<フェイズ2「研究所へ」>

GM:それでは、当日の朝です。
レイヴン:7時ぐらいに家を出ます。車にデッキつんで。
シャオ:ちゃんとたたき起こすよ?セツ兄ちゃん。
刹那:起きてるって。
シャオ:・・・わかんないじゃん!!
レイヴン:家を出て、2号線通って・・いや、2号線は混むから裏道を通って・・(う〜ん、ローカルだなぁ)
刹那:ここらへんは庭。
GM:では、黄金山のふもとあたりに集合するわけだね?
レイヴン:遅れるやつは・・・?
GM:遅れるやつはいないね?(笑)
伊織:刹那がいないぞ?(プレイヤーに電話がかかってきて席を外してた)
レイヴン:シャオ嬢ちゃん、セツ兄さんは?(笑)
シャオ:ん?トイレ。(笑)
伊織:ゆとりのないやつだなぁ。出る前にして来ないと。朝は快食快便と決まってるんだ。(戻ってきた刹那プレイヤーに)すっきりした?
刹那:え?・・・いや、電話を。
レイヴン:えっと、みんなが集まったところで、昨日の「山波 健吾」に関する情報を教えよう。これこれこんな感じで。ちなみにこれが顔写真。みんなに見せる。
シャオ:あんまり、見たくない〜。
レイヴン:なんで?
シャオ:だって、おやじでしょ?
レイヴン:独身なんだそうですよ。自宅は黄金山近辺らしいんですが。
伊織:このへんか?自宅訪問?
レイヴン:いや、それはこれから調べて何かあったらでいいんじゃない?
GM:今、行方不明だしね。
レイヴン:あ、そうそう。行方不明だから。私らはそこまで頼まれてませんからね。
シャオ:あ!報酬聞くの忘れたね?
レイヴン:あっ!ピーピー(携帯電話)・・山本さん!山本さん!
刹那:・・・・20万。
GM:そうだよ。掲示板に書き込んだ時に報酬も書いといたけど?(笑)
山本(GM):はい?報酬ですか?葵さんの方には伝えてあったはずですけど、お聞きになってませんか?
レイヴン:20万。一人頭?
刹那:そう。で、怪我したら治療費は向こうもち。
山本(GM):はい、そうです。でも、死んでしまったら、駄目ですからね?
レイヴン:了解!ぷちっ。(携帯電話切った)
シャオ:死ぬわけないでしょ〜。ネズミ相手に〜。
レイヴン:・・ちょっと待って。ピーピー・・山本さん山本さん!
山本(GM):は、はい?なんでしょう?
レイヴン:私のサイバーデッキがネズミに食われた場合はどうなるんでしょ?保険ききますか?
刹那:きくわけないだろ!!
レイヴン:保険かけてる・・嘘(笑)・・え、弁償してもらえますかね?
山本(GM):それは・・・頑張って守ってください(笑)
刹那:駄目らしい。
シャオ:自分のデッキは自分で守ること。いいね?
レイヴン:分かりました。ぶちっ。
刹那:・・・もう、行ってもいいのか?
レイヴン:あ、いいですよ。
GM:はい、それでは、黄金山の山中に・・・山登りを。



