む。侵入者だと?何人だ?』
ロック : えっと、1、2、3、4……4人と1匹です。
セイラ : 5人、5人。
ロック : あ、そうかキーアがいた。間違えました。5人と1匹です。
GM : 『ほぉ。男女の内訳は?』
ロック : 女が1人に……
ゴットン : 2人だ!
ロック : 女が2人に男が3人。雌の犬が1匹。
GM : 『女は部屋に閉じ込めておけ。男はいらん。殺せ。』
ロック : でも……女がきれいなんで、ボスに一度……。
GM : 『何だと?そんなに美人なのか?』
ロック : ええ、すごいっすよ?もえもえっすよ。
GM : 『ほぉ。』って少し興味をひかれたようだね。
顔も合わせないまま、なんで会話を続けてるんだろう。
『じゃあ、その女だけ連れてこい。見せてみろ。』
ロック : はい、女だけですね。
ゴットン : 変装して行きますか?
エドガー : そのままでいいじゃないか。行っておいで。
セイラ : え?
ロック : いいよ、みんなで行こう。そのまま戦闘になってもいいじゃないか。
まぁ、まずは君だけ行ってきて?
セイラ : じゃあ、行きます。
エドガー : おびえた表情をするんだよ。
ロック : 『この女です〜。』
セイラ : でもね、魅力度、すごく低いんだけど。
ゴットン : なんぼ?
セイラ : 9。
エドガー : 1人で行くの?キーアは?
セイラ : あ、キーアちゃんといっしょに行く。あ、キーアちゃんの魅力度15だ。
GM : 2人が出て行くと、部屋の真ん中にねじれた角が2本はえた悪魔族がふかふかの椅子に座ってる。
片手に酒のカップを持ちながら『おぉ、こっちに来て顔をよく見せてみろ。』とか言ってる。
ロック : あの……すいません、ボス。
GM : 『あ?何だ、邪魔するな。』
ロック : いえ、邪魔してる訳じゃないんですけど。男もかっこいいのいますよ?
エドガー : ……やめてくれよ。
GM : 『男?男の趣味はないなぁ。』
ロック : 売れますよ、きっと。
GM : 『ふん、そんなに顔がいいのか?』
ロック : さいこうっすよ。
GM : 『なら、殺さずに牢にぶち込んでおけ。後でそいつもうっぱらおう。』
ロック : でもですね、一度、お目にかかりたいと言ってるんですが。
GM : 『なんで捕虜がそんなことを言うんだ?』
ロック : 知りませんよ。本人に聞いて下さいよ。
ゴットン : おお〜、あわせろ〜。
ロック : 叫んでますよ?一度、売られる前に、ボスの顔を見てみたいらしいんですが。
GM : 『変な奴等だな。まぁ、じゃあ、連れてこいよ。』
ロック : はい〜。入ろう。入った。
GM : 『ん?カールはどうした?』
ゴットン : 今は首だな。
ロック : 違うよ。帰っていったじゃないか。ボスにあうのが恐れ多いって。
GM : 『なんだと?捕虜を縛りもせずすに連れてきて放置とは……あいつは馬鹿か。』
ロック : 馬鹿だよ、あいつ。
GM : 『はっ。捕虜が偉そうにするな!で、俺に何の用だ。』
ゴットン : おまえの首が欲しい。
GM : 『なに?』
ロック : いや、冗談だよ。
エドガー : 私は知識を求めているんだ。
ロック : 俺は秩序を求めてる。一応。
ゴットン : 俺は首を求めている。
エドガー : いや!いや、こいつは……!
ロック : ブラックユーモアが好きなんだから!もう、こいつは。
エドガー : あの!あなたが偉大な悪魔族だと聞いて、話を聞きたいなと思ったんだが。
ロック : そしたら捕虜になってしまったんだ。
GM : 『ふん、そうか。馬鹿だが見る目はあるじゃないか。そこそこいいところに売ってやってもいいな。』
ゴットン : それまで、おまえの命があるかな?
ロック : あ!また!こいつはもうほっといてくれ。これしか言えないんだ。
GM : 『変な奴だな。まぁ、女はここにおいていけ。お前らは牢だ。』
ゴットン : 牢ってどこだ?
GM : 『カールが知ってるよ。』
ゴットン : カールいないぞ。
ロック : あっちいっちゃったよ?
GM : 『なんであいつがあっち行くんだ?!』
ロック : 俺に言っても知らないよ。
GM : 『ちっ、しかたないな。こっちだ。さっさとついて来い。』
ロック : あのね、ちょっと聞いてもいいかな。
数カ月前に、捕虜の中に俺たちみたいな人間が混じってたってカールに聞いたんだけど。
GM : (コロコロ)『確かに人間を扱った覚えはあるが、良く覚えてないな。』
なんか、8ばっかり出るなぁ。記憶力ない奴らばっかか。
エドガー : 魔族の人は物覚えが悪いぞ、まる。
ロック : どんな奴だったか、わからない?
GM : 『そうだな……略奪品の一覧表を調べればわかるかもな。』
……そんなものあるんだろうか?
ゴットン : 調べろ。
ロック : 調べて欲しいな。俺たちと同じ人間っていうのに興味があるんだ。
GM : 『まぁ、後で調べておいてやってもいいがなぁ。』
エドガー : 捕虜に対する態度がすごい丁寧なんですけど。
ゴットン : いいひとだ。
GM : 確かに(笑)
さっきおだてられていい気分だしね。
高く売れそうだから、少しくらい我がままは聞いてやってもいいかなとか計算してるのかもしれない。
ロック : 俺って、高く売れるの?
GM : 『そうだな、高く売れるかもな。』
エドガー : 俺のだからダメ。
ロック : ……今のは無視して。
エドガー : 俺のなんだから、ダメなんだぁ!
GM : (何叫んでるんだか……)『……この2人は一緒に売らない方がいいようだな。』
エドガー : ……売るんなら、セットにして。
ゴットン : 抱き合わせ販売か?
エドガー : 抱き合わせ?大歓迎。
GM : もういい?牢屋に連れていくよ?暗段上がって扉開けて……
ロック : あぁ、やっぱりよく知ってるねぇ。自分の家だもんねぇ。
GM : で、倒れてるやつみつけて、『何こいつ居眠りしてるんだ?』とかいってけり飛ばして。
一同 : (笑)
GM : 更に進んで、見張りがいないのに気付いて。
『見張りどこに行ったんだ?またさぼってやがるのか』とか言いながら。
エドガー : こいつ、なんで気付かないんだ?こんなにあからさまに怪しいのに。
ロック : いや、いいわ、この人。好きだな、こういう人。
エドガー : 魔族の山賊のボスはあほだ、と、まる。

