傍若無人!エドガー救出作戦☆★☆★


今回、エドガーPLが欠席につき、それを前提としたシナリオとなっております。

GM : 前回、一晩かけてドラゴンゾンビのところに行ってきました。
あれから再び出発しまして、また馬車に揺られて、一日後のことです。
森の中で野営することになりました。
セラ : 一日ごとに事件があるの?(笑)
ゴットン : 一日ごと?三日ぐらいかけよう。冒険者は体がもたない。
GM : (無視して続ける)で、いつものように晩ご飯を食べて、夜になります。
みなさん、そのまま寝てしまうのでよろしいですか?
セラ : うん、とくにやることはないね?
ロック : ぼーっとしてる。
GM : ぼーっと?寝ないの?
ロック : うん。
GM : どこでぼーっとしてるの?
ロック : 月、見ながらぼーっとしてる。
セイラ : わたしは……寝ます。
ゴットン : 早く寝ないと襲撃されないぞ?
GM : (襲撃だと決め付けるなよ。まぁ、やりがちだけども!)
セラ : セラも健康的に寝てま〜す。
GM : わかった。じゃあね、ロック、ダイス振ってみてくれる?
ロック : 何の技能で?
GM : とりあえず、ふって。
ロック : やだなぁ、言われないと、とってもいやだなぁ。(コロコロ)64。
GM : ふぅん。わかった。……(ロックと視線があって) ふふふ。
ロック : へへへ。
GM : まぁ、ロックは月を見てるんだよね?だんだん夜はふけてゆきます。
ロック : ……不思議だなぁ。なんだろうなぁ。
GM : どんどん夜は更けていって、夜中過ぎて、一時過ぎて二時過ぎて三時過ぎて……まだ月見てるの?
ロック : 月、沈んだかもしれない。
GM : この世界、月がたくさんあるから、次から次に昇ってくるけどね。
ロック : あ、そうか!じゃあ、つぎつぎ昇ってくるのを楽しみに眺めとく〜。
GM : ……おまえは寝ないのか?
ロック : 寝る気分じゃないから。
GM : じゃあ、そのまま夜が明けて朝になる。ロック、結局ずっと起きてたの?
ロック : うん。
GM : ……抵抗判定して?
ロック : (コロコロ)ダメ。
GM : 寝不足。技能全部、−20ね。
ゴットン : それだけ?
GM : でね、朝になってみんなが起きだしてくるんだけれどね。
えっと……普通男女は別れて寝てるよね?
一同 : (なんか沈黙)
GM : あ、そうか。ゴットンはお嬢のところで番してるんだっけ?
ゴットン : 俺は一時間寝れば十分だ。
GM : じゃ、ゴットンは外にいるのね。
で、朝になってみんなわらわらと朝ご飯の場所に集まってくるんだけれど……。
どうも、エドちゃんが現われない。
ゴットン : おい、おまえ、昨日一夜を共にしたろ。どこや。
ロック : 共にしてない〜。昨日はテントの前でぼ〜っと月を見て……
セラ : 要するにあれか?迫られて逃げ出したものだから寝る場所がなかったと?
ロック : ……テントにいく。
GM : テントに行ってばさっと覗いて見たけど、どうも寝た形跡はない。
ロック : ふぅん……いないよ?
セイラ : 足跡は?
ゴットン : 足跡?動物かい。
GM : 足跡?まぁ、その辺いっぱい足跡はあるよ?野営地だから。
セイラ : あ、そっか。
ゴットン : 匂いを嗅げ!
ロック : はぁ〜い。今日(タレント表で)さっそく見付けたウルフセンス〜!嗅ぎ回る〜。……なんかいやだ。
GM : 知覚技能判定してみて。成功?じゃあ、エドガーの匂いを見付けた。
どうやら森のなかに入っていってるようだよ。
あと、同じ道筋でもうひとつ別の人の匂いがある。
セラ : ぴく。
ゴットン : ふっ、香水の匂いだろ。
ロック : ちょっと顔をしかめながらたどっていく。
ゴットン : 後からにんにくの匂いを散らしながらついていく。
ロック : おまえは!邪魔するな!
ゴットン : おや、お気付きになられましたか?
GM : みんな、ついていく?
セイラ : うん。
セラ : うん。
GM : 森の中をずっとたどっていきます。あと二回くらい判定して?
成功したら小さな湖のほとりに花がいっぱい咲いてるところにたどり着いた。
ロック : むか。……なんか、すっごくシチュエイション的にいやなんだけど。
その「花がいっぱい」ってなに?
セラ : GM!聞いていいですかぁ?匂いって、香水のにおいとかしない?
GM : する。
一同 : (笑)
セラ : あ、もう調べてくれない。きっと調べてくれないわ。
ロック : もう知らないから帰る。
セイラ : さらわれたのかも。
ゴットン : さらったんじゃない?
GM : 花畑の中入ってみる?
ロック : ……うん。
GM : 調べて回ってみるとね、なにか争ったような形跡を見付けた。花が薙ぎ倒されてる。
ロック : ……っ!! (いきなりプレイヤーが席を立って脱走)
セラ : でもでもっ!「争った」と「あがらった」は違うもの〜。だれか、ロック呼んできて〜!
GM : お〜い、ろっく〜。
セラ : みんな、想像することが一緒ってことは、日頃の行ないってやつかしら?(笑)
あ、またセイラさん、一人わかってないでしょ。
セイラ : え、わかってるよ?
だから、セラちゃんが言いたかったのは、エドガーがさらわれたってことが言いたかったんでしょ?
ゴットン : ちがう!
ロック : うわ〜〜ん、俺はもう知らないんだぁ〜!!(つれ戻されてくるプレイヤー)
おまえらがいちばん悪い!
セラ : セラは何にも言ってないわ!
ゴットン : 想像する君がいけない。
ロック : うるさい。……で?
セイラ : え?でも……踏み荒らされてるんでしょ?
踏みあらされてるのと「あれ」は違う……
一同 : (笑)
ロック : 「あれ」って……「あれ」ってなにか説明してください、セイラさん。
あれってなにか説明していただきましょうか!
セイラ : え……(笑)
セラ : ロック!落ち着いて。
セイラ : なにもなかったって事よ。
ゴットン : (ぼそりと)性の営み。
ロック : (ロックのプレイヤー、またもや脱走)
セラ : あぁっ!ロック!!
ゴットン : 二人とも信頼関係がないんだな。
ロック : (再びつれもどされて)プレイヤー、二度の脱走。
セラ : GMの陰謀だわ。これは。
GM : 休むエドガー(のプレイヤー)が悪い。
セラ : でも、これでみんなが彼をどう思ってるか、よくわかったね。
ロック : しかも考える共通点が一緒だったね!
彼のことをどう思ってるか、ここでわかってしまう辺りが……。
セラ : GMの陰謀だわ。
GM : だって、風邪引いてるのに無理してきたんだもん。これくらい遊ばせてよ。
ロック : で?
ゴットン : ロケーションしてみたら?
セイラ : え?
ロック : あ、できるできる。やって。
セイラ : じゃあ、やります。
GM : そうだね。ちょっと離れたところに反応がある。移動はしていないようだね。
セイラ : え?
ロック : は?……方向は?
GM : 湖に向かって現在地から右ななめ向こう辺りかな。距離的には、歩いてもそんなにはかからないくらい。
ロック : どうする?行ってみる?
セラ : うん。
GM : ところで、そろそろ隊商が出発する時間なんですが、どうします?

話し合いの結果、セイラの使い魔の子猫に手紙をくくりつけ、先に出発していてもらうよう伝言を送ることに。
お使いに出された子猫が隊商に辿り着くと……。


GM : 踊り子の娘たちがなにかわたわたしてるよ。
一人いないよ、帰ってこないよ、って。
セラ : なんか……状況証拠だけ追うと、すごく立場悪いよね、エドちゃん。
GM : アリスっていう娘が帰ってこないって。
ロック : ?
セラ : べつにね、エドガーと一緒に連れ立っていった相手がエドちゃんをどうにかしたっていうよりもさ。
二人一緒に出掛けてるところを第三者に襲われたって考えても……ごめんなさい、ごめんなさい!
GM : いなくなった子の友達らしい子が、探してほしいって騒いでて、隊商の隊長さんがどうしたもんかなって。

