血に染まる聖域?!ロックの故郷☆★☆★


GM : フォレースル地方から北上し、イスカリア地方へと入ってきました。草原地帯を抜けると、ロックには見覚えのある森が見えてきます。ロックの故郷の村は森の中に続いている細い道の先にあります。
ロック : エドガーのマントの端を掴んで入る(笑)
GM : かわいいかも…(苦笑)森の中の風景は、ロックの記憶にあるものと全然変わっていない。というところで、ロック、知覚判定をしてくれる?
ロック : (コロコロ)……失敗(笑)
GM : 何にも聞こえなかったね。んじゃ、残りのメンバーも判定してみて?……成功したのはエドガーだけ?それなら、エドガーにだけ聞こえる。森の奥から、なにか動物の声が聞こえる。
エドガー : 動物の声?……そいつ、メス?
GM : 声だけでわかるわけないでしょっ!?(笑)
ロック : 教えてもらって耳を澄ませてみる。(コロコロ)……聞こえないようである(笑)なんだ?なにか聞こえるのかぁ?
GM : お前、本当に狼?(笑)エドガー、なんの鳴声かわかるかどうか、知識判定してみて?
エドガー : (コロコロ)わかった。
GM : シルバーウルフの声のよう。でも、すごく小さくてかすれてる。
エドガー : ??なんだろう?
ロック : 聞こえてない〜〜なになに?なんだぁ?(笑)
GM : しょうがないなぁ(笑)近づいてみたら聞こえるかもよ?
ロック : んじゃ、エドガーのマントを離して、近づいて耳を澄ます!(コロコロ)
GM : やっと聞こえたみたいだね(笑)シルバーウルフの声が聞こえるよ。どうやら子狼のようだね。
ロック : 行ってみる。

途中、ちょっと迷ったりもしましたが(笑)なんとか声のもとを発見。

GM : たどり着いてみると、キラークリーパー(植物のモンスター)がシルバーウルフの子供をからめとっている。かなり弱っているみたいだよ。
ロック : 助ける!!

キラークリーパーとの戦闘!セイラがからめとられちゃったりもしましたが、無事勝利!

GM : 助け出された子狼はぐったりしてる。
ロック : 大丈夫か?
GM : 撫でてやると、目を開けてロックの手をぺろりと舐めてくる。どうやら、大丈夫みたい。弱ってはいるけどね。そうこうしていると、森の方、村の方から17,8歳くらいの少女が駆け出してくる。子狼の方へ駆け寄って来て心配そうに抱き上げたよ。
ロック : 何だ?
GM : 少女は子狼が無事なことを確認すると、君達に向かってお礼を言う。
少女 : この子を助けてくださってありがとうございました。ちょっと目を離したすきに……本当にありがとうございました。
エドガー : 狼が喋るのか?生意気な……
GM : は?
ロック : 女の子が出てきたのっ!お前、話、ちゃんと聞いてろよっ!
GM : まったくだ(苦笑)えと、少女は深々と頭を下げてお礼を言った後、顔を上げてロックと目が合ったとたん、急に驚いた表情をするよ。
ロック : へ?
少女 : あなた……まさか……ロックなのっ?!
ロック : えぇ?
セイラ : お知り合いですか?
GM : 少女は急に険しい表情になって、くるりと背を向けてかけ去って行く。
ロック : え?え?なに?
ゴットン : とにかく追いかけよう。
GM : じゃ、見失わずについていけるか、運動技能で判定よろしく。……あら?成功したのゴットンだけ?
ゴットン : お?振り返ったら誰もいない(笑)
GM : 村人達が、誰だろう?って目で見てるよ(笑)
ゴットン : ……探しに戻ろう(笑)
GM : 森の中に戻ると、他のメンバーがすぐ見つかったよ。
ロック : どこ行ってたんだよっ!
ゴットン : こっちのせりふだっ!