……我ながら、ちょっと混乱してたようです。
だってえ〜、戦いを挑むのかなって思ったのに、いきなり捕まっちゃうから。
確かに、エドガーの言ってるように、あからさまに怪しいのにね。
いっそ、ボスの方から戦闘にもつれ込んだ方が良かったのかもしれなかったんだけど。
この時はどうやらかなり動揺してたみたいで……。
変な山賊のボスになっちゃった。反省。


GM : 玄関ホールまで戻ってきて……向かいの扉を開けようとして開かなくて『おや?』と戸惑っている。
ロック : あ、ハードロックかけてる。
ゴットン : こっそり、アンロックかけちゃえ。
セイラ : え。こっそり?でも、接触じゃない?
ロック : あ、そうか。(ボスに)え、どうしたんですか?
GM : 『扉が開かん。鍵が壊れたのか?』
そうすると、声に気付いた扉の向こうからがんがんと扉が叩かれて、『開きません〜〜ボス〜〜!!』
ロック : じゃあ、お嬢さんを脇に引き寄せといて。
あの……俺が見てみましょうか?一応スカウトなんで。
GM : 『ん?お前、スカウトなのか?』
ロック : うん、一応
エドガー : スカートははいてませんが (ぼかっ) いてっ(笑)
GM : 『別にお前の手なんか借りなくても、俺でも開けられるよ。』
とか言って挑戦するけど、ハードロックじゃなぁ。『あれ?』とか言ってる。
ロック : お嬢さん、横にいてアンロックかけてね。開いた?ほら、開いたよ?普通の鍵じゃん?
GM : 『ん?……開いたな。なんでだ?』
ロック : なんでだろうなぁ。まぁいいじゃん。
GM : 『……まぁいいか。』
ロック : うん、いいよ。さっきのは見なかったことにするよ。
エドガー : やっぱりあほだ、まる。