子猫の手紙を読んだ隊長さんは、一日くらいはここで待っていようと約束。
一行はロケーションで感じるエドガーの場所に向かって歩き始める。


GM : 花畑から30分程度歩いていくと、目の前にお屋敷が現われました。
セラ : 前あったような洋館?
ロック : 羊羹?
セラ : 塩気のない古い羊羹(笑)人気のない古い洋館。
セイラ : いよかん?
セラ : 違う!洋館。西洋の洋に館の洋館。
ロック : 違う、甘いやつ。
セラ : それは羊の……(笑)
GM : 洋館です。さて、スカウト、知覚判定してください。
ロック : (コロコロ)成功したよ?
GM : 見た目、かなり古い洋館なんですが、どうも手入れもよろしくないようです。
人は住んでるようなんですが、ちょっとうらぶれた感じです。
セラ : ……自分の部屋を連想するのでやめてください。
GM : ちょっと掃除が行き届いてないかな〜って。
セラ : え〜〜〜ん。(でも、人のことは言えないGMなのであった)
GM : 二階建の洋館です。
ロック : 真正面から堂々と入る。
GM : 正面のドアには、こう、こんこんってやるノックのがついてる。
ロック : こんこんとやる。こんこんと。
ゴットン : がんがん。……どかりどかり。早く出んか!壊すぞ!
ロック : 蹴るぞ!早くでないと!……けっとばす。
GM : 待てい!
ロック : 蹴る殴るどつくつっつくくすぐる。
GM : そうしてると、扉についてる覗き窓のようなのが、ぱかっと開く。
「……どちら様ですか?」って声がする。男の人がいるらしい。
セラ : 道に迷ってしまったの。……月並みな嘘だ。
セイラ : え、でもエドガーが来てるんじゃないの?
セラ : だから!それ言っても仕方ないじゃない!それ言って、険悪になって襲われたらいやだもの。
GM : 「道に迷った?」
セラ : そうなの。
GM : 「ここから東にいけば街道に出ますよ。」
ゴットン : 休ませてくれ。
ロック : ちょっと疲れたんだ。
セラ : 友達がね、疲れてもう歩けないって。休ませて?
GM : 「……何名様で?」
ロック : 五人と一匹。
GM : 「少々お待ちください。ご主人さまに聞いてまいります。」
ゴットン : お前が決めろ。
GM : 「私はしがない使用人にすぎませんので。」
ゴットン : 543210だめ。
GM : (おい) ばたんと閉じてしまうぞ!
ロック : わかったから、早く聞いてこいよ!
セラ : ごめんね〜。みんな疲れて気が立ってるの。
GM : 「なんと偉そうな客だ……」ぶつぶつ。
ロック : 早く聞いてこいよ!
GM : しばらくして戻ってくる。
「ご主人さまは、そのようなものは泊めることはできないとおっしゃっておいでです。」
ロック : そのようなものってどのようなもの?扉、蹴破るぞ!
GM : そんなにやわな扉じゃないよ?
ロック : ゴットン!
ゴットン : うぉ〜〜〜〜
ロック : 行け!人間ダンプカー!
ゴットン : 前、ブルドーザーだったのに。
セラ : せっかく穏便にいこうと思ったのに、強行手段にでちゃうじゃない。
GM : 「ご主人さまはお仕事でお忙しいのです。」
ゴットン : 覗き窓から見える範囲でリープしてやろうか。
GM : 顔でふさがれてるから見えないよ?
ゴットン : どんって叩いて、ひるんだ隙にリープとか。
GM : おまえら……無法者か?!
ロック : それか、窓から剣突き出してとか。
GM : おまえら!強盗か!
ゴットン : ゴットンだよ。
一同 : (笑)
ロック : 座布団一枚!
セラ : なにかないかな〜。よぉ〜し。とりあえず、相手と視線を合わせてみる。
とりあえず動けないから〜その間に扉開けて〜うふふ。サーペントゲイズ。
GM : (無法っぷりに絶句)
ロック : 強盗だ。
GM : ……抵抗だっけ?(コロコロ)あ、08だ。抵抗成功してるわ。
セラ : あ、可愛くな〜い!
GM : 「な、何ですか!あなたがたは。もう帰ってださい!」ぱたん。
ロック : さ〜て、どうしよう。
セラ : 鍵開ける?他にも方法はあるだろうけど。
ロック : 二階から入れないかな?
セラ : 窓あるよね。お嬢様、お嬢様!
ロック : トマホーク投げろ!あの窓に向かって!
セイラ : え?
ロック : あぁ、いや。投げるというか、飛んでいってガチャン。
セラ : ……強盗だ。既に強盗だ。
ロック : 強盗団だ。
GM : (まじか?!こいつら)
ゴットン : 我々の仲間がこの辺りで道に迷ったんだよ!
GM : 「知りません!」扉の向こうから声がする。
ゴットン : ここにいるってわかってんだ!
ロック : あぁっ!言うか!!
GM : 「何のことでしょう。」
ゴットン : お前、近代の警察の科学力を馬鹿にしているだろう。
GM : 「あなたがたのどこが警察だと言うのですか!」
ロック : ねえ、屋根に飛び乗って、二階から侵入できない?どんな建物なの?
GM : 一階には、この正面玄関以外には窓はない。二階にはとりあえず3つ窓が見える。
ロック : あ、窓が見える。窓の下には、なにか足を置けるようなところない?
GM : そうだね。洋館だから、レリーフくらいはあるよ。
ロック : 高さは?
GM : 二階だから……5、6メートルかな?
ロック : ウルフジャンプ使ってそこの窓まで飛びあがりま〜す。
ゴットン : じゃあ、はたき落としま〜す。
ロック : やめてくださ〜い。
ゴットン : やめま〜す。
GM : (流れるように挟まれるプチコントだなぁ)直接窓に飛び込むの?がちゃーんって?
ロック : いや、窓枠つかんでレリーフに足かける。窓が覗き込めるくらいで。
一応確かめてみないと。いきなり入って、変なのいたらいやだもん。
ゴットン : じゃあ、羽根で飛んでいこう。
セイラ : 目立つと思う。
セラ : 別にいいじゃない。衛兵とかがいるわけじゃないし。
GM : じゃあね、建物が古くて結構苔とかがはえてて、ぬるぬるしてるから、掴めるかどうか、運動技能で判定。
ロック : (コロコロ)大成功。
GM : じゃあ、がしっと掴んだ。
(コロコロ)三つある窓のうちの中央の窓と左の窓の間くらいに飛び付けた。
中央の窓だけカーテンがかかってないよ。
ロック : そこをちょっと覗き込んでみる。(コロコロ)運動技能は成功。ひょこ。
GM : 廊下のつきあたりについてる窓らしい。
両方の壁に燭台がついてて明かりがついてて、扉がいくつか見える。
ロック : 敵の姿はないね?
GM : 敵というか……人の姿はないよ?
セラ : ロケーション、まだ効いてるでしょ?詳しい場所はわからないの?
GM : なにか邪魔してる感じで、はっきりわからないけど、地下かなっていう感じはするね。
ロック : 魔法かなにかかけられてるんだろうな。魔法のバリアだと、ロケーションでもわからないしな。
GM : (ほっとくとこのまま不法侵入しそうだな、こいつら)
そうこうしてると、下の扉が開いて、女の人がでてくるよ。30代前半くらいの。
ロック : 踊り娘風?
GM : いや、いなくなった彼女じゃないよ。
ロック : そっか、30の踊り娘はちょっとな。
GM : ちなみに、さっき対応してた男の人は40代くらい。
今回出てきたのは、女戦士風の格好で、金髪、長身の女の人。
「そこで何をしている!」って、2階の窓に取りついてるロックをみあげてるよ。
ロック : ありゃ。
GM : 腰の剣に手を掛け……いや、違うな。上にいるんだから背中の弓矢に手を掛けながら。
ロック : ありゃ?
GM : 「降りてこい。」って言ってるよ?
セイラ : それ、ロックに言ってるの?
GM : あからさまに窓覗き込んでるからねぇ。でも、みんなにもね。
ゴットン : お前があがってこい。
GM : 「……射つぞ!」
ゴットン : おおっ!ミサイルプロテクションじゃ!
一同 : (笑)
GM : (こらこら)「いったい何の用なんだ。」
ロック : だからぁ、泊めてほしいって言ったんだけど、泊めてくれなかったから。
GM : 「そうまでして、ここにとまらんでもいいではないか!」
ロック : いや、ちょっと元気だったから、飛び上がってみたんだけど。
ね、泊めて?降りていくから。
GM : 「わかったから。ともかく話は聞いてやるから、とりあえず降りてこい。」
ロック : それはあなた。とりあえず降りてこいって言うのは商談成立って事にはならないよ。
GM : 「そんなとこから覗きながら言うな!」
ロック : え〜〜〜
セラ : おばさん、誰?
GM : 「私はトゥーツという。ここで雇われている狩人だ。」
セラ : おばさん。 護衛代わりに雇われてるの?
GM : 「……お姉さんと呼ばれる年ではないのはわかってはいるが、やはりその呼ばれ方はいやだな。」
ロック : じゃあね〜、降りていくから何もしない?
GM : 「お前がおとなしくしてれば何もしない!」
ロック : じゃあ、泊めてくれる?
GM : 「それはご主人さまが決めることだから。」
ロック : 聞いてもらったら、ダメだって言われたから、こうしてるんじゃないか!
GM : 「わかった!わかったから!もう一度聞いてやるから!降りてこいって!」
ロック : あう〜〜〜うぇ〜〜ん(泣)
セラ : おばさん、男の子泣かせた〜。
GM : 「……おまえ、ほんとに男か!」
ロック : ……おりてく。おりてったよ。
ゴットン : 怪しい連中。
GM : 「とにかく、おとなしく待ってろ。もう一度聞いてきてやるから。もう変なことはするなよ!」
ロック : だってさ〜。門前払いされたらむかつくじゃん。
GM : 「大体、何がどうしてこんなところをうろついているんだ、お前たちは。」
セラ : だからね、みちにまよったの。
GM : 「どうしたら、こんなところで道に迷えるんだ。」
ロック : しらないよ!なにか歩いてたら迷ったんだよ。ここは初めてくるところだから知らないんだよ。
GM : 「道なら教えてやるって言わなかったか?」
ロック : 疲れてるんだよ!
GM : 「そうは見えないがな。」