改めて、全員で村へとやってきた一行。

GM : ところで、ロック?一行のどこらへんにいるの?
ロック : エドガーの後ろ。
GM : じゃ……結構前の方だね。村に近づくと、村人たちが驚きの声を上げる。
村人 : ロック?ロックか?!
ロック : あ?
GM : 村人達が駆け寄って来て、あっというまにロックを取り囲む。他のメンバーははじき出されるね。
ロック : え?え?
GM : 村人は口々にロックを質問攻めにする。
村人 : 今までどうしてたんだ?探してたんだぞ?
村人 : いきなり姿を消したりして……どうしたんだ?
村人 : ちょうどいい時に帰って来てくれたなぁ
村人 : 儀式に間に合ってよかった!
ロック : …………(何も言えない)
GM : はじき出されている3人〜。知覚判定して?成功した人はね、ロックを囲んでいる村人たちとは別に遠巻きに囲んで敵意のある視線を送っている村人達がいるのに気付くよ。
セイラ : え〜?なんなの?
ロック : なぁ、儀式って?
村人 : 年に一回、聖地でやる儀式だよ。
セイラ : その遠巻きにしている人に話しかけます〜。こんにちは〜。
遠巻きにしてる村人 : あ……あぁ?なんだ?
セイラ : どうしてそんなふうに見るんですか?
遠巻きにしてる村人 : は?(GM内心:直球質問だなぁ(笑))……あんたら、ロックの連れか?
セイラ : そうですけど?
遠巻きにしてる村人 : どうしてこんな時に帰ってきたんだ?ロックは。
セイラ : ??…そういえば、儀式ってなんなんですか?
遠巻きにしてる村人 : 俺達が年に一度、定期的に聖地で開いている集いさ。部族の重大なことはそこで決められる。やつらはそこで、ロックを長に押すつもりなんだ。
ロック : (囲まれて、とても困っている……)
ロックを囲んでいる村人 : 儀式には出てくれるんだろう?本当に間に合ってよかった!(興奮状態)
ロック : あう〜〜〜〜〜
エドガー : 割って入ってロックをかばう。みなさん、ロックも疲れているから……
GM : そこに背後から声がかけられる。
: いったい何ごとだ?
ロック : げ……
GM : 人込みをかきわけて、銀の髪に金の目の青年が進み出てくる。ロックには覚えがあるね。同い年で、現長のカイルです。
カイル : (驚いた様子)ロック?
ロック : えっと……その……
カイル : ……いったい何をしに帰ってきたんだ?ロック。そいつらに担ぎ上げられて、長にでもなるつもりか?もしそうだとしたら、おめでたい奴だな。よほど、記憶力が悪いと見える。
ロック : いや、俺は……かくかくしかじかで……
カイル : ふん、まぁ、好きにするがいいさ。
GM : 吐き捨てるように言って、カイルは去っていく。その後を、遠巻きにしていた村人がぞろぞろとついて去っていくね。
ロックを囲んでいる村人 : ふん、カイルの奴、偉そうに……金の目のくせに。
ロック : あぁ……そういうことか。

注釈。オリジナルな設定ですが、銀狼の部族で、銀色というのは神獣フェネスの祝福を表現していて、それが髪と目と両方に現れていれば、ほぼ必ず長のような地位につくことが慣例としてあるということになってます。そんでもって、ロックは、銀髪銀目なわけです。
ちなみに余談ですが、後の小説やリプレイでフェネスが体毛は銀だけど、目は緑色だってことが判明して困っちゃいました(笑)

ロックを囲んでいる村人 : ロック、儀式に出てくれるよな?俺達はやっぱり銀の目を持ったお前が長になるべきだと思うんだ。
ロック : 俺は……
エドガー : まぁまぁ。だから、ロックも疲れているからと言うことで……その話は、また今度……
セイラ : そういえば、あの女の子は?
GM : あ、思い出してくれた?それじゃ、知覚判定して?
セイラ : (コロコロ)あん、見つからないわ。エドガー、ねぇ、あの女の子は?
エドガー : (コロコロ)わかったけど?
GM : さっきカイルの後ろについていった集団の中にいたような気がするね。
エドガー : カイル派か……
セイラ : だからさっき、あんな風だったのね。
エドガー : 誰かに聞いてみよう。かくかくしかじかの女の子を知りませんか?
セイラ : 17,8歳くらいで子狼をつれた……
村人 : あぁ、それならマリアだろう。つい最近までソーサラーの勉強をしに村を出ていた娘だ。カイルべったりさ。
セイラ : マリアちゃんか。
GM : で、どうする?どっかに落ち着く?
エドガー : 宿屋かな?
GM : ロックの住んでいた家がまだ残ってるけど?
ロック : じゃ、俺はそこに行く。他の奴等は宿屋。
GM : 別れるんだね。