なんか、まぬけなやり取りを交わしながら、牢屋に向かう。長い廊下をくねくねと進んでいく。

ロック : ……遠いですね、牢屋。
GM : 『ん?そうだな。ちょっと、複雑な作りなんでな。
いっそ壁ぶち抜いてやろうかと思うんだがなぁ。そうもいかないからな。』
セイラ : (笑)
GM : 『……何がおかしい!!』
ロック : ダメだよ、こんな美しいお嬢さんにそんな態度しちゃ。
エドガー : でも、(魅力度)9しか……
セイラ : 9……
ロック : いや、人間誰でも、美しいと思えば美しいんですよ……うわぁ〜〜〜!!
GM : え?何がおこったの?
ロック : さいころが飛んで来たぁ〜〜(泣)
セイラ : (笑って)はい、進めて下さい。(←さいころ投げた人)
GM : 『……お前、もしかして立場弱いのか?』
エドガー : ロックは尻に敷かれるタイプだ、まる。
GM : そうこうしてると、左右に廊下が別れているところに出て、左の方に連れていかれる。
ロック : あ、ボスポス。あっちって何があるの?
GM : 『お前たちには関係のないところだ。』
ロック : あ、わかった。ほら、盗んで来た宝物とか隠してるんでしょ?
GM : 『お前たちには関係ないと言っている。ほらこっちだ。さっさと来い。』
ロック : (笑)行く〜。……何となくぴんと来た。

彼らが放り込まれた牢屋には、男5人と女3人の先客がいた。
ボスは、彼らを中に放り込むと、さっさと引き返そうとする。


ロック : ねぇ、ボス、ちょっと待って。さっきの約束、覚えてる?
GM : 『約束だぁ?……あぁ、人間の捕虜のことな。すっかり忘れてたぜ。』
ロック : 危ないなぁ。ちゃんと覚えててよ。
でさ、もうひとつ聞きたいんだけど、俺達売るとしたらいつごろになるの?
GM : 『次に奴隷商人の奴が来るのが……確か3日後だったな。』
ロック : ふ〜ん。
GM : で、ボスは見張りに後のことをまかせると行ってしまったよ。
エドガー : スカウトと聞いておいて、七つ道具一式を取らないのはおかしいと思う、まる。
GM : 何だかちょっと抜けているらしい。

本当に動揺してたみたいだな。
だって、考えてなかった展開で本当にアドリブだったから……。
捕虜にしたんなら、武器道具は取り上げるのが普通だよなぁ。
こんなまぬけがボスで、山賊やっていけるのか?


ロック : じゃあ、一緒の牢の人に話しかけてみようか。
そうだな、女の人に。大丈夫ですか?って。
GM : 『……あなたがたも捕まったんですか?』
ロック : わざとね。
GM : 『わざと?そうなんですか?』
ロック : わざとね。多分。……わざとなんだよね?
エドガー : さぁ?……多分わざとだと思うんだけど。
GM : 女の人は何だかちょっと不安そうだよ?
エドガー : お嬢さん……お嬢さん、不安にならないで。こいつが開けるから。
GM : 『……そうなんですか?』
ロック : ……開けてもいいけど。
まぁ、あいつが戻って来てからね。多分、もう一回来ると思うから。
GM : 忘れてなけりゃね。