大騒ぎの末、やっとご主人さまとご対面。ああ、本当に変な連中だ。それこそ、強盗だよな。
まっとうな交渉技能を持てと、GMは言いたい。とても言いたい。


GM : 「お客人だと聞いたが?」
不機嫌そうな50代くらいの男性です。ちょっと色黒で、髭生やしてる。貴族風かな。
セラ : おじさん。泊めてくれない?
GM : 一行をぐるっと見渡して、少し考えてから言う。
「ふむ。まぁ、私の仕事の邪魔をしないならかまわんが……」
ロック : どんな仕事ですか?
GM : 「私は、この森にいる動物の剥製を造っている。」
ロック : ぶっ……げほげほ(むせるロック)
セラ : いま、恐いこと考えちゃったな。
ねぇねぇ、山猫の剥製だと思う?それとも、人間の剥製だと思う?
ロック : 山猫に一票。あ、最近、めずらしいものとか見つかりましたか?
GM : (ふむ、そういう風に思ったか。) 「まぁ、色々あるといえばあるが。」
セラ : ところで、剥製造ってどうするの?どこかに送るの?それとも、コレクションしてるの?
GM : 「送るのもあるし、コレクションしてるのもある。」
ロック : はっ!シバには帰ってもらおう。
セラ : 見せてもらえる?
GM : 「まぁ、興味があるなら、地下に博物館を造っているから、後でトゥーツにでも案内してもらうといい。」
ロック : 地下?!
GM : 「ただし、私の仕事場にだけは立ち入らないようにお願いする。」
ロック : 仕事場ってどこ?教えてくれないと、知らずに近づいちゃうよ?
GM : がちゃっと扉を開けると目の前に地下に続く階段がある。
「この先に博物館があるから、ここは自由に見てくれてかまわない。」
左の壁の扉の先は廊下と二階にあがる階段がある。
「階段を上がった二階にお前たちの部屋を用意させる。
廊下の先、一階部分の向こう半分が私の仕事場だ。近付かないように。」
ロック : 二階のおれたちの泊まっていい部屋の反対側の半分?
GM : いや、一階。一階は、廊下以外は立ち入るなということです。
ロック : ほぉ、廊下以外は立ち入るな、と。ところで、ひとつ聞いていいですか?
GM : 「む?」
ロック : うちのペットは剥製にしないでね。 一応……ねらってもだめ!そういう目付きしても!!!!
セラ : シバちゃんはだめでしょぉ!
GM : 「わかっている。」
セラ : あ、何か不服そう。
ロック : じゃあ、その二階の部屋を使わせてもらおう。
GM : 主人は向こうの部屋の方にさっさと引っ込んでしまって、女戦士さんが二階へ案内してくれる。
ロック : その女戦士さんに聞くけどさ、最近あの人が出歩いたとかある?
森のなかにとか。ついこの間行ったとか。
GM : 「なぜ、そのようなことを聞く?おまえ等は道に迷っただけなのだろう?変な詮索はするな。」
セラ : だって、うろうろしてても無事帰れるかどうかわからないと、恐いんだもの。
GM : 「それとご主人さまが出歩くのとどう関係する?」
セラ : だって、おばさんが出歩いたって、狩人なら森のなかとか詳しいでしょ?安全じゃない。
ロック : ひょっとして、あなたが剥製にするものをとってくるとか?
GM : 「まぁ、大体はな。」
ロック : じゃあ、今まで出歩いた中で、怪しい物をとらえたとか……。
GM : 「ともかく!とりあえず部屋にいこうじゃないか!変なものを見たいなら後で博物館を案内してやるから。」
ロック : 博物館にいくって、でも、今仕事してるやつは博物館にはないわけだよな?
セラ : ぱたぱたぱた〜。 おりてっちゃお。
ゴットン : 馬鹿馬鹿しくなってきたぞ、俺は。なんで、エドガーひとりのために……。
セラ : 下行ってくるね〜
GM : 首ねっこひっつかむぞ!「待て!とりあえず部屋にいけ!頼むから!」
セラ : いや〜〜!見に行くのお!!!
GM : 「後で執事に案内させるから!」
セラ : あの人いや。
ロック : あの人嫌い。
セラ : あの人に頼むんなら後でおばさんに頼むわ。
GM : 「……わがままな客人だな。」(傍若無人にもほどがあるぞ、貴様ら)
セラ : だって、あの執事のおっちゃんこわいんだもん。あ〜ん。
ロック : ほら!ゴットンもなにか言ってやれ。
ゴットン : あいつは態度が横柄だから嫌いだ。
GM : 「お前たちの方が横柄だろ!」
ロック : (笑)でも、あなたの方がまだいい。
GM : (頭を抱えてため息をつきつつ)「わかったから。」
セラ : そこで見つめあわないで〜
GM : 「ふん、こいつは私の好みじゃないな。さっきみっともなく泣いてたしな。」
セラ : じゃあ、こっちは?(と、ゴットンをさす)
GM : 「……これよりはいいか。」
ロック : これ呼ばわりするな!
ゴットン : ロックに勝った。
ロック : だからどうした、筋肉美!うるさいぞ、少し黙ってろ!さ、二階にいこう。

やっとのことで二階にあがる。二階には左に四つ右に一つの扉が廊下の両側に並んでいた。

GM : トゥーツは、左の奥から二番目の扉を開けて、君たちに示す。
「この部屋を使ってくれ。あと、向かいの扉が食堂なので、食事はそちらで。
それから、隣が私の部屋なので、なにかあったら声をかけてくれればいい。」
ロック : 一室だけ?
GM : 「ここしか空いた部屋はないんだ。 そちらが無理を言ってるんだから、我慢してくれ。」
ロック : 女の子だけでも、そちらの部屋にお邪魔させてもらえないかな。
やっぱり、男と女が同じ部屋というのはちょっと。
GM : (絶句)
ロック : いいかな?
GM : 「……執事の部屋を空けさせよう。」
ゴットン : おお、いい考え。ザッツ グッド アイデア!
ロック : あなた、そんなにいや?この娘等が部屋にくるの。
GM : 「いや、私の部屋に三人は無理があるから。この部屋に女三人が寝て、執事の部屋に男二人が行けばいい。」
ロック : え〜執事の顔を見ながらねるの〜?
GM : 「あ〜もう!わかった!執事、退かせるから!」
ゴットン : やった〜。
ロック : ……あなた、強いんだね、結構。

無理矢理二部屋分捕った一行。うん、GMも譲りすぎるから、図に乗るんだよね(涙)
ともかく部屋を確保した一行は、地下の博物館を見にむかう。


GM : 広い部屋を壁でいくつかに区切ってあるようなところです。
ロック : ウルフセンスつかっときます。
GM : ちょっとじめじめしてて、かびが生えたような匂いがこもっている。
ロック : う……
GM : タレント使ったら、めちゃめちゃくさいかもね。何倍だっけ?
ロック : 一億倍で〜す。
GM : 降りてきたところには机と椅子が置いてあって、受け付けみたいになってる。
セラ : 誰かくるの?
GM : トゥーツさんが答えてくれるね。
「昔は一般に公開していたんだ。近くの町から人がきていたんだが、近ごろは……。
まぁ、ここだけの話だが、ご主人さまは最近あまり景気がよくないのでな。
ここをおとずれる人もいなくなった。」
ロック : 景気がよくないって事は、対策練るのに必死なの?それとも、ただ仕事に没頭してるだけ?
今、仕事中で忙しいっていうのは?
GM : 「さぁな。その辺は、ご主人さまは我々にはお話にならないのでな。」
左の壁に小さな扉があり、部屋は右の広間に続いてる。
ロック : どうも習性が……。調べる。
GM : トゥーツさんは、右に君たちを誘導しているね。
ロック : ちょっと待って!この左の扉何?
GM : 「ん?それか?開けてみれば?」
ロック : 開ける〜。
GM : トイレ。
ロック : ……むっかぁ〜。職業柄、すごくむかついたけど、まぁいうまい。むすっとしながらついていく。
セラ : ダメよぉ。トイレにはちゃんと、トイレットってはっておかなきゃ。