GM : 夕方。ロックの家の扉をノックする音がする。ドアを開けると、例の少女が子狼を抱いて立ってるよ。
ロック : あ……なに?
マリア : さっきはごめんなさい。びっくりしてしまって。この子を助けて頂いたというのに……本当にごめんなさい。
ロック : いや、もういいよ。
マリア : 小さい頃から噂は聞いてましたからすぐわかりました。
ロック : 噂?なんて?
マリア : カイル様と一緒に銀の髪と目を持った子供がフェネスに選ばれたって。
ロック : なるほど。
GM : マリアは、じぃ〜っとロックの顔を見ている。
ロック : な……なに?
マリア : カイル様の金の目も美しいけれど、あなたの銀の目も奇麗ね。カイル様にもその目があれば、あんなご苦労はされないのに……
ロック : あ、ありがと……
マリア : それじゃ、今晩はゆっくりおやすみくださいね。
GM : 一礼して、マリアは去っていきました。

その後、一行は酒場へ繰り出し酒の奢り会いなどしていましたが、儀式が近いからというわけで、早々に酒場が閉まってしまったため、それぞれ眠りに就きました。

GM : 真夜中。ロックは、なんだかシルバーウルフの遠吠えみたいなのがやたらと聞こえることに気がつく。昔はそんなことなかったのに……って少し気になった。

そして、翌朝。ロックの家でエドガーお手製の朝食(なぜかおさんどんに来ているエドガーであった)をみんなでつついていると、ドアがノックされた。

GM : ドアを開けるとなんか見たことあるかな〜っていう程度の村人が一人立っている。
セイラ : なんですか?
村人 : カイル様がお呼びです。
ロック : げ……
エドガー : 行くのか?ロック?
ロック : ………行く。
ゴットン : じゃ、後からこっそりついていくか?
村人 : 皆さんも一緒でかまわないそうです。
エドガー : あ、そうなのか。
GM : その村人の案内でカイルのもとに向かいますが、その途中、なんか村の人の様子がおかしいことに気付くよ。なんか、ロック派だった人たちも遠巻きにしてひそひそって感じ。
セイラ : なにかしら?
村人 : こちらです。どうぞ、カイル様がお待ちです。
ロック : 入る。
GM : 中に入ると、カイルと部族の主だった幹部連中がそろってる。なんだか深刻な顔をしているね。
ロック : 何のようだ?
カイル : ロック。お前に聞きたいことがあるのだが。
ロック : なんだ?
カイル : 昨夜、どこにいた?
ロック : 家で寝てたが?
カイル : それが証明できるか?
エドガー : しまった……一緒にいるんだった!
ロック : なにかあったのか?
カイル : 昨夜、聖域から銀狼の民に与えられた祭器が盗まれた。……森の中を走り去るお前の姿を見たものがいる。
ロック : え?
エドガー : そいつら、カイル派か?
GM : 二組目撃者がいるらしいけど、その片方はカイル派らしい。
エドガー : ロックの家に行ってる!
GM : え?
エドガー : 今のうちに祭器を家に置きに来られたりするかもしれない。
ゴットン : なるほど。行ってこい。
GM : わかった。じゃ、エドガーはロックの家に行ってるのね。さて、残りのみんなは……証人に会ってみる?
ロック : あぁ。
GM : じゃ、カイルの指示でまず一組目が呼ばれる。若いカップルだね。ちなみにカイル派。
ロック : 夜中に森の中で何を……(笑)
GM : まぁ、ご想像通りのことを(笑)
カップル : 私たち、昨夜深夜のデートを楽しんでいたんです。そうしたら、急に人が飛び出して来て。灰色のローブを羽織っていたけれど、松明の明かりで顔はしっかり見えました。確かにロックでした。なにか抱えていて、私たちに気付くとまた森の中へ駆け去ってしまいました。
GM : 二人目は30歳前後のおじさんですね。こっちはロック派。
ゴットン : ロック派のくせに証言するなよ。
: 俺は毎晩森の中の小川で釣りをするのを楽しみにしてるんだが、昨夜いつものように釣り糸を垂らしていると、川の向こう岸を木々の隙間を縫って人影が通りすぎたんだ。かけ去る瞬間こちらを向いて顔が見えたんだが、確かにロックだった。やっぱり腕になにか抱えていたよ。
カイル : 今のところ、彼らの証言に食い違いは見られない。ロック。祭器をどこへやった?
ロック : 俺はやってない。
GM : しばし押し問答をした後、側にいた幹部のひとりが口を挟みます。
幹部 : このままでは平行線のように思えるのじゃが……ところで、見たところそちらのお嬢さんは古の神々の神官のように見受けられるのじゃが?(キーアを指す)
ロック : そういえばいたっけ(笑)
セイラ : 忘れてたわ(笑)
幹部 : 確か、古の神々の奇跡には過去の映像を映し出すものがあったように思うのじゃが。使えるかね?
キーア : えぇ、パストシーイングですね。使えますけれど?(戸惑い気味に)