さて、ボスが戻ってくるのを待ってる一行は暇を持てあます。
しばしの沈黙の後、結局牢の中の女性相手に無駄話を始めちゃう。


ロック : ねぇ、みんな悪魔族なの?
GM : そうだね。男の方は商人風。女は踊り子風だね。商隊を襲われて連れて来られたらしい。
ロック : おねぇちゃん、尻尾はえてるの?
GM : 生えてるよ?
ロック : つけ尻尾?
GM : 『いえ、自前です。』
ロック : いくつ?
GM : (コロコロ)24。
ロック : へえ、24年間もそんなものぶら下げてるんだ。
GM : 『そんなものって何ですか?!そんなものって。』
ロック : 助けてやんな〜い。
GM : 『あ、そんな!ちょっと待って!』
ロック : (笑)そっか、24か。
GM : 『……年増とか言ったら怒りますよ?』
ロック : いや、俺の方が一歳年上だからそんなこと言わないよ。
GM : 『え?そうなんですか?!』
ロック : ……え、何才だと思ってた?ねぇねぇ、教えて欲しいな!
GM : 『いや、てっきり年下かと。』
ロック : う……え〜ん、エドちゃ〜〜ん。
エドガー : ………申し訳ない。こいつは若く見られるのが嫌らしいんだ。
まぁ、何とかなるでしょう。我々が来たからには、もう安心していいから。
GM : 『本当ですね?頼りにしてますよ?』
ロック : またそんな、口からでまかせを。
GM : 『でまかせなんですか!』
ロック : あぁっ!ごめんなさい、嘘です!でまかせなんかじゃありません。

そうこうして時間をつぶすこと数時間。やっとのことでボス再来。

GM : 扉の向こうに人の気配がする。見張りの男達の声で、『あ、ボス……』って。
ロック : 顔かせる〜
GM : 怒ってる様子。つかつかと牢の前までやってきて。
『俺のかわいい部下達を殺したのはお前たちか!』
エドガー : あ、しまった。チャームかけたやつ、気絶させただけだった。
ロック : 殺しとくべきだったか……。まいいか。どうせ戦うことになるんだし。
セイラ : ここで、もし、違いますとか言っても信じてもらえないかな?
GM : 言ってみる?
セイラ : 違います。
エドガー : 誤解ですよ。そんな人達知りません。
GM : (本気でしらを切るつもりか?)『しかし、お前ら以外にこの砦に侵入したものはいないぞ。』
ゴットン : 我々は侵入したのではないぞ。堂々と正面からはいったぞ。
ロック : そうだよ〜。正面からはいったら取っ捕まったんだから。
GM : 『誰に?』
エドガー : カール君。
GM : 『カールは死んでいたが。』
ロック : ……カール殺した。
エドガー : 知りませんって。
ゴットン : そのあとのことは知りません。我々の他に暗殺者が入って来ているかもしれません。

意地でも認めようとしない一行だが、当然ボスは信用しない。
『お前らは最悪のところにうっばらってやる。』と言い残し去っていく。
さて、脱出しようとする一行だが、まず、ロックの鍵開け失敗。
続いて、セイラのアンロック大失敗につき発動せず。
な〜にやってんだか……。


ゴットン : 鍵、どうせ見張りが持ってるんだろ。お前抜け出して、取って来い。
エドガー : え?私?抜け出せないよ?……あ、ワープね。はいはい。出ましょう。
とりあえず、リュンクスモーションして出ましたけど。
ロック : 頑張れ〜、エドガー。
エドガー : お前な……人ごとだと思って……。(ゴットンに)は!お前も(ワープ)出来るじゃないか!
ゴットン : いや、お前一人で何とかなると思って。
エドガー : ちょっと待てよ!