トゥーツさんに案内された博物館には、いろんな変なものが並んでいた。
牛に羽が生えた動物の剥製。
首の二つある一角獣。
八本足の狼の剥製。


ロック : ウルフセンスに引っ掛かるような変なものはないの?
GM : 特には……
ゴットン : トイレは臭かった。
ロック : やめろ!
GM : まぁ、すえた匂いがこもってるから、嗅覚はいい加減マヒしそうかもね。
ロック : うぅ〜〜。シバと二人で顔をしかめてよう。早く行こ。

さらに進む。
ちょっと悪趣味な処刑された山賊たちの首の剥製の並んだコーナー。
そして、超巨大なイカ。


ロック : うわ〜、乗っていい?
セラ : 子供ですか!でも、イカの剥製って?
ロック : するめ。
セラ : ねぇ、超巨大って、何メートルくらいあるの?
GM : 「そうだな。10メートルくらいはあるんじゃないか?」
セラ : セラ、負けちゃった。
GM : そこで部屋はおしまい。いちばん奥には、5メートルくらいの蜂の剥製がある。
セラ : あ、勝った。
GM : なにか、長さで張り合ってる。
トゥーツさんが教えてくれる。
「ここには、ご主人さまのお気にいりが残してあるんだ。後は、売れなかったものかな。
たいていは、作った後売り払う。最近は売れ残ることが多いがな。」
ロック : ふぅ〜ん。ねぇ、はやく出よ。臭い。(鼻をつまみながら言ってる。)
GM : 「じゃあ、私は部屋にいるから。なにかあったら声をかけてくれ。」

作戦タイム開始。

セラ : 仕事部屋のなか、聞き耳してみようか?ウィンドボイスで。あ、風ないか?
ロック : あるよ?アミュレットあるから。 (風の精霊が封じられたアミュレットの事。)
セラ : あ、そうか。う〜ん。どうしよう。そういえば、ラーはまた寝たままなの?
GM : ときどき起きては「ここには子供達の気配はしないな。」って言ってるだけだよ。
セラ : 役にたたん!
ロック : あいつは子供のことしか考えてないんだ。
ゴットン : サーペントセンスは?
セラ : サーペントセンスは、範囲が広すぎるの。
ロック : シルバーウルフに変身して徘徊してみようか。
セラ : シルバーウルフに変身して、入っちゃいけないところに飛び込んでさ。
後からそんなところにいっちゃ ダメ〜って追っ掛けるふりをするとか。

色々考えたが、どれも決め手にかける。
一行は、とりあえず、応接間の奥にあった扉を調べてみることに。


GM : 中からは、紙をめくってるような物音がするよ。誰かがいるような感じ。
ロック : どうしよ。勝手に入るわけにはいかないよね。
誰かな。執事?でも、執事が部屋にいるとしたら誰かわかんないな。
セイラ : でも、執事さん部屋追い出されたから……
ロック : そうか、ここにいてもおかしくはないな。
でも、一階は廊下以外はいるなって言われたからな。
ゴットン : こういう時に透視できる奴がいれば便利なんだがな。
ロック : だから、そいつがいないから探してるんじゃないか!
GM : そんな風に騒いでると、いきなり向こうからドアが開くよ。
「なにかご用ですか?扉の前でごそごそと。何ですか?」
執事さんです。
ロック : えっと……その……セイラ!スリープクラウド!
セイラ : え?!
GM : いきなりやるか!
セラ : やっちゃえ!
ロック : やれ!やった。抵抗しろ。
GM : (しょうがないなぁ) (コロコロ)あ……(ロックにダイスの目を見せる)あはは。
ロック : わざわざ見せなくても。
GM : ごめんね。抵抗しちゃった。さて、きみたちも抵抗してもらおうか。
セイラ : あ、そっか!
ロック : 成功〜。
ゴットン : 成功したぞ。
セラ : あ、寝ちゃった。こてっ。
一同 : (笑)
GM : 「ん?どうなさったんですか?」
ロック : げしっ。
セラ : 貧血の気があるんですぅ〜。
ロック : げしっ。起こした。
セラ : あ〜ん。ロックが蹴ったぁ〜〜!
ロック : うるさいっ!もう!
GM : 不審げにしつつ、「で、なにか、ご用なんですか?」
セラ : 眠らせることに執着してみようか?
ゴットン : もう一回かけちゃえ。
セイラ : え?また?
セラ : また踊るの?
GM : 「何を踊ってらっしゃるんですか?あちらのかたは?」
セラ : だからね、旅芸人なんだってば。
GM : (初耳だが……)「こんなところで踊っても私はお金なんて出しませんよ。」
セラ : だって、だって……一晩泊めてもらうのに何にもしないのはあれじゃない。
GM : 「そういうことは、夕食の時にでもご主人さまに見せてくださいよ!私に見せられても困ります。」
ロック : いや、色気でどうかなって思ってるんだよ。
いちばん魅力度低いけど、それでも一生懸命頑張っているんだよ!
ゴットン : ……ひどいこと言うな、お前。
GM : 「どちらかというと、私よりもご主人さまのお好みだと思いますが?」(ひそかに伏線引いておいてやれ。)
ロック : 好みなんだって〜セイラ。
セイラ : (笑)
GM : 「奥様に少し似てらっしゃるし……」
セイラ : あ、そうなの?
セラ : じ〜〜。どうしようかなぁ。
ゴットン : 魔法かけてやれこんな奴。ゆるされん。
ロック : チャームかけたれ。チャーム。
セラ : チャームかけるの?じゃあ、チャーム。(コロコロ)はい、成功。
GM : (コロコロ)03!
ロック : ……なんかね、この人、抵抗しまくりよ?
セラ : かわいくな〜い。
セイラ : かわいくな〜い。
ロック : かわいくないよね〜。なんか、腹たってきたよね〜。
GM : (ここまで続くと本当に信じられんな。ダイスの目誤魔化してないぞ。)
「で、なにかご用なのですか?私は仕事がしたいのですが。」
ロック : 仕事?なにするの?
GM : 「帳簿の整理です!」
ロック : 何の?
GM : 「金銭的な帳簿ですよ!」
ロック : 金銭的な?収入があるの?近ごろ羽振りがよくないって聞いたけど?
GM : 「まぁ、そうですけど。」
ロック : それなのに帳簿付けるの?
GM : 「羽振りがよくないからこそ帳簿を付けて節約しないとやっていけないんですよ!」
セラ : ……こんなに大騒ぎしてるのに出てこないご主人って……
GM : 「ご主人様は一度作業に没頭されると一段落つくまでは……」
ロック : 芸術家だねぇ。
セラ : じゃあ、押し入ろうか。
GM : 「やめてください!叱られるのは私です。」
ロック : お前が怒られるんなら、いいじゃない。
GM : 「よくないです!」
ゴットン : 行こう行こう。
ロック : さ、行こうぜ。
GM : 「やめてください!」
セラ : これだけ騒いでも出てこないんだもんねぇ。
ロック : 行こう。
GM : 短剣だすぞ。
ゴットン : 止めれるもんなら止めてみやがれ。
ロック : そういうことをしていいと思ってるの?
GM : 「あなたがたこそ、人の屋敷の中で何をしてるんですか!」
ゴットン : お前の屋敷じゃない。
GM : 「ご主人さまのお屋敷です。」
ロック : だから、ご主人さまに直接会うんだよ。いいじゃないか。仕事中に会ったって。
GM : 「ご主人さまの邪魔をしないでください。」
ゴットン : 邪魔だという証拠はないぞ!