幹部の提案で、キーアが証人達の記憶を見る。けれども、確かに彼らの証言通りであった。

カイル : さぁ、これを見てもまだ否定するか?早く祭器を返したほうがいいと思うがな。
セイラ : ロックの記憶も見てみたら?
GM : ロックの記憶を見るなら、キーアには昨夜以外の記憶も見えてしまう可能性もあるけれどもかまわない?
ロック : う………いい。やって。
GM : OK。じゃあ、ロックにもパストシーイングを使った。家でずっと寝てる映像が見えるだけ。
幹部 : これはいったい……どういうことだ?
ロック : 俺じゃない。俺はやってない。
カイル : (しばし考えて)それならばこうしよう。どちらが正しいか、われらが神、フェネスに問うとしよう。幸い儀式の日も近いことだ。祭器を盗みだすようなやからをフェネスは好まれないだろうからな。
GM : カイルはロックにちらりと意味ありげな視線を向けながら続けます。
カイル : それまで村を出ることは許さないからそのつもりで。それが嫌ならさっさと祭器を返すことだ。
ロック : う……………嫌な奴…………そう来るか………
セイラ : ??

濡れ衣(?)を着せられることになったロック。疑いを晴らすため、行動を始める。まずは、セイラとゴットンが現場へと向かう。

GM : 聖地の外れに立てられた小さな神殿がある。そこに祭器はあったらしいね。今は見張りの男が立っている。
セイラ : 話し掛けてみます。こんにちは。
警備の男 : な、何だ?お前は?
セイラ : 祭器が盗まれた時、見張りはいたんですか?
警備の男 : シルバーウルフたちが見張っていた。
セイラ : 昨日の夜はいなかったの?
警備の男 : いや、いたはずだが、なぜか眠ってしまっていたらしい。
セイラ : ?スリープクラウドかしら?じゃぁ、やっぱりソーサラー?
ゴットン : あんまり専門用語を使うなって。ばれるぞ?
警備の男 : ん?お前……ソーサラーか?(疑わしげ)
セイラ : え、いえっ!違いますっ!

この後もセイラはロックがスカウトだってばらしかけるわ、見張りなぐって神殿に侵入しようとするわ、疑いを晴らしに来たというよりは、疑いを深めに来たような行動ばかり取っていた(笑)ゴットンがフォローしてなんとかその場はしのいだものの……(苦笑)

一方その頃、ロックの家では…

ロック : エドガー、このスープ冷たい〜〜〜
エドガー : あぁ、すまんすまん。

と、延々、二人きりで新婚さんしていたのであった(笑)