GM:細い山道を通って、30分ほどくねくねと歩きますと、研究所に到着します。
レイヴン:30分も?
シャオ:疲れてるの?
レイヴン:はぁ・・もう、勘弁してくだせぇ。
伊織:年は取りたくないものだな。
レイヴン:やかましい。
GM:高い塀に囲まれた研究所です。塀の上には鉄条網がはってあります。
レイヴン:ところで、セツ兄さんたちは、どの程度武器を持ってきてるんですかい?山道を30分も歩くとなると。
GM:そうだねぇ。あんまり重いのは却下だね。
伊織:あ、じゃあ、アサルトキャノンは駄目か。
GM:まぁ、不自然じゃない程度で、考えておいて。それじゃあ、入り口。門は木の扉です。横にインターホンとスティックを差し込む装置が取り付けてあります。
伊織:一応、押して見よう。ピンポーン。
GM:反応なし。
レイヴン:・・ここにデータジャックつないで・・・・ん?鍵は開いてるんですかい?
GM:閉まってるよ。
刹那:スティックなかったか?
シャオ:もらったじゃん。
レイヴン:・・・・・・ていっ!がちゃ。
一同:(笑)
レイヴン:忘れてたよ、すっかり。駄目じゃん(笑)・・・メモ、書いたっけ?・・あ、鍵もらってる。
刹那:メモ書いてるの見た。
GM:では、ぴぴぴっとシステム照合しまして、鍵が開きます。
レイヴン:中の様子を見てみましょう。
GM:小さ目の庭があって、その向こうに2階建ての建物が建ってます。庭は雑草が生えまくってますけど。
レイヴン:動物のいる気配とかは?
GM:建物の中は分からない。庭にはとりあえず、気配は感じないね。
レイヴン:・・・いきやすか?
伊織:あぁ。
GM:正面に扉が見えてます。
レイヴン:この鍵で開く?
GM:同様にスティックを差し込む装置がついてます。
レイヴン:えいっ。・・・あ、一応、ピンポンやる?
伊織:ぴんぽん、ぴんぽん、ぴんぽん。どんどんどんっ!
GM:反応なし。がさがさがさっっていう音はするかも。
伊織:もしも〜し?
刹那:・・・・・早く開けろ。
伊織:せっかちさんだなぁ。
GM:スティックを差し込むと、同様にシステム照合して、鍵が開きます。
レイヴン:じゃあ、扉を開こう。



GM:中は、明かりが点いてないのでかなり暗いです。入ってすぐは広いホールになってるようです。開けた瞬間、なにかが、ざざざっっと奥の方に走っていきました。
レイヴン:うわぁっ・・・
シャオ:ドア開けてれば、少しは明かりがあるよね?低光量視野持ってるから、明かりのスイッチ探す。
伊織:俺も見えるから、探そう。
GM:じゃあ、知力で判定してもらおうかな?簡単だから、目標値3でいいや。
シャオ:2個成功。
伊織:2個しか振れない・・・あ、2個成功。6ゾロ。
GM:なら、同時に見つけたかな?
伊織:指がさわってしまったとか?
シャオ:やだぁっ!!
伊織:やだとはなんだよ!(笑)失礼なことを言うおなごだ。
シャオ:なんか、すごく嫌だった(笑)ごめん、ごめん。
伊織:なんだよぉ。あ〜あ、17歳の少年は傷つきました!
シャオ:ごめん、ごめん!
GM:部屋の隅にライトのスイッチを見つけた。つけるとちゃんと、明かりが点きました。玄関ホールには、ソファーやテーブル、受付カウンター、モニュメントなどがおいてあります。全部、かじられてぼろぼろになってますが。それに、あちこちにネズミの姿が。
レイヴン:タグのついてるネズミは居る?
GM:いないね。ここに居るのはみんな普通のネズミみたいです。ただ、とても敵意を感じる。
レイヴン:一応警戒はしておこう。いきなり飛び掛かられたら、たまったものじゃないよね。あ!デッキを守る、私は。かじられたら嫌。
GM:見える範囲での間取りは、エレベーターと、非常口と書かれている扉・・おそらく階段だろうと思われます。あと、扉がいくつかと廊下が正面と左手に続いてます。
レイヴン:うぅ・・早いところ地図のデータをいただかないと・・・扉にプレートとかついてないですかい?「事務室」とか。
GM:・・・ありそうだね?じゃあ、それぞれ、確認しに行ってください。
刹那:階段の横の扉は?
GM:「警備員室」とあります。扉は閉まってます。
レイヴン:正面の扉を見に行く。デッキは懐に入れときますぜ。怖いんだもん(笑)あ、アタッシュケースの中に入れておいてもいいですかい?
GM:かまわないけど?(笑)
伊織:臆病だな。
レイヴン:だって、高かったんだもん!!一番金かかってんですぜ。これやられちゃ、たまりませんぜ。そんな20万のはした金で何とかなるもんじゃないんですから。・・早く教えれ!
シャオ:あなたもせっかちですね(笑)
GM:はいはい。ここは扉が少し開いてます。扉のプレートは「事務室」です。中からは、がさがさと音がする。
レイヴン:とりあえず、確認だけ。その隣の扉と向かいの扉のプレートも見えるかな?
GM:「会議室」と「応接室」ですね。