まったく、いい加減にしやがれ、この連中。
さらに、ポイズンブレスを吐くセラとか。
GMも、さすがにあきれてます。常識はどこにいったんだ!(泣)


セイラ : あ、先輩の顔が恐い。
ロック : いいんだよ。キャラクターはやりたい放題するだけだから。
GM : ……やりたい放題にも限度があるだろ!
セイラ : やめときましょうよぉ。
ロック : だめだよ。プレイヤーが引き下がったらいけないんだよ。GMとの格闘だから。言うなればこれはね(笑)
GM : きみたち。一つ質問していいですか?きみたちの神獣の教えを覚えていますか?
ロック : 覚えてるよ?
ゴットン : 俺は侵略だからいいんだもんね〜。
GM : まぁ、ゴットンは仕方ないけど。
セラ : でもね。ここ、妖魔界だもの。
だから、私はクリスタニアに侵入してくる外敵を排除する以外は知ったことじゃないわ。
ロック : それにね。このグループで秩序を乱しているのはエドガー一人。そいつをまずつきつめてだな。
その責任を負ってもらうためにはエドガーを意地でも捜し出して袋叩きにしないといけないの。
わかった?ちょっと私情もからんでるけど、そこの辺りは気にしないで。
ということで秩序は守ってます。
ゴットン : ということで、侵略してま〜す。
GM : (……匙投げ。まぁ、好きにさせるか。GMの意見を強制するわけにはいかないしね。
ただ、GMとしては、NPCに対する礼儀はわきまえてほしいところ。
現状、彼らが悪意を持ってエドガーをさらった根拠はどこにもないんだぞ。)
セラ : エドガーの状態さえはっきりわかれば、火を付けるなりなんなりするんだけどね。
セラってそういう性格だもん。
ゴットン : どかん。
ロック : どか〜んと元気よくやってみようよ♪それは許さないよ。俺は。
セイラ : ……今日はどうかしてるよ?みんな。
セラ : みんな攻撃的だよね。やっぱりエドちゃんいないとね。
セイラ : 押さえる人がいないのね。
セラ : 考えてみればそうだね。
GM : (そうか。エドガーがいないせいか。)

というわけで、さらに哀れな執事さんにせまる一行。

GM : 「わかりました! 勝手にすればいいじゃないですか!」ばたん。
ロック : 好きにしていいって。許可が下りたよ。
セラ : じゃあ、ご主人さまのとこ。とんとん。
GM : 執事さんには完全に嫌われたよ。
ゴットン : 俺らも嫌いだからいいよ。
GM : (彼が何をしたというんだぁ〜)仕事場からはなんにも反応なし。
セラ : じゃあ、鍵開けて入ろ?
ロック : 鍵開けるの?閉まってるよね?
GM : うん。
ロック : ……罠はないよね…?鍵あけ〜(コロコロ)成功。
GM : ところで、応接間の方は調べなくていい?
ロック : あ、じゃあ、ちょっと調べてみる。

もう一度応接間に戻って色々調べてみる。
戸棚のなかの銀のタブレットとお酒、カーテンの後の埃をかぶった博物館の看板などを見付ける。


GM : そうこうしてると、扉の前にいる人……ゴットンかな?廊下の方から、扉が開く音が聞こえてきたよ。
そのまま足音は廊下を歩き去っていく。
ゴットン : 耳を澄ませる。
GM : 階段をあがっていったようだね。
ロック : なに?なにかあったの?
ゴットン : ぞうさんとくまさんが喧嘩した。
ロック : それで、どっちが勝った?
ゴットン : ありさんだ。
ロック : そういうことをなぁ!で!なにがあったの?
ゴットン : 部屋から人が出ていって、上にあがっていったんだ。
セラ : 上見てくる〜。下よろしくぅ!廊下は自由にいっていいって言われたもんね。だ〜〜〜〜っ。
GM : 走っていくと、ちょうど階段の上で、食堂だって言われた部屋にご主人さまが入っていくのが見えた。
セラ : 戻って、皆に食堂に入ったよって伝えよう。
ロック : 部屋にいこう。仕事場。のぞく。
GM : 鍵かけられてるよ?
ロック : 開ける。(コロコロ)開いた。……罠なんてないよね?
ゴットン : 今の瞬間に仕掛けるんか?
ロック : 大丈夫だよね?開ける。
GM : (スイッチ入れるだけだから、すぐできるんだよ) あけると、ぷしゅっとなにか吹き出してきた。
抵抗して。周囲にいるみんなも。
一同 : (コロコロ)
ロック : 失敗した人……一人……二人……三人……
GM : 失敗した人は寝た。
ロック : げしげし。起こす。
セイラ : 痛い……。
ゴットン : なにしやがんだ。
ロック : お前が罠がないって言うから!
GM : そうこうしてると、だだだって階段を掛け下りてくる人がいる。
ロック : あら?
GM : 「そこでなにをしている!」トゥーツさんです。
ゴットン : 息。
一同 : (笑)
GM : (ゴットンは無視)「なにをしていた?」
ロック : いや……あの……執事さんが好きにしていいっていったから……扉開けたら……吹きでてきただけ。
GM : 「勝手に扉を開けると、私の部屋でサイレンがなるようになっているんだ。」
セラ : おばさん、いい人?
GM : 「いい人ってなんだよ?お前たち、悪い人じゃないか。」
セラ : (笑)いい人じゃない人は、たいてい自分のこといい人だよって言うよね。
ロック : ねえ、ここに来た目的、伝える?そろそろめんどくさくなってきたよ。
GM : 「さっさと上に戻れ。」って、扉しめちゃうよ。「そろそろ食事の時間だしな。」
セラ : あのね……
ロック : ちょっと待て!まずは、みなの意見を聞こう。言ってもいいと思う人〜?
セラ : 円陣組む(笑)
GM : 彼女は「もう開けるなよ」って言いながら上に戻ろうとするけど?
ロック : ちょっと待った!ねぇ、いいと思う?
ゴットン : お好きにどうぞ。
セラ : この際、言ってみて、それで反対されるようなら戦闘ということで。
GM : (おいおい)
ロック : よし。おれたちがここにきた理由なんですけど。仲間の一人が行方不明なんですよ。
GM : 「ほぉ?どんなやつが?」
セラ : ねこぉ!
ロック : 納豆結びした奴です。髪の毛が金髪で納豆結びした奴なんだけど。
セラ : それでね、眼がね、紫と赤色なの。
GM : う〜ん。ロック、ちょっとダイス振って。
ロック : (コロコロ)
GM : (ダイスの眼を確認して、ひそかに交渉判定)「さぁ、知らないなぁ。」
一同 : ……ひそひそ……ねこはぁ?
GM : 「ねこ?」
セラ : 大きな斑の猫なの。
GM : 「動物は色々いたが、それは知らないな。」
ロック : 本当に知らない?金髪の男。
GM : 「知らない。」
ロック : 本当に?……ちょっとした理由で、ここにいるって言うことを突き止めたんだ。
だからここにいるんだよ。
GM : 「私は何も知らない。食事だ。さっさと二階にこい。」
ゴットン : 嘘ついてるのがわかったら、お前、後で恐いぞ。
ロック : ……ゴットンが言うと本当に恐いね。ねぇ、ほんとうに知らない?そいつがいないと困るの。
セラ : おばさん。おばさん。あのね、早めに話さないとね、おばさんに何するかわからないから。
できるなら戦闘は避けたいなって。じゃないと殺しちゃいそうだから。
屋敷に火を付けられるよりはいいと思うの。
GM : (あのな。基本的に、NPCを馬鹿にしてるだろ。)
あまり言うな。そういうことはあまり言うな。
ロック : やめろ。脅すな。
GM : (そんなこと言われたら、たいていの人は怒って話なんか聞いてくれないと思うぞ!
まぁ、ここは聞かなかったことにしておこう。あまりにも甘いけど。
じゃないと話が崩壊する……)
「今は何も言えない。今晩私の部屋にこい。一人でな。」
ロック : わかった。
セラ : セラはぁ?
GM : 「あまり大勢では、気付かれる。」それだけ言ってから、行ってしまう。
セラ : 食事にいこぉ〜っと。また、着替えなきゃいけないのかな?
GM : ここにはそんなものおいてないよ。
ロック : じゃあ、食堂にいく。
GM : 食堂にいくと、ご主人さまが自ら料理を並べてるよ。
ロック : え?あの……どうしたんですか?ご主人さま。
GM : 「私は料理が趣味でな。うちの食事は私が作っている。」
ロック : ……誰かに見習ってほしい。