さて、神殿を離れたセイラとゴットンは、やはりソーサラーが怪しいということで、マリアの家にやってきました。

セイラ : コンコンコン。
GM : しばらーくしてドアが開く。マリアちゃんが顔を出しますね。
セイラ : こんにちは
マリア : なにかご用ですか?
セイラ : えっと…(しばらく困ったあげく)カイルの話がしたいんだけど。入ってもいい?
GM : 唐突でちょっといぶかしげにしてるけど、一応、中に通してくれました。お茶も出してくれる。
セイラ : カイルってかっこいいよね。私、好きかも……(笑)
マリア : え?あのぉ……?
GM : なんだろう、この人突然……って感じで見てるよ?(笑)
ゴットン : 窓の外から身振り手振り以心伝心で(笑)(警戒されないようにゴットンは外で待機)ソーサラーレベルを聞き出せっ!(ソーサラーレベル4の魔法に、顔を他人に変える魔法がある。それを使えるかどうかということらしい)
セイラ : あのっ!マリアさん、ソーサラーなんですよね。どんな魔法が使えるんですか?
マリア : え?なんで?
セイラ : 私、興味があるんです。ソーサラーの勉強しようと思ってるんです!宙に浮いたりとかはできるんですか?
マリア : え、あの……勉強するのなら、私がいた学校紹介しますけれど?
セイラ : いえ!あなたから聞きたいんですっ!空を飛んだりとかは?
マリア : そんな難しい魔法は……
セイラ : 5レベルの魔法は使えないのね。
マリア : あ、私、お茶のおかわり入れてきますね。
GM : 立ち上がって台所の方へ行っちゃいました。(こんな怪しげな客からは逃げちゃえ(笑))
ゴットン : 今のうちに魔法感知で祭器を探せっ!(あくまで窓の外)
GM : 窓の外に怪しい人が……(笑)足元で子狼が一生懸命に威嚇してるよ、ゴットン?
セイラ : 魔法、唱えてみます。
GM : あのね、マリアちゃんソーサラーなんだから…ついでにソーサラー魔法は派手な手振りがいるんだよ。気付かないと思う?(苦笑)
マリア : あのぉ〜、何やってらっしゃるんですか?
セイラ : あ、いえ、ちょっと体操を(笑)
GM : 戻ってこようとしたマリアちゃんですが、急にその場に倒れちゃいました。
セイラ : えぇ〜?どうしたの?!
マリア : ごめんなさい、ちょっと疲れてて……今日はもう休みたいんですけれど。
セイラ : じゃ、私、看病するわ。
マリア : いえ、結構ですから。ちょっと休めば大丈夫ですから。
セイラ : でも……
マリア : ほんとに大丈夫ですから。ありがとうございます。
GM : というわけで、追い出されちゃいます。
セイラ : 追い出されちゃったぁ

またまた、一方その頃、ロックとエドガーは……

ロック : エドガー、これ、おいしいv
エドガー : おぉっ、そうか!

あいも変わらず新婚さんしていたのであった(笑)

ロック : だって、俺、謹慎中だもん(笑)

その後、真夜中にマリアの家に忍び込もうと試みるが、村の人に見つかりかけたり、子狼に吠え付かれたりと邪魔が入り、成果なく引き返す。
そうして、大した進展もなく、儀式の数日前になった。

セイラ : 私、毎日マリアちゃんのとこに遊びに行ってますね。
GM : じゃ、ある日。いつものようにマリアちゃんの家に行くと、どうも人の気配がしない。誰もいないみたいだね。
セイラ : どうしたのかしら?

とか言いつつ、結局、チャンスだとばかりに侵入し、例によって例のごとく家捜しを始める一行であった……ここは年頃の女の子の家なんだが……たんすまで調べるか(苦笑)

GM : たんすの中からは、灰色のローブが出てきたよ。
セイラ : やっぱり。
エドガー : でも、俺達がこれ持っていっても反対に疑われるだけだよな、きっと。
ゴットン : それか、あまりにありふれてて証拠にならないかもしれない。
ロック : やっぱり祭器そのものがないと……
GM : ところでドアは閉めてるんだっけ?
エドガー : 念のために閉めてある。
GM : そうすると、ドアの外から子狼の鳴声が聞こえてくる。
ゴットン : またか?
GM : それがね、なんかせっぱつまってる感じの鳴声だね。
ロック : ?どうかしたのかな?ドアを開けてみる。
GM : そうしたら子狼が飛び込んで来て、ロックのズボンの裾を咥えて一生懸命引っ張ってる。
ロック : ついていってみよう。
GM : 子狼は、たぁ〜〜〜っと走っていって、そこで振り返って吠えてるよ。ついてこいって感じ。
ロック : だから、いくってば(笑)
GM : 子狼についていくとね、村の外に出ていこうとするよ。
ロック : げ……俺、村から出ちゃいけないはず……
エドガー : 見つからなきゃいいって(笑)
GM : ちなみに、近くには村人の姿はみあたりません(笑)
ロック : …………行こうっ!
GM : 子狼について森の中へ入っていくと、地面からうねうねと植物の根っこが生えてうねっているのに出くわすよ。バンパイアルートという吸血性の植物だね。知覚判定に成功した人はわかるけど、その植物にマリアが絡め取られているのがわかるよ。ぐったりとしてる。ちなみに、なにか袋を抱え込んでるみたいだね。
ロック : 助けるっ!!