エドガーの不意打ち攻撃が見張りの山賊を襲う。
ですが……。1発目、空振り。2発目、3発目は成功するも、山賊の方の防御判定が05に01で成功。
嘘みたいな出目の良さにGMも呆然。

捕虜の脱走に応援2人がかけつけ、山賊4人対エドガ ー&ゴットンの戦闘開始。
引き続き出目が良くて、雑魚にしては粘ったが、やがて力尽きる山賊。
だが、イニシアティブ争いも出目が良く、やられる間際に助けを呼ばれてしまった。
その声によって他の山賊がかけつけてくるが、その間に奪った鍵で牢を開け全員で戦闘再開。

セイラが狭い通路で混戦の中ブーメラントマホークを投げ、前衛の戦士をおびえさせたりしつつ。
最終的に大した被害もなく戦闘終了。


ロック : じゃ、行こうか。牢屋の皆さんは適当に逃げてね。
GM : 『適当って言われても……』
ゴットン : 確か、領主のところの兵士を一人連れて来てたろ。あいつに先導させればいい。
GM : 『ええっ!怖いじゃないですか!』
ロック : じゃあ、一緒にボスのところに行く?
GM : 『いやです〜〜』
ロック : まぁ、どっちにしろ、途中出入り口のところを通るし。
そこまでは俺たちの後ろをついておいで。
GM : 『わかりました〜』ぞろぞろぞろ。
ロック : うわ〜、団体さんご一行だ〜。
GM : で、どっちに行くの?廊下はまっすぐと、右に続いてるけど。
ロック : まっすぐ!……覚えてるんだよ。どうする?先にボスのところに行っとく?
ゴットン : ボスのところに行く。先にかぶと虫倒してもいいしな。
ロック : 俺、宝物捜しに行くけど、ついてくる?
エドガー : 別に宝物には興味はないけど………行ってくる?後からかけつけてくるか?
ロック : そうする。
GM : じゃあ、ロックだけまっすぐ行って、残りは右に行くんだね?

一人別れて宝物庫に向かったロック。
だが、扉にしかけられた警報の罠を外し損ねて発動させてしまう。


一同 : うい〜ん。うい〜ん。(警報の音)
エドガー : それを聞いて、エドガーさんはそっちにかけつけますよ。
ゴットン : はい、行ってらっしゃい。
ロック : ……床につっぷしているロックがいる。
エドガー : こんにちは。……また失敗?
ロック : え〜ん。……「また」って言うのやめて。
エドガー : だって、さっきも牢屋の鍵開けられなかったし。
GM : まぁ、警報の音であちこちの扉がばたばたばたっと開いて、わらわらと山賊が出てきます。

しかし、かけつけて来た山賊達はゴットンたちのいるところを通らないと宝物庫にたどり着けない。
山賊を彼らに任せ、ロックは宝物庫あさりに励むのであった。

さて、まかされたゴットン部隊。
彼らの立てた作戦は、まず通路をふさぐようにダークネスの魔法をかける。
更にそのこちらがわにファイアーウォールを立て、暗闇を突っ切って来た奴等を火攻めにする。
更に更に、そのこちらがわにはゴットンが待ち受け、炎の壁を突破して来た奴を炎の中に押し返す、というもの。
何だかすごい嫌な作戦である。
石壁の狭い通路だからこその作戦ですね。

人海戦術で攻める山賊たちだが、炎の壁に阻まれて次々と倒れていく。
そして、数ターンがすぎた頃。


GM : 炎の壁の向こうから、 何か呪文を唱える声が聞こえて来たよ。
ロック : ボスだ!
GM : どうやらライトの呪文らしい。ダークネスは消えた。
炎の壁の向こうには、ボスと、その周囲に雑魚の手下が5人と、斧を持った少し強そうなのが1人いるね。
ゴットン : おの君だな、そいつ。おの君、おのき。
GM : 炎の壁を挟んでにらみ合ってる状態です。
ゴットン : リープでボスの頭上に出よう。気付かなかったら不意うちだよな?
ロック : あ、一人で出ていってしまった。 まわりに6人もいるのに……。もう一回戻っておいでよ。
ゴットン : エドガー、お前もこいよ。
エドガー : いやだよ。(きっぱり)

次のターンに、ボスがディスペルマジックを唱えて炎の壁を消し去ります。
エドガーはインサイト、ロックはフルムーンストレングス、セイラはパーシャルイーグルのタレントをそれぞれ使う。
総力戦のかまえ。