席順を決めて夕食が開始される。

GM : 主人はさっきと違って、上機嫌だね。
ロック : どうしたんです?なにか嬉しそうですね?
GM : 「さっき1体、剥製が仕上がったのでね。」
ロック : その仕上がりがよかったと?
GM : 「まぁな。といっても、そう高くは売れんだろうが。」ちょっと暗くなる。
セラ : どんなの?
GM : 「今回は、一角羊だ。」
セラ : ……隣にいる「しつじ」さん?
GM : 「違うわ!」
そんな話をしつつ、ワインを手にグラスを並べている。
ロック : あ、すみません。おれ、飲めないから。
セラ : セラもぉ。子供だから飲めないの。
GM : 「む?弱い果実酒だぞ?ま、強いのもあるが。」
ロック : いや。いいです。
GM : 「水でいいのか?じゃあ、その角に水の樽あるから。」
ロック : はぁ〜い。ついできまぁ〜す。
GM : 料理はちょっとしたフルコースっぽい。結構豪華だよ。
ロック : すごいですね。全部作ったんですか?
GM : 「料理が趣味でな。」
食事中、ご主人さまは上機嫌ですね。セイラに結構話し掛けてくる。
セラ : だって。よかったね。
セイラ : おいしいですね。
GM : 「おぉ、ありがとう。あなたは、私の妻によく似てらっしゃる。」
ロック : 聞いちゃ悪いかもしれないけど、亡くなっちゃったの?
GM : 「……ああ。」
セラ : 逃げられたのかも。あ、これはプレイヤーの言ね!
GM : 「妻はとても美しかったのだが、20年ほど前にちょっとした事故で……」
ロック : いや、悪いことを聞いた。
GM : ご主人は結構強い酒を飲んでるね。すすめはするけど?
ゴットン : 受けてやろう。
GM : そうして、食事はおわった。
セラ : 新作発表会だぁ。
GM : は?
セラ : 剥製、出来たんでしょ?見せて?
GM : 「いや、あれはもう買い手も決まっているしな。」
セラ : 見たいだけだから。いいでしょ?
GM : 「まぁ、かまわんが。こわすなよ?
それに作業室はまだ散らかってて、危ないから、物に触れるんじゃないぞ?煮立った膠とかあるからな。」
セラ : 行こう?
セイラ : え、私も?
セラ : 行こうって言ってる意味がわからない?
作業室に入ったら、なにかわかるかもしれないじゃない。
セイラ : あぁ、行きます。
ゴットン : おれも。
GM : セイラは大歓迎。ただ、男もついてきて、ちって感じかな。
セラ : まぁまぁ。護衛の人だから。この人。
GM : 執事さんと、トゥーツさんに後片付けを頼むって言って降りていく。
ロック : じゃあ、おれも手伝おぉ〜っと。
GM : 下に下りて、作業室の扉の脇の燭台をちょっといじって。
ロック : 腹立つ〜。くそ。
セラ : 中入るぅ。どんな?
GM : 真ん中にでっかい机で……
ロック : (GMから受け取った二階の間取り図を見ながら)ここの燭台調べるぅ〜(コロコロ)成功〜。
GM : え?なに?なんにもないよ。で……(話を続けようとするが……)
ロック : ちくしょお〜。じゃあ、ここの棚〜(コロコロ)大成功〜。
GM : (え〜い、うるさい)えっと、食器!
一同 : (笑)
ロック : (さらに)この燭台!(コロコロ)また大成功!
GM : ……明かり。
ロック : ちょっと言い方かえたろ(笑)
GM : もういい?話しすすめるよ?
真ん中にでっかい机があって、その向こうで大きな鍋がぐつぐついってる。
剥製は中央の机の上にあるね。
セラ : きょろきょろしてみるけど、特にかわったところはないね?
GM : うん。
セラ : (セイラに)じゃ、ご主人の相手よろしく。
GM : ちょっと待って。まだ説明の途中。向かいの壁にフックがあって動物の皮が引っ掛けてある。
あと、右の奥の方に扉が見える。
ご主人さまは、上機嫌で剥製について説明してくれてる。
「なかなかの出来だと思うのだが、どうだろう。」
セラ : 机まわりこんで奥行ってみよ。その間セイラ、ご主人の相手しててね。
セラ、いろいろ見てみるから。
セイラ : (どうしようか、とまどってる)
セラ : だから、すばらしい出来ですね、とかおだてといてさ。
地下でもいろいろ見せていただいたんですが、他に秘蔵の品とかないんでしょうか、とか。
めずらしいものはありませんでしたか?とか、さり気なく聞いてみるんだよ。
セイラ : これは、とてもすばらしいですね。
GM : 「そうだろう、そうだろう。」
セラ : でも、こんなもの、どこで手にいれたの?
GM : (結局会話に割り込んでるんじゃないか)
「森で見付けたんだ。狩人の何人かと契約してるんでな、めずらしいものを持ってきてくれるんだ。」
セラ : めずらしいの?これ。
GM : 「これはそこまでではないがな。まぁ、都に住んでる奴らは森の生物なんて物珍しいから。」
セイラ : たいしたものっていうのはどんなの?
GM : 「地下においてあるようなのは珍しいぞ?」
セイラ : いま、材料はあるのですか?
ロック : (乱入)ちょっと待て。これ、プレイヤーの声ね。
ねぇ、材料=エドガー?それはやばいんじゃないか?
セイラ : 今、つくろっかなって思ってるのとか。
GM : (セイラって、どうして言い換えするとさらに妙になるの?(笑))
「いや、今のところは特にないが?」
セラ : ねぇ、なにか、珍しいものつくらないの?
GM : 「まぁ、そのうち、収入もあるだろうからな。
それでまた珍しいものも買い取れるようになるだろう。」
セイラ : 収入?
セラ : 収入?……これ売った収入?
GM : 「む?あぁ……まぁ、それもあるがな。」
セラ : それも?ほかにも収入があるの?
GM : 「まぁ、いろいろやっているからな。」
セラ : いろいろって?
GM : 「ははは。大人の話だよ。」
ゴットン : 大人ですが?
GM : あ、いたのか。
ゴットン : いました。
セラ : 経済に興味があるんですよ、この人。
ゴットン : 戦略的マーケッティングの調査を……。
ロック : 何となく、わかったような……そういうことか。
あ、いいのいいの。すすめて。
セラ : じゃあ、セラ、先に帰るね。セイラ、ゴットン、後、よろしくね。
ねぇ、まだご飯の後片付けしてるの?
GM : そろそろおわってるかな。
執事さんはまた下に降りていって、トゥーツさんは部屋に戻った。
セイラ達のほうは、普通にちょっとの間、歓談する。
そのうち、「今日はゆっくりと休んでくれ。」って言われて、二階の部屋に戻ったよ。
セイラ : あ……
GM : 「ん?酒でも飲んでいくか?」
セイラ : えっと、お父さま……
一同 : (笑)
GM : お父さまですか?ちょっと年齢が……
ゴットン : おまえのようなばついち野郎にたぶらかされるような子に育てた覚えはないぞ。
GM : そりゃ、育てた覚えはないだろうね。
セラ : 男やもめにウジが湧く、と申しまして。
ゴットン : おまえの酒の相手なら俺がしてやる。
GM : 男は却下だ。
まぁ、そういうわけで、夜は更けていった。そろそろ、主人の部屋も明かりが消えたかな?
廊下のほうも、静かになった。
ロック : じゃあ、行ってくるか。
セラ : 戦士さんの部屋って隣なのよね。古典的な方法使おうかな。聞き耳聞き耳。
ロック : やめろって。別に秘密にするわけでもなんでもないんだから。帰ってきたら教えてやるって。
ゴットン : トゥーツの部屋に行ったら、廊下の様子を伺いながら「まぁ、入れ。」って。
ロック : 入った。
GM : 部屋のなかは薄緑色で統一されてる。ライオンの首の剥製とかもある。
ロック : わぁ、このライオン見事ですねぇ。
GM : 「私が狩ってきたものだ。すまんが、椅子はないのでベッドにでも座っていてくれ。」
トゥーツは化粧台の椅子に座るね。
ロック : あ、いいよ、いいよ。俺、床に座るから。
GM : 「床に?床に座ると、見下してしまうじゃないか。なんか、いやだぞ。」
ロック : いいの、いいの。俺、結構幼い頃から見下されて生きてきたから。
GM : 「そうなのか?男なら、強く生きろよ。」
ロック : 俺、今は強いよ!なんかいやだぁ!説教されにきたみたい!いや、強く生きるよ。それで?
GM : 「仲間を探してるって言ったな。もう一度特徴を教えてもらえないか。」
ロック : 金髪でね、納豆結びしててね、それでね、赤い色と紫色の目をしてるの。
183センチ位。27才なの。でね、いかにも女を口説きそうな顔をしてるんだよ。
うん、たぶらかすの、名人だから。あいつ。
GM : 「ふむ……女連れだったか?」
ロック : ……女連れだったらしいねぇ。 踊り娘風のおなごが一人。
彼にひょこひょこついて行ったのはいいが……で?
ちょっと怒りが入ってるけど、別に気にしないで。
なんかねぇ、花の咲き乱れた湖でねえ、いい雰囲気だったなぁ。そこまで一緒に行ったんだよ。
セラ : (乱入)お嬢様のおっしゃるには、エドガーが湖に一人たたずんでるところに女の人が来てさ。
何をしてらっしゃるの?っていうんじゃないかって。
ロック : ちがうよ。絶対、あいつがつれてったんだよ!一緒に今日どう?って。
GM : 「眼は見てないので確信は持てないが……。
昨夜、ご主人さまと執事が連れ立って出掛けていった。
帰ってきたときに連れていた奴に特徴が似ているような気がする。」
ロック : で、その連れてこられたやつは何処に監禁されてるわけ?
GM : 「すまないが、私は関わっていないので分からない。
屋敷のどこかだとは思うが。
……どうも、最近、ご主人さまは奴隷売買に手を染めているようなんだ。」
ロック : ふうーん。そんなのに引っ掛かるような美しい男だとはおもわんがなぁ。
セラ : でも、エドちゃん美人だよ?
ロック : 俺よりは不細工だ(きっぱり)
セイラ : 労働力じゃない?
セラ : でも、その筋の人には高く売れるかもよ?
GM : 「どうも、最近羽振りがよくないので、剥製だけではやっていけないらしいんだ。」
ロック : で、だれかが買いに来るとかあるの?
GM : 「月に一度くらい奴隷商人らしきやつが来るな。定期的というわけではないようだが。」
ロック : ま、奴隷で売るんだったら傷つけはしないだろ。それは安心だけど。
で、俺は今からあのご主人様の部屋に入る可能性があるんだけど、警報機のほうは外しといてね。
GM : 「仕事場のことか?あそこなら、燭台が罠の解除になっている。
……奥様が亡くなって以来、しばらくご主人さまが部屋に閉じこもって何も仕事をなさらなかった時期があってな。
そのせいで、それまでの常連客も遠ざかってしまって。その挙げ句がこれだ。私もそろそろ潮時かな。」
ロック : わかった。ありがと。