まず、事務室に入ったランナー達。タグ付きのネズミはここにも居なかった。敵意をむき出しで見守っているネズミ達を警戒しつつ、レイヴンが事務員用の端末からコンピューターシステムにジャックインする。
研究所の見取り図をGETし、実験動物管理ファイルで検索したが・・・

GM:検索結果が返ってきます。「研究所内のプレート反応・・11。データ検索・・・すべて、処分済みの実験体です。」
レイヴン:処分済み?・・処分っていうことについて、調べたいんですが?処分とはなんぞや?
GM:実験終了日に数ヶ月前の日付が入ってまして、処分責任者の名前が入ってます。それがすべて「山波 健吾」。彼が引き取って、処分したということになってます。
レイヴン:「山波 健吾」が処分したようにデータ上はなってるけれども・・・
GM:なってるけれども、プレート反応が研究所内にあり、っていうことになってます。
レイヴン:なるほど・・了解。そのプレート反応の場所ってわかる?
GM:場所までは特定できません。
レイヴン:そっか。

その後、警備関係のシステムに移動したレイヴンは、「透過」プログラムを起動し、配置されていたICを通過。監視カメラや攻撃システムを切る。

レイヴン:こんなとこかな?ジャックアウトしましょう。で、報告。一応、監視カメラとか攻撃装置は切っておきましたから。
刹那:研究所内のネズミに何のサイバーウェアを埋め込んであるかとかは、わからないか?
レイヴン:あ、調べてない。・・ま、いっか。だって、データが膨大だったんだ(笑)
刹那:そうか。まぁ、先に用事を済ませよう。地下のデータチップを回収。
GM:地下に向かいますか?階段とエレベーターありますが、どちらで行きます?
伊織:階段で。
GM:階段ですね。扉は開いてました。薄暗い階段が上と下に続いてます。



GM:階段を降りていくと、扉があります。誰が最初に行きます?
シャオ:早い人がいいんじゃない?
刹那:行く。
GM:それでは、不意打ち判定行います。反応力の数だけダイス振ってね。
刹那:反応力・・?10個(笑)誰かダイスあと4つ貸して?(笑)
GM:扉を開けたとたんに、ネズミが襲い掛かってきたんだけど・・・不意打ちは出来なかったみたいですね。

最初の戦闘開始。敵は、前歯がナイフのように改造されていて、めちゃくちゃ早いスピードタイプ。
最初にネズミの牙による攻撃が刹那にヒット。微傷を与える。
・・・が!次の刹那の銃攻撃で、一撃で撃墜・・・(T_T)

シャオ:ずっと待ってて、やっと戦闘だと思ったら、順番回ってこなかったぁ!
伊織:サイバーウェアを回収しておこう。とりあえず、牙を・・・使えるかな?
GM:無理でしょ(笑)
伊織:まぁ、とりあえず、回収。「ネズミの死体」っと・・(キャラシートに書き込んでる)
GM:まぁ、お好きなように。で、エレベーターホールに出ました。明かりはなぜかついてます。
レイヴン:ついてる?なぜ?
刹那:なぁ、怪我したら治らないのか?
シャオ:「応急処置」しようか?・・・だって、まだなんにもしてないんだもん。なにかしたいじゃん!
GM:どうぞ。判定しておいてね。成功したなら回復する。
刹那:最初に扉を開けたら、接近戦になるんだよな。技能持ってないから、俺は避けとくよ。
伊織:よし、資料室!扉をぶちあける。
GM:ばんっと開けた。部屋の中は、ずらっと棚が並んでますが、そこは何も置いてないです。奥の方にダンボールが10箱ほど積んでありますね。
レイヴン:10箱ぉ?!
伊織:わかった!どれか1つが本物で、後はネズミが入ってるとか(笑)
GM:部屋の中にも、ネズミがたくさん居るんですが、その中にタグ付きが2匹ほど・・・ダンボール箱の後ろの方から、じっとこちらの様子をうかがっています。
レイヴン:う・・でも、箱には近づかなきゃなんないよな・・・
GM:2匹のタグ付きネズミの外見ですが、1匹はさっきのと同様に牙がナイフ状になってる。もう1匹は、しっぽが鞭のようになってる。