だが、狭い通路での戦闘は、飛び道具を持たない山賊達に不利だった。
ボスの切り札のドームビートルも狭い砦の通路では連れてくる訳にはいかない。
しかし、頭に血が上ってるボスに戦場を有利な場所に移すという知恵も動かない。

やがて、ボスが倒され、残った手下は逃げて行く。
斧君は一人奮戦するが、ゴットンの猛攻にとうとう倒れたのだった。


ゴットン : うぉ〜〜〜〜〜!!(雄たけび)
ロック : 野獣はほっといて。
ゴットン : 失礼な奴だな、お前。
ロック : じゃあ、宝物庫の商品持って帰るから、商人さんたち、運んでくれる?
GM : 『はい、わかりました。』
ゴットン : じゃ、町に戻って、領主さんに報告しよう。かたずけましたぜ。これが領主の首です。
GM : 領主の首とってどうする!!
ゴットン : 間違えた。山賊の頭の首でさぁ。
GM : じゃあ、『良くやってくれた。』と労ってくれるね。
で、捕まってた商人達もやってきます。
『お世話になりました。』と……(言ってる最中にゴットンがいきなり手を差し出す。)
『いや!今話をしてるんですから、いきなり手を出さないで下さいよ!物には順番というものがありますでしょう?!』
ゴットン : あぁ、はいはい。順番ね。
GM : まったくもう。
『えぇと、事前の取り決めの通り、回収いただいたもののうち、商品の方は我々が引き取らせて頂きます。
奴等がためこんでいた金貨に加え、我々がわずかですが上乗せさせて頂きました。
皆さんで1万3千ギルお礼としてお渡しいたします。』
一同 : おぉ〜〜。
ロック : じゃあ、キーア抜いて4人で分けて……。
ゴットン : セラちゃんにも。
ロック : 5人か。5人で分けて……。
GM : キーアにもあげてよ。かわいそうに。
ゴットン : 聖職者じゃないか!
GM : 宿代とかそろそろ危ないんだけど?
ロック : 宿代ぶんくらいは……。
ゴットン : 3000やればちょうど5で割り切れるな1人2000……?
ロック : えぇ〜〜!!
ゴットン : いやいや、キーアに1000で、あと1人2400。
GM : (金の亡者め。まったく、キーア、かわいそうに。)
で、あと、忘れ物はないですか?
ゴットン : あ、かぶと虫はどうしよう?
エドガー : 火をつけて燃やせば?頼んでもいい?領主さん。
GM : 『あぁ、それはかまいませんが。すぐにやってもいいですか?』
ロック : いいんじゃない?
GM : 当にいいの?忘れてることない?
ロック : え?何かあったっけ?

えんえん悩んで、エドガーがリドルのタレントまで使って、やっと思い出す。
かつて捕まってたことがある人間の捕虜の情報、ボスにきいたっきり結局教えてもらえなかったじゃないか。
ボスの言ってた略奪品のリスト、火をつけたら灰だよ?


GM : 砦の中の一室から発見されたよ。半年くらい前の日付けで、「人間、男、二人」の記述があるね。
エドガー : 男二人?
ロック : 名前は?
GM : 名前は書いてない。
ロック : 人間で男二人??どこに売り飛ばされてる?
GM : 奴隷商人のところに売り飛ばされてるみたい。
注意書きで「その後、脱走」って追記してある。
エドガー : どこの奴隷商人とか書いてない?
GM : 「セネアの奴隷商人」って書いてある。

男二人の人間達……。
プレイヤーは何となく正体を察してたけど、とにかくその奴隷商人に風貌とか聞いてみたいってことになった。
で、町に戻って「セネア」について聞いてみる。
領主さんが言うには、「セネア」はこの町の北の山を越えたところにある町である。
そこに向かう商隊も教えてもらい、同行させてもらうことになった。

その後、砦は火をつけられ、残されたかぶと虫は炎の中に倒れました。

道程を妨げていた山賊も退治され、報酬もゲットした一行は、次の街セネアへ向け旅立つ。
さてさて、人間の男二人の正体は?


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