ゴットン : そろそろ夜も遅いから部屋に戻ろう。(セイラの部屋で護衛をしていた。)
GM : じゃあ、マイナス二十で知覚判定。
ゴットン : (コロコロ)大成功。
GM : 何処からか話し声が聞こえてくる。ご主人様の声だと思う。一人でぼそぼそ言ってる感じだ。
でもご主人様の部屋からじゃなく、その向いの壁から聞こえる。何も扉とかはないんだけど。
ゴットン : 隠し扉だな。膳は急げだ。扉ぶっこわしてやろう。
ロック : じゃあ、おれ、廊下に出よ。
GM : ロックが部屋を出るとき、トゥーツさんが声をかける。
「仲間を取り戻せることを祈っているよ。だが、見つからないようにな。
私はまだ雇われてる身だ。命令されれば戦わないわけにはいかない。」
ロック : わかった。じゃあ、廊下に出て、ゴットンに聞く。
ゴットン : その旨を伝える。
ロック : 伝えられて、みんな呼びにいく。
セラ : 呼ばれた。
ゴットン : 隠し扉を探してくれ、ロック。
ロック : (コロコロ)成功。
GM : いくつで成功?
ロック : え?……ぎりぎりで。
GM : じゃあ、見つからない。
ぺたぺたぺた。かべかべかべ。ん?って感じ。でも壁の向こうから声がしてるのは確かだな。
ロック : もっかい調べる〜!(コロコロ)
GM : (何回もやるのは反則だが……)扉は見つからないが、どこかにスイッチがあるんじゃないかと思った。
ロック : そういえば、燭台があったな。いちばん近い台を調べる(コロコロ)29。
GM : 頻繁に触られた形跡のある燭台を見付けた。
ロック : たぶんこれだと思うよ?って示す。
GM : そうしている間も、継続して中からぼそぼそと声が聞こえてくる。
ロック : ちょっと聞いてみようかな。聞き耳。(コロコロ)18。
GM : 切れ切れに聞こえてくる。「今日おまえによく似た娘を見付けたよ。」
ゴットン : 死体に話ししてるのか?
セラ : 剥製じゃない?
GM : 「もうすぐまたお金も入るからな。また友達を増やそうな。」
ロック : ともだち?!ちょっと待て。
GM : 「おまえによく似たあの娘なんか、気が合うんじゃないか?」
セイラ : え……
セラ : あける?
ロック : あけるの?それより、先にエドガーをさがしたほうがいいんじゃないか?このチャンスに。
GM : 延々とぼそぼそと話し声はつづいてるよ。
ロック : 急ごう。先にエドちゃんを探そう。
セラ : はぁ〜い。
ロック : 下に下りる。執事さんがいるはずだから静かにね。
仕事場にいって、教えられた燭台を操作して、鍵あけて(コロコロ)成功。
GM : 開いたよ。さっきセイラたちが来たときと同じ。膠は冷えてるけどね。剥製も置きっぱなしだよ。
セイラ : 扉があったのよね。
セラ : その扉を調べよう。
GM : 燭台の明かりは消されてるから、暗視のない人は見えないよ。
ロック : (暗視がないのは)お嬢様か……。ゴットンに手を引かれておいで。
GM : (暗視の)タレント使う人は使っておいてね。で、 セイラどうする?
セイラ : わたし、入り口で待ってようかな。
ロック : 奥の扉を調べる。(コロコロ)成功。
GM : 罠はないよ。鍵がちょっとかたい奴かな。(難易度高いって意味)
ロック : (コロコロ)34。
GM : あいた。扉の先の部屋もすごく暗いけど、暗視があれば見えるね。
出来上がった剥製がいくつか並んでるけど、埃が積もってる。
部屋の空気はちょっとひんやりとしている。
左の壁にはかぎづめが取り付けてあって、壁にはまだ剥製にしてない動物がぶらさげてある。
右の壁一面が戸棚になってて、ビンが並んでる。正面にもかぎづめがあるけど、何もない。
セラ : うぅ〜ん。壁か床かだよね。ロック、調べて。
ロック : とりあえず、床。(コロコロ)成功。
GM : 扉とかは見当らなかったんだけど、左奥の床だけ積もった埃が擦れたように、他の床より少ないように思った。
ロック : そこの壁を調べる。
GM : 正面の壁に何も掛けてないかぎづめがふたつあるんだけど、それが回るようになってるのに気づいた。
ロック : 回す。
GM : 二つあるけど、どっちを?
ロック : う……右。
GM : がちゃっと音がして壁が開いた。奥に階段がある。
ロック : 階段か……あ、お嬢様、どうしよう。置いてきたまま。
セイラ : あ、いいよ?なにかあったら呼んで。
ゴットン : 手を引いてくるよ。何ならおぶってもいい。
セラ : おぶうって……せめて抱き抱えるとか。
ゴットン : じゃあ、だっこ。
一同 : (笑)
セイラ : 手でいいです。
ゴットン : こばまれた。
ロック : じゃあ、揃ったところで階段おりよう。
GM : おりたところはひどくじめじめしたところ。左に鉄格子。
ロック : のぞく。
GM : 鉄格子の奥に4、5人眠ってるように見える人影が見えた。シャーマン知覚判定して。
セラ : わたし?(コロコロ)成功。
GM : やたらと眠りの精霊の気配を強く感じる。なにか魔法がかかってるなって分かる。
セラ : 解除しちゃえ〜!
GM : ちなみに暗視あるから見えるけど、中にいるよ、エドちゃん。
セイラ : ディスペルマジック。(コロコロ)
ロック : (出目を見て)……ねぇ、解除出来なかった。
GM : それは寝たままだね。
セラ : とりあえず助けて、時間置いてみよう。
ロック : (コロコロ)鍵は開いた。
GM : 正確には中に5人いました。
ロック : そのなかに一人埋もれてるわけね。……女といちゃいちゃしてるから!この男は……ほんとに!
セラ : あ〜次からエドガー悲惨ね。
ロック : その特徴的な納豆結びの髪をひっぱりつつ歩く(笑)
ず〜りず〜りず〜り。引きずり歩く!もう牢の中引きずり歩いてやる。
それでも寝てるんでしょ?らっき〜!
セイラ : じゃあ、もう少し引きずらせてあげよ?
GM : あとは踊りこ風の女の子もいるよ。
ロック : そいつ、ちょっと蹴ってみる(笑)
GM : その他に旅人風の人があと3人いる。
セラ : 起きないなら仕方ないね。抱えて出すしか。
ロック : じゃ、行こう。ゴットン、先頭に立って。
ゴットン : はいよ。

これからどうするか相談した一行。
とりあえずエドガーを安全圏まで連れていこうということになり、ロックが外に出ることに。


GM : 応接間を通る時に執事にきづかれないかどうか運動判定してね。
ロック : (コロコロ)あ……
GM : なんで、こういう時にそんな目を出すかね。(自動的失敗らしい)
セラ : こけたの?
GM : がたって大きな音がしたらしい。
ロック : いそいで走る!とにかく走る!
GM : 執事起きるかなぁ(コロコロ) あ、01!大成功だ。
ロック : タレント使って走る!
GM : ところで、他のメンバーはどうしてるの?
セラ : 女の子たち他の人をどうしようか考えてる。
ロック : ごめ〜ん。執事さん起きてるや。
GM : ロックが玄関から飛び出したのと、部屋の扉が開く音がするのと同時くらいかな。
ロック : 走る走る!だれが止められようか!
セラ : そんなことは知らないから、考えてよう。あと4人いるんだよね。
ゴットン : 二人は抱えて空飛べるぞ?
セラ : 魔法で軽くしちゃえばなんとかなりそうよね。
セイラ : うん。えっと、何人いるんだっけ?4人?
(コロコロ×4)かかったよ?(デクリーズウェイトをかけた)
GM : じゃあ、抱えられるよ。
セラ : キーアが部屋に残ってるのよね。どうしよ。
アモン伝令に走ってもらおうか?
ゴットン : リープで行って帰ってくる事も出来るが……どうする?