バンパイアルートとの戦闘。今度はエドガーがからめとられちゃったりしましたが、勝利。

GM : マリアはぐったりしていたけれど、やがて意識を取り戻すよ。
マリア : あ……ロック?………私……
ロック : もうみんなわかってるよ。
マリア : 私……私……ごめんなさい……(ぽろぽろと泣き出す)
ロック : もういいから……とにかくそれは返しておこうな?
マリア : はい……
ロック : ひとつだけ聞いていいか?カイルは知っているのか?
マリア : いいえ、カイル様は関係ありません。私がひとりで計画したんです。
ロック : ふぅん。
マリア : あの……私、とにかくこれを神殿に返したいんですけど……ついて来てもらえませんか?(心細そうに)
ロック : え?俺?……いいよ、行こう。

しかし、たどりついた神殿には……

カイル : ロック、俺は村を出るなといわなかったか?
ロック : げ……カイル(汗)とりあえず、マリアの持ってる祭器の袋を隠す。(コロコロ)成功。
カイル : (袋には気付かず)ロック?
ロック : え、えっと、俺はぁ……マリアが植物に襲われてたから……その……
カイル : マリアが?本当か?
ロック : あぁ!!
GM : その時、マリアが意を決したようにロックから祭器の袋をひったくって、カイルのところに走っていく。
ロック : えぇっ?!
マリア : (袋をカイルに差し出しながら)私が……
GM : マリアはカイルにすべてを告白しちゃいます。カイルは袋の中身を確認したあと……突然マリアを平手打ちします!
ロック : 何をするっ!!
カイル : なんて馬鹿なことをっ!こんなことをしなくてもロックなんかには負けはしないっ!!
ロック : ロック「なんか」?……まぁ、しかたないけど……
カイル : ……ロック。
ロック : なんだよ。
カイル : 決着をつけようじゃないか。どちらが本当に長にふさわしいか。
ロック : ……あぁ、かまわないぜ?
カイル : 方法はどうする?
ロック : なんでも。
カイル : それならばちょうどここに祭器も戻ったことだし、これを使って神フェネスの意を問おう。それでいいか?
ロック : あぁ。
カイル : 日時は儀式の当日。ここで。
ロック : わかった。

そして、儀式の当日がやってくる。村人全員が集い、パーティの他のメンバー達も見守る中。勝負がはじまります。

カイル : ここに、銀狼の祭器、フェネスの弓がある。これを交互に射て、先に的をはずした方が負けだ。いいな、ロック?
ロック : わかった。お前が先に射ろよ。
カイル : いいだろう。
GM : (コロコロ)……げ……うそだろぉ〜(机につっぷしてしまうGM)
ロック : え?まさか…?
セイラ : (ひょいっとGMの手元を覗き込んで)あら、9?
GM : ……すでに自動的失敗……クライマックスなのに(号泣)
ロック : ま、まぁ……ここで俺もはずしたらおあいこだから……(コロコロ)あ、あたってしまった(笑)
GM : うわぁ、ショックだぁ(涙)でもまぁ、出たものは仕方ない。カイルはとてもショックをうけているらしい。村人達もざわざわとざわめいている。
ロック : ……ったく。しかたない。聖地に入るよ。
GM : うぅ……ごめんよぉ。えぇと、ロックが聖地に足を踏み入れると、バチッと空間に衝撃が走る。ロックを拒絶するように……
ロック : すでに動けない状態。血まみれ〜〜
セイラ : えぇっ?どうしてぇ〜〜??
エドガー : ロックっ!!助けに走るっ!
GM : エドガーが聖地に入るとリュンクス(山猫)に姿が変わるよ。

えぇと、注釈。これもオリジナル設定。各地にある聖地では、ビーストマスターは強制的に眷族の動物の姿へと変身しちゃいます。ルールブック出た直後にやったプレイなので…オリジナル設定連発なあたりは大目に見てやってください(汗)