2回目の戦闘。ここで、大きな事件が!!
しっぽが鞭のネズミを相手にしたシャオが、とことん出目が悪くって、もろに鞭の直撃を受け、重傷を負ってしまったのだ。(しっぽが「モノフィラメントウィップ」ということだったんだけど、これ、当たると強すぎる・・・)
レイヴンも銃を撃ち、伊織が切り込み、刹那もシャオをかばって接近。
そして、総力でネズミを撃退!

レイヴン:どうしましょうかねぇ。チップだけ回収して、いったん引きますかい?・・・山波が気になるっていっちゃあ気になるんですが。
伊織:シャオが重傷だしな。
レイヴン:一応、山本さんに連絡しておきましょう。ぷるる、ぷるる。
山本(GM):はい、山本です。
レイヴン:残り8匹です。
山本(GM):え?そんなにいたんですか?
レイヴン:全部で11匹いたんですわ。なんでも、コンピューターのデータ上では処分済みになってまして。
山本(GM):処分済み?どうしてそれが・・・?
伊織:貴様、何か隠してるな!
山本(GM):は?何をですか?
伊織:何か、陰謀があるだろう!
刹那:とにかく、早く用件を。
レイヴン:えっと、で、その処分してる人が、山波さんになってます。以上。ぷち。
刹那:おいっ!切るなよ!(笑)
伊織:ぷるる・・もしもし!
山本(GM):な・・なんでいきなり切れたんだ?
伊織:いや、せっかちだから。で!重傷者が出たんで、チップを回収した後にいったん撤収する。
レイヴン:治療費は払ってくれるんだろうね。
山本(GM):はぁ、それはまぁ、契約条件でしたからね。そんなに強かったんでしょうか?
レイヴン:モノフィラメントウィップをしっぽに仕込んでありまして。
山本(GM):おかしいですね。それは、うちの研究所では扱っていなかったはずですが・・・
レイヴン:はぁ〜???
伊織:やはり陰謀があるな!お前の後ろにはペンタゴンが控えてるんだろう!(笑)
山本(GM):は?ペンタゴン?何の話ですか?
レイヴン:だめだ、こいつ。あ〜、こいつの話は真に受けないでくだせぇ。
刹那:怪我人がいるんだから、早く用件を伝えろ。
レイヴン:ということで、いったん撤収しますんで。
山本(GM):分かりました。チップの回収にはヘリを回しますので、表まで持って出てください。病院の方は手配しておきましょうか?
刹那:いや、知り合いに心当たりがあるので、いい。
レイヴン:費用だけだしていただけますか?
山本(GM):わかりました。領収書をとっておいてください。

レイヴンと伊織でダンボール箱を運び出し、迎えに来たヘリに引き渡す。
その間に、刹那は重傷を負ったシャオを、知り合いの魔法使いのもとへ運び込んだ。

GM:刹那とシャオの部屋の隣に住んでる魔法使い、「遠藤 都」さんと申します。怪我の治療や、魔法的なアイテムの分析などの仕事を主にランナーから請け負って生活してます。
刹那:えと・・・血まみれのシャオを抱きかかえて・・・
都(GM):あらまぁ、大怪我をしたものねぇ。
刹那:いいから、早く治して。
都(GM):はいはい、では「負傷治療」の魔法をかけましょう。ダイスプールも目いっぱい使って・・・疲れるのはまぁ、いいとしましょう。・・・ん、OK。治りました。
刹那:治ったって。
シャオ:うぅ〜〜〜〜。
都(GM):思いっきり疲れたから、もう今日は2回目は無理よ?怪我しない様に気をつけてね。請求書、回しとくから、よろしくね。じゃ、おやすみ。

怪我を治して、再びシャオと刹那は研究所へ向かい、伊織とレイヴンに合流。
残るネズミの駆除のため、再び研究所内へ戻っていく。

・・・「山波 健吾」は、一体何をしていたのか。そして、彼はいまどこに・・・?



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