相談の結果、ゴットンが三人抱えてリープで花畑へ行って、戻ってくる。
その間に残るセラとセイラが一人抱えて逃げることに。


GM : じゃあ、セラとセイラが廊下に出たとこで、二階から悲鳴が聞こえる。
セイラ : だれの?
GM : キーアの。
セラ : ……めんどくさいなぁ。お前自分で戦えよ。
GM : (NPCは足を引っ張るもの。)
セラ : じゃあ、私が上に上がるから、セイラは連れて逃げておいてね。
というわけで、だーっと上がる。
GM : 二階に上がると、部屋のドアが開いてて、執事さんの声がする。「他のやつらは何処にいった!」
セラ : 扉の所まで行く。
GM : 部屋の中をのぞくと、執事さんがキーアを羽交い締めにしてる。
セラが扉の所にきた頃に隣の部屋も開いてトゥーツさんも出てくるけど、どうしようかなって感じ。
セラ : 部屋のなか暗い?
GM : 明るいよ?キーア起きてたんだし。
セラ : あ、そうか。もう、面倒臭いなぁ。
GM : (そんなにキーアが嫌いか?)ちなみに、執事さんは短剣抜いてるからね。
(コロコロ) セラにも気付いたよ。
セラ : そりゃあ、かけ上がってきたもんねぇ。
タレント使っておけばよかったって今頃になって思っても遅いんだよなぁ。どうしようかなあ。
セイラ : 私、外に出ましたか?
GM : 出たでいいよ?
セイラ : じゃあ、人置いて……
GM : 何処に?
セイラ : 外に。
GM : 外に放りだすのか。
セイラ : とりあえず、草むらに置いてくる(笑)
ロック : ……すごいお嬢様だ。
ゴットン : 俺も(花畑の)その辺に放り出して、部屋に戻る。当初の予定通りに。
ロック : 俺は……まだ走ってる。
ゴットン : 愛の大逃走。
ロック : くそ〜!エドのばかぁ〜〜〜。
GM : (笑)この録音テープ、エドちゃん(のプレイヤー)に貸して上げようね。
ゴットン : (いきなりでかい声で)なんでお前のためにここまでせんといけんのんじゃあ!
一同 : (笑)
セラ : ともかく、おっさんにヴァルジャベ(ヴァルキリージャベリン)で攻撃する。
ちょっと咄嗟のことでキーアの事考えてないから。
GM : (あ、危ないなぁ) ヴァルジャべって直線だよね。でも、個人対象だし……どうしようかな。
操作技能で成功したらおっさんに、失敗したらキーアにあたる、でよろしく。
セラ : キーア殺してしまったら、(依頼完遂できないから)冒険終わりだね。そしたらかえろっか。
(コロコロ)成功したよ。魔法も発動したよ。
GM : (コロコロ)執事さんの抵抗は失敗だよ。
セラ : 24ダメージだよ。
GM : まだ生きてるけど、ふっとぶ。持ってる短剣でキーアかすったからちょいダメージ。
そのあたりで、そろそろゴットンも帰ってきていいよ。
ゴットン : いきなり戦闘で驚いたけど、執事に剣を突き付ける。
GM : いきなり出てきたんで、執事はびっくりしてるよ。なにか言い掛けたんだけど、絶句した。
ゴットン : 剣のつかで殴る蹴るどつくひっかくつっつくくすぐる。ぼこすかにしてやる〜!
GM : 戸口に出てきたトゥーツさんが「ちょっと待ってくれ。」ってとめる。
「彼もご主人さまに忠誠を誓っているだけだ。殺すのはやめてくれないか。」
ゴットン : 殺しはしない。殴る蹴るするだけ。これまでの腹いせだ。
セラ : ちょっとした腹いせです。キーア首痛いし。
ロック : それはお前のせいでもあるんじゃ……
セラ : セラしらな〜い。咄嗟だもん。
GM : (そんなに嫌いか、おまえら。)さすがに騒ぎに気付いたか、隠し扉が開くよ。
「なにごとだ?」ってこの部屋に向かってくる気配がする。
セラ : ご主人来る前に執事気絶させよ?
ゴットン : 殴る蹴る。
GM : じゃ、執事さん、瀕死。ご主人はまだ少しトリップ状態みたいで、目の光がちょっと変。
きみたちを見ると「お前たち……妻をさらいにきたのか?」と言ってくる。
ゴットン : お前こそお嬢様を取ろうとしただろう!
セラ : まともに話すんじゃな〜い!
ゴットン : ばかやろう。ばついちが。
GM : ご主人は君たちに向けて魔法をかけるけど……あれ?みんな抵抗成功ですか?
スリープだったんだけど。魔法の対象を拡大したからもうぜいぜいいってるよ。

その直後に、ゴットンに羽交い締めされてしまうご主人さま。

ゴットン : 女戦士は何もしないか?
GM : ご主人様が羽交い絞めにされたのを見て、とっさに剣を抜きかけたものの、どうしたものかなって感じ。
ゴットン : おい、おっさん。あんた自分の妻がどうしたこうした言ってたな。死んだんじゃなかったのか?
GM : 「妻はまだ部屋にいる!」
ゴットン : 部屋にいるって、まだ生きてるのか?
GM : 「妻はまだ生きているとも!」って叫んでる。
セラ : キーアちゃん、サニティかけて上げて。でもすぐまた発狂しそうだけど。
ゴットン : 縛り上げよう。女戦士、異存はないな?
この男の処分をまかせてもらってもいいか?
GM : ちょっと迷ってるみたいだね。
ロック : あぁ〜!俺なら止められるのにぃ〜!まだ帰れない?
ゴットン : この人数相手では、あんたに勝ち目はないぞ。
GM : キーアのサニティは、かけてはみたんだけど、すでに狂気が深すぎてダメみたいだね。
セラ : ご主人さまがこのまま狂気にとらわれたままでいていいとお思いですか?
ロック : (じたばたじたばた)はやくかえりたい〜!
ゴットン : 踊るな!気が散る!
GM : トゥーツさんは、ご主人さまの様子があまりにも変だし、対処に困ってる感じ。
ロック : そろそろつくかなぁ〜〜?
GM : あ〜!わかったわかった!ついていいよ!
ロック : やったぁ〜!エドちゃん、外に置いて戻ってきました!ぜえぜえぜえ。
(横で踊ってたので、本気で息がきれてるプレイヤー)
セラ : ちょっと落ち着きなさいよ。
GM : トゥーツさんは剣を構えかけて、まだ迷ってる。
ロック : 止める。待て。
GM : そっちを見るよ?
ロック : ご主人さまが変になったからやめたいって言ったのはおまえだろ。
ここで手を貸すと延々やめられなくなるぞ。剣を収めろ。
……これがいいたかった。ちょっと疲れた。ぜいぜい。
GM : そう言われると、しばしロックを見つめた後、ちらりとご主人さまに目をやってから、黙って剣を鞘に収める。
セラ : おばさん、昔からここにいたんでしょ?知ってるかぎりの事情教えてくれない?
GM : じゃあ、語りましょう。
「あれは私が12歳だった頃。この屋敷に立ち寄った商人からご主人さまがある宝石を購入したんだ。
特殊な力があるというその宝石を研究しているうちに、誤って奥様の魂をその中に封じ込めてしまったらしい。
それを戻そうとしているうちに、宝石が壊れてしまい、奥様は植物人間状態になってしまった。
私たちはその後、奥様は埋葬されたと思っていたんだが。
……どうやらご主人さまは奥様の残された身体を剥製にしたようだな。」
セラ : 剥製……それじゃあ、もう生き返らないじゃない。
GM : その後の経緯は、瀕死の執事が語る。
「植物状態になってしまった奥様の身体とともに、ご主人さまはしばらく部屋に閉じこもっていらっしゃった。
ある朝、物音に駆け付けてみると、絶望されたご主人さまが奥様を殺していた。
そのまま、奥様の死体と一緒に仕事部屋にこもり……そのまま隠し部屋に安置されたのだ。
部屋から出てこられたご主人様は、ふだんはまるで何事もなかったかのように普通に過ごされていたのだが……。
時折、狂気に陥られ、屋敷を訪れた人を捕らえて剥製にし、奥様の横に並べるといった行動を取るようになった。
ご主人さまには昔からお世話になっていたので、いけないとは思いながら、協力してきたんだ。
その頃から、ご主人さまの作るごく普通の剥製はどんどん質が落ち、客の足も遠退いていった。
結果、金に困って奴隷売買に手を染めることになったのだ。」

事情を聞いた一行は、呪われた剥製の館に火をかけ、 燃やし尽くすことに決める。
妻の名を叫ぶ主人。焼け落ちる館を見つめる一行。
そして、ゴットンがつぶやく。


ゴットン : 「さよなら……眠れる美女たちよ」

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