エドガー : しまった、変身したらロック抱えて出るわけにいかない(汗)
GM : ロックの様子を見たカイルは、続いて聖地へと足を踏み入れる。当然、シルバーウルフに変身するよ。
ロック : とりあえず、自力で外に這い出す〜。エドガーがあてになんない……(苦笑)
エドガー : うわぁ、ロック〜〜
GM : ちなみに、今のエドガーのレベルじゃ自力で変身は出来ないから、聖地から出た時点でもとに戻るよ。ついでに言うと、リュンクスって大型犬ほどの大きさがあるから、当然服は破れてるからね(笑)
エドガー : え〜〜ん、出れない〜〜、聖地の境目をうろうろしてる(笑)
ゴットン : 馬鹿か?(笑)
GM : カイルは聖地の真ん中まで進んで、村人を見渡す。それからゆっくりと出て来て、倒れているロックのすぐ横に立つ。あ、カイルはレベルあるから、外に出てもシルバーウルフのままね。
ロック : ちくしょぉ〜〜。誰のせいで俺がこんな血まみれになってると思ってるんだぁ〜〜。お前が弓はずすからじゃないかぁ〜〜(泣)
GM : う……ごめんよぉ(苦笑)
村人 : (ざわざわざわ)どうして?ロックはビーストマスターじゃないのか?どういうことなんだ?
ロック : うっ
GM : 目の前でロックが聖地に拒まれたのを目にした村人は、ロック派だった人々もカイルについていってしまう。残っているのは君達と、あとマリアちゃんだけ。駆け寄って来て心配そうに覗き込んでくる。
マリア : 大丈夫ですか?ロックっ!
ロック : あんまり大丈夫じゃないけど(苦笑)ま、これでカイルの長の地位も安泰になったわけだしさ。マリアのこともそうひどいことにはしないだろうさ。
マリア : いえ、私は……もう一度町へ戻ってソーサラーとしての勉強をやり直そうと思います。
ロック : そうなんだ……?
マリア : ロックには本当に迷惑をかけてしまって……せめてものお詫びに、これを。この子の母親の牙なんです。
GM : マリアは首にかけていた狼の牙のネックレスを差し出す。
ロック : こんな大切なもの……いいのか?
マリア : えぇ、受け取ってください。
ロック : そっか。ありがと。
GM : この牙のネックレス、セイラにはわかるけど、強い力を感じるね。

ネックレスを手に入れた一行。ただ、これが求める「星」であるのかどうか悩んだ一行はカイルに聞きに行く。

カイル : 「星」?それじゃないのか?(ネックレスを指す)
ロック : あ、やっぱりこれ?(笑)
エドガー : んじゃもう用なしだな。帰るか。
セイラ : ちょっと待って。えっと、カイル?あなたが好きだって言ったの、あれ、嘘だから。
カイル : は?
セイラ : 本気じゃないからね。あなた嫌いだから。それだけ。
GM : カイル、わけわかんないって顔してるよ(笑)
ロック : セイラ、ないすっ!(笑)

GM : さて、数日休んで、出発の日。見送りに来てくれるのはマリアちゃんひとりだけだね。
ロック : それじゃ、俺達、行くから。
マリア : おげんきで。私も近いうちに村を出ます。都のソーサラー学校にいますから、なにかあったらいつでも尋ねてきてくださいね。
GM : ちなみに、子狼はロックにすっかり懐いた様子で足元に擦り寄ってます。
ロック : 元気でな……
マリア : (子狼の様子を見て)あの、もしよろしかったら、その子連れていってやってもらえませんか?ロックになついているし、私も学校まで連れて行くわけにもいきませんから。もしご迷惑でなければ。
ロック : こいつ?よし、お前の名前はシバだっ!
エドガー : ええぇ〜〜連れて行くのか?あぁ〜〜、護衛がついてしまった!やめようぜ、ロック!(笑)
ロック : いーや。連れて行く!お前は敵だって教え込むんだ。
エドガー : そんな!
GM : すでにシバちゃん、エドガーは敵とみなしているようです。うなってるよ。メスなのかもしれない(笑)
エドガー : うるさいっ、この犬っ!(笑)

というわけで、犬……じゃなかった、シルバーウルフの子供、シバを仲間に加えて、銀狼の部族の村を後にしたのでした。

ロック : しかし……俺、もう村に帰れなくなってしまったじゃないか〜〜(泣)カイルの馬鹿やろぉ〜〜〜〜
GM : ごめんってば(笑